【2025最新版】タイ・バンコクのブックフェア徹底ガイド!本×ポップカルチャーの祭典とは?
サワディーカー!LABタイ語学校です。
本日は、バンコクにて定期的に行われている、本および漫画の祭典である「ブックフェア」について紹介します。
【本を買う時などに使えるフレーズ】
ฉันสนใจเล่มนี้ค่ะ/ครับ
チャン ソンジャイ レム ニー カー/クラップ
(意味)この本、すごく気になります。
เล่มใหม่คือเล่มไหนคะ/ครับ
レム マイ クー レム ナイ カー/クラップ
(意味)新刊はどれですか?
ブックフェアって?
まず、「タイ・ナショナルブックフェア(งานสัปดาห์หนังสือแห่งชาติ / National Book Fair)」 は、出版社、作家、イラストレーター、アニメ・ドラマ関係者、そしてファンが一堂に集うタイ最大の出版・文化イベントです。
もともとは基本的に本を販売する場でしたが、近年はタイドラマの関連グッズやアート、ポップカルチャーとの融合も進み、本だけでない「クリエイティブフェス」のようになっているのが大きなポイントです。
日本でいう「コミックマーケット(通称:コミケ)」のようなイベントです。
ブックフェアの時期
タイのブックフェアは、主に年に2回行われます。
①春(3月下旬〜4月上旬頃)
National Book Fair(งานสัปดาห์หนังสือแห่งชาติ)
タイ出版協会(PUBAT)が主催する本格的な全国規模イベント。バンコクの大型会場であるQueen Sirikit National Convention Center(通称QSNCC)で開催されています。
②秋(10月中旬頃)
Book Expo Thailand(มหกรรมหนังสือระดับชาติ)
こちらも同じく出版協会主催で、年内最大級の文化イベントです。
出版社にとって、“下半期の目玉販売会”となるイベントです。
タイのブックフェアの特徴
ポップカルチャーとの融合
日本の漫画やラノベ、タイの俳優やアイドル関連のグッズなどが展示され、主に若者に人気です。また、タイの有名YouTuberやインフルエンサーがイベントに登場し、トークショーや限定グッズ販売を行うこともります。
出版社・作家との距離が近い
イベントではサイン会やワークショップが多く、読者と作家が直接触れ合える機会が多いです。また、自費出版やインディーズ作家向けのスペースもあり、新しい才能が発掘されやすいのも大きなポイントです。
割引・キャンペーン文化
多くの出版社がブックフェア限定で10~50%オフの割引を行っています。また、会場限定のセット販売やノベルティ配布が多いのも特徴です。
近年の傾向
近年の傾向として、ただ販売スペースで本を販売するだけでなく、本に関連したイベントを幅広く行っています。例えば、ファンカルチャーを活用し、タイのアイドルや漫画、そしてアニメなどとのコラボが多く行われています。
またここ最近では国際化が進み、海外出版社や英語書籍の出展が増え、タイ以外の文化へのアクセスが拡大しているのも大きな魅力です。
ポップカルチャーとの融合
近年のブックフェアで著しく人気を集めているのが「ポップカルチャー」と融合したイベントです。
① 漫画・ライトノベル文化の融合
日本漫画・タイ漫画(マンガ/コミック)
日本の漫画は非常に人気で、タイ語版が多く販売されます。また、タイ国内の独自漫画も増えており、ブックフェアでは新刊や限定版が並ぶコーナーが大人気です。
そして、いわゆる「コミケ」的な要素もあり、ファン同士の交流スペースが設けられることもあります。
ライトノベルや小説の特設コーナー
若者向けのライトノベルは、限定カバーや特典付きが多く、SNSで話題になることもあります。特典としてポスター、クリアファイル、限定しおりなどが付くことが多く、コレクション目的の来場者も多いです。
2. アイドル・芸能人とのコラボ
タイの芸能人
人気アイドルや人気俳優がブックフェアのイベントに登場することがあります。
(IGフォロワー数合わせて450万人超え!GMMTVの人気俳優Jimmyさん/Seaさんのファンサイン会)
写真集・限定グッズの販売であったり、サイン会、ファンミーティングなどが行われ、ファンカルチャーに熱心な若者の集客効果が高いです。
SNSインフルエンサー
TikTokやInstagramで人気のクリエイターが出演して、新刊紹介やワークショップを行うケースも増加しています。また、「フォロワー限定特典」や「SNS投稿キャンペーン」など、デジタルと連動したイベントも多いです。
ゲーム・アニメ・フィギュアとの連動
アニメ・ゲーム関連書籍
ゲーム攻略本、アニメ設定資料集、公式ファンブックなどのコーナーが大規模に設置されます。人気作品の限定版やコラボ商品は、即完売になることもあります。
グッズ販売
フィギュア、キーホルダー、缶バッジ、アクリルスタンドなど、キャラクターグッズも多数販売されています。まるで「ポップカルチャーショップ」を楽しめる感覚があります。
近年のタイのブックフェアは、「本+ポップカルチャー体験」がセットになったイベントと言えます。
本だけでなく、漫画、ライトノベル、アイドル、ゲーム、アニメ、コスプレ、SNSキャンペーンなど、多様な楽しみ方があります。若者やファン層が積極的に参加する場であり、単なる読書イベントではなく、文化・エンタメの複合体としての側面が強いのが特徴です。
実際に「ブックフェア」を覗いてみた!✨
実際に、今回はクイーンシリキット国際会議場にて行われている秋のブックフェアを少しだけ覗いてきました。
(「BOOK EXPO THAILAND 2025」のポスター写真)
クイーンシリキットは平日にも関わらず、多くのお客さんで賑わっていました。平日はとくに本を購入しに来た高校生や大学生とみられる、主に若い人が多い印象でした。
以前、休日に1度こちらのブックフェアに訪れたことがありますが、休日は子連れのファミリー客などが多い印象がありました。来客層も幅広く、様々であることがわかります。
本の販売スペースに潜入!
展示場の大ホールが、主に本の販売スペースとなっています。まるで屋台街のように、本屋や漫画屋が立ち並んでいて、とても面白いです。広いので迷子にならないように注意しながら、ぜひ回ってみてくださいね!✨
このように多くの本が売られています。こちらは、主に教育などに特化した本のコーナーです。ジャンルごとに本を売る屋台が立ち並んでいるので、ジャンルごとで本をじっくりと見ながら楽しむことができます。
(子供用の絵本が売られているスペース)
このように子供用の本が売られているスペースでは、実際に子供達が座りながら絵本を楽しむことができるスペースも併設されています。小さい子供も本と触れ合い楽しむことができるのはとても嬉しいですね♩
「TikTok」と書いてあるところからもわかるように、こちらはSNSやメディアなどに特化した本が立ち並んでいました。
中国の本が立ち並ぶスペースにも遭遇しました!このように近年ではタイの本だけでなく、海外の本や洋書の取り扱いも増えているそうです。タイの本だけでなく海外の本にも触れることができるのもこのブックフェアの魅力ポイントです。
販売スペースの上の階では…
なんと、販売スペースのひとつ上の階では、本だけでなく雑貨やレコードが売られていたり、イベントを行うスペースとなっていました!✨
まずはスペースに入ると、以前ブログでも紹介した、POPMARTの人気キャラである大きな「クライベイビー」がお出迎えしてくれました。他にも奥にはイラストレーター・アーティストによるグッズ販売が行われていました。
(GMMTVの人気俳優Skyさん・Naniさん・Milkさん/Loveさんのキャラクター)
また、イベントスペースではタイの大手芸能事務所「GMMTV」における人気キャラクターのキャラクターパレードが行われていました。タイでは、このようなキャラクターのマスコットが現在流行しており、イベントでは触れ合いができることから人気を集めています。
なんと、レコードまで売られていました!
本だけでなく、このようなイベントを楽しむスペースがあったり、レコードや雑貨などが売られていたのが、今回ブックフェアを覗いてみて面白いなと感じたポイントでした。♩
(番外編)バンコクに3店舗も!タイの紀伊国屋書店
ブックフェアについて紹介していきましたが、ここからはタイにある「紀伊国屋書店」について紹介します。
紀伊國屋書店は、日本発の大型書店チェーンです。
海外にも多くの支店を展開しており、バンコクには現在、セントラルワールド(CentralWorld)、サイアムパラゴン(Siam Paragon)、エムクオーティエ(EmQuartier) の3店舗があります。
📕バンコク最大!セントラルワールド店
店内は木の温もりを感じるナチュラルなデザインで、本だけでなく文房具や雑貨からギフトアイテムまで豊富に揃っています。
さらにカフェ「K Coffee by UCC」も併設されているので、本を選んだ後に本を楽しみながらゆっくりコーヒータイムができるのも魅力です!☕️
特に人気なのは、日本の漫画やアニメ関連グッズコーナーです。「鬼滅の刃」「ブルーロック」などタイの若者に人気の作品の関連書籍・グッズも勢ぞろいしています。
📌 CentralWorld 6階
営業時間: AM10:00~PM10:00(毎日営業)
📗サイアムパラゴン店
観光の中心地・サイアムのサイアムパラゴン内にあるため、なんといってもアクセスが抜群です!
日本語書籍だけでなく、英語・タイ語・中国語の本を中心に、海外文学やアート系書籍も充実しています。
📌 Siam Paragon 3階
営業時間: AM10:00~PM10:00(毎日営業)
📘エムクオーティエ店
BTSプロンポン駅直結の「エムクオーティエ」内にある店舗です。
日本語書籍コーナーもかなり充実しています。また、文具や雑貨もおしゃれで贈り物にもぴったりです🎁
📌 EmQuartier 3階
営業時間: AM10:00~PM10:00(毎日営業)
クイーンシリキット アクセス
◎クイーン・シリキット国際会議場(AM7:00〜PM9:00)
(🗺 https://maps.app.goo.gl/NDpfM1FRi6Hh8ndN8)
📌60 Ratchadaphisek Rd, Khlong Toei, Bangkok 10110
☎️022293000
最後に
今回は、タイで年2回行われるビッグイベント「ナショナルブックフェア」について紹介しました。
基本的にタイ語で記された本が中心に売られていますが、本のみならず、様々なイベントを同時に行っているので、本が好きな人はもちろんのこと、タイ語がわからないという国外の観光客でも楽しめること間違いなしのイベントです。
年に2回、イベントは2週間ほどの長さで行われているので、ちょうどタイへ行く期間が被った方などはぜひ参加してみてはいかがでしょうか!✨
【会計時に使えるフレーズ】
ใช้บัตรเครดิตได้ไหมคะ/ครับ
チャイ バッ クレーディット ダーイ マイ カー/クラップ
(意味)クレジットカードは使えますか?
ขอใบเสร็จด้วยครับ/คะ
コー バイセッ ドゥアイ クラップ/カー
(意味) 領収書をください
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