【2025年】バンコクで気を付けるべき大気汚染の現状と対処法6選!
サワディーカー!LABタイ語学校です!
タイでは毎年11月~3月になると大気汚染のレベルが上がり、気になる方も多いのではないでしょうか。今回はそんなバンコクの大気汚染の現状とどのように対処したら良いのかをご紹介します。
それでは詳しくご紹介していきましょう。
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バンコクの現状は?
2024年のタイの「PM2.5年間平均濃度」はWHO基準の3倍以上で、東京の2,3倍の汚染レベルです。特に11月~3月の乾季には雨が降らないことでPM2.5が洗い流されにくいため、PM2.5濃度が「非常に健康に悪い」というレベルの数値になることも珍しくありません。またこの時期には大気汚染が原因で空が灰色に霞み、遠くのビルが見えにくくなることもあります。
こうした大気汚染の原因は主に2つあり、一つは交通です。タイ政府は対策としてディーゼル車の排ガス規制強化や電気自動車の普及促進を進めたり、公共交通機関の利用を促すことで大気汚染の軽減を目指していますが、現状はよくなっているとは言えません。
大気汚染の原因とは?
タイの大気汚染の主な原因物質はPM2.5だと言われています。PM2.5は2.5μm以下の粒子状物質なので気管支や肺の奥まで入りやすく、人体への影響があります。具体的には喘息・肺炎などの呼吸器や、高血圧・血栓症などの脳へのリスクを高めるため、非常に危険です。
特に高齢者、乳幼児、妊婦さんや持病がある方などは注意が必要です。
排気ガス
バンコクの大気汚染の原因は約6割が交通量の多さからくる排気ガスであるといわれています。車の中でもディーゼル車はガソリン車よりも排ガスが多く、特にPM2.5の発生源になるといわれていますが、バンコクでは車両登録全体の27%がディーゼル車となっています。
また車だけではなく工場や工事現場からの排出ガスの影響も大きいです。近年バンコクの都市開発は急速に進んでおり、高層ビルの建設や地下鉄の延長、インフラ整備などが盛んに行われています。工事現場や工場は大量の粉塵を排出し、これらがPM2.5として大気中に残ります。さらにバンコク近郊には多くの製造業の工場が集まっているため、工場からの影響も強くあります。
タイ政府は排気ガスへの対策として自動車排気規制を強化し、CO・HC・ディーゼル黒煙に対する排出基準と新車への触媒浄化装置の義務化を進めています。
他地域の野焼き・山火事
11月~3月頃のタイは乾期で、特に1~3月にはタイ北部で畑の野焼きを行います。野焼きは物を燃やすためPM2.5を発生させ、PM2.5の濃度を急上昇させます。これがタイ北部から風に乗ってバンコクに流れ込みます。またタイ国内だけではなく隣国でも野焼きが行われ、バンコクへ流れ込むという問題もあります。そしてバンコクに流れ込んだ汚染物質は、ビルなどの影響で風通しが悪いバンコクに残りやすいといわれています。
タイ政府は農業廃棄物の野焼き禁止と規制強化などの対策を行っているものの、代替方法の普及が進んでいないことや隣国からの影響もあり思うように改善できていません。
対処法【6選】
①マスクを着用する
大気汚染が体内に侵入する経路は、主に口や鼻です。そのため大気汚染のレベルが高い日はマスクを着用しましょう。普通のマスクをするだけでもいいのですが、PM2.5は粒子が細かく体内に侵入する可能性があります。より効果的に防ぐにはPM2.5対応のマスクをする必要があります。
タイのコンビニや薬局などでもPM2.5対応のマスクが売られています。写真はタイのセブンイレブンで売られているマスクです。写真のようにPM2.5とパッケージに書いてあるので、タイ語がわからなくても見つけられると思います。ぜひコンビニなどで探してみてください。
②外出を控える
汚染レベルが高い場合は不要不急の外出は控えるようにしましょう。特に運動は深呼吸などによって肺に入り込む量が多くなるため、大気汚染がひどいときは特に運動を控えましょう。
どうしても外に出なくてはいけない場合は電車などで移動をし、なるべく長時間外にいないように気をつけましょう。
③空気清浄機を使用する
空気の入れ替えをしようと窓の開閉などを行うと外気が室内へ入り込み、逆効果になります。またタイではエアコンを常用することが多いので、どんなに戸締りをしても、エアコンの配管から外気と一緒にPM2.5が入ってきます。室内の空気をきれいに保つには空気清浄機を使用しましょう。通常の空気清浄機でもいいですが、PM2.5に対応している空気清浄機を使用するとより効果的にPM2.5を防ぐことが出来ます。
写真はタイの家電量販店で売っている空気清浄機です。タイでは海外の空気清浄機のほかに、日本の会社の空気清浄機も売っています。値段は、左:8,990バーツ(約41,200円)右:4,290バーツ(約19,600円)と大きさや商品によって様々なので、ぜひタイの家電量販店へ足を運んでみてください。
④屋台を避ける
大気汚染のレベルが高い日は、なるべく屋台を避けることをおすすめします。屋台の食べ物は屋外で調理・提供がされることがほとんどで、大気汚染のレベルが高い日はPM2.5が付着している可能性が高いので控えましょう。
特に交通量の多い道のそばで売っている屋台は、PM2.5が付着している可能性が高いため、公園や大通りから離れている屋台を選ぶほうがいいです。
⑤帰宅後、シャワーとうがいをする
PM2.5はとても小さな粒子のため皮膚にも影響があります。長時間PM2.5が付着していると肌荒れやひどい場合炎症を引き起こす可能性があります。またのどに付着している場合は、のどの痛みや咳などを引き起こします。その他にも、PM2.5などが粘膜を刺激することで風邪やインフルエンザのリスクが高まる場合もあります。
これらを予防するためには放置をしないことが重要です。外から帰宅した際はすぐに手洗いうがいを行い、早めにシャワーを浴びましょう。そして帰宅後すぐに着替えることで、衣服についたPM2.5を家のものに付着するのを予防することが出来ます。
⑥大気汚染のレベルを確認する
大気汚染のレベルを確認し、汚染のレベルが高い日は外出を控えることがおすすめです。大気汚染のレベルを確認することのできるサイトやアプリなどを活用して、外出先でひどくなってきたら室内カフェで休憩するなどの対処をしましょう。
大気汚染レベルを確認できるサイト
・バンコクの大気汚染:リアルタイム大気汚染指数(AQI) サイトはこちら
このサイトではリアルタイム情報だけではなく、1週間の大気汚染予測も見ることができます。旅行に来る前に確認をしたり、予定がある方におすすめです。
・IQAir タイの大気質 サイトはこちら
このサイトでもリアルタイムで大気汚染レベルを確認することが出来ます。サイトはスイスの空気質の改善に関する企業(IQAir)が運営しているため、情報は正確性が高いです。アプリもあり、ダウンロードすると毎回サイトを検索するよりも簡単に知ることが出来ます。
特に11月から3月の間は大気汚染のレベルが高く、外出を控えたほうがいい日も増えてきます。安全に過ごすために家やホテルを出る前には確認することをおすすめします。
おまけ
2025年1月25日から1月31日までの7日間限定で、全ての電車およびBMTAバスが無料で乗ることが出来ました。この取り組みは公共交通機関の利用を促進し、自家用車の使用を減少させることで大気汚染を緩和することを目的として行われています。
副首相はこの取り組みによって「1日当たりの電車利用者が45~60%増え、自動車の交通量が10%減少した」とし、政府は運賃無料化を延長する考えを示しています。
乗り方
BTS:無料片道チケットは、自動券売機もしくはチケット窓口で受取ことができます。ラビットカードを利用の場合は運賃が引き落とされません。
MRT:一般利用者は、券売機あるいは窓口で無料の乗車トークンを受け取ることができます。クレジット/デビットカードを使用する場合は、運賃が引き落とされないので通常通りタッチして乗車可能です。
BMTAバス:料金を支払う必要がありません
最後に
いかがでしたか?
今回はバンコクの大気汚染の現状・原因と対処法をご紹介しました。毎年11月~3月は特に大気汚染がひどくなる時期なので、タイに来る際はマスクを持参するなど気を付けてください。