【2026年最新】タイのPM2.5の影響とは?健康への影響・基準値・対策まとめ
サワディーカー!LABタイ語学校です。
タイで生活していると、ふと「今日は空が白っぽい」「喉がイガイガする」と感じることがあります。
風邪でもないのに咳が出る、目がしみる、外に出るのが少しつらい。
それ、PM2.5(微小粒子状物質)が原因かもしれません。
「旅行中に外出しても大丈夫?」「在住者はどう対策すればいい?」
そんな不安を感じたことがある人も多いはずです。
この記事では、タイのPM2.5問題の原因と現地生活への影響、そして毎日の行動判断に役立つ具体的な対策を、分かりやすく解説します。
【関連するタイ語】
ได้รับผลกระทบจาก PM2.5 ダイラップ・ポンガトップ・ジャーク PM2.5
(意味)PM2.5の影響を受ける
รู้สึกไม่สบาย ルースック・マイ・サバーイ
(意味)体調が悪い
1.タイのPM2.5とは?数値の目安と危険レベル
1. PM2.5とは?症状は?
PM2.5とは、直径2.5マイクロメートル以下の非常に小さな粒子状物質のことです。
目に見えないほど小さく、鼻や喉で防ぎきれずに肺の奥深く、血管付近まで到達するとされています。
タイで問題になるPM2.5の主な発生源は、
- 焼畑農業の煙
- 車の排気ガス
- 工場・発電所由来の微粒子
などで、特に乾季には空気中に長く滞留しやすくなります。
PM2.5による影響は、いきなり重い症状が出るというより、軽い不調から始まることが多いのが特徴です。
よく見られる初期症状としては、
- 喉のイガイガ感や咳
- 目のかゆみ・違和感
- 頭が重い感じ、軽い頭痛
- なんとなく体がだるい、集中しにくい
などがあります。
2. PM2.5の基準値(安全/注意/危険)
AQI(大気質指数)は数値が大きいほど健康への影響が強いことを示し、在タイ日本大使館もこの指標を用いた注意喚起を行っています。
一般的な目安は以下のとおりです。
AQI 0〜50:良い 空気質は良好で、リスクはほとんどありません。
AQI 51〜100:中等度 健康へのリスクはほとんどない。敏感な人は体調への影響が出る可能性あり
AQI 101〜150:健康に良くない 子供や高齢者、呼吸器疾患のある人は屋外活動を控えめに。
AQI 151以上: 不健康 心臓や肺への悪影響や悪化の可能性が高まる。
【特に注意が必要なケース】
- 心臓病や呼吸器に持病のある方は、AQIが100を超えたら要注意
- 小児は、AQIが101〜150で野外活動を減らし、150を超えた場合は長時間または激しい野外活動を避けることが望ましい
- 健康な成人でも、AQIが151〜200では野外活動を控え、200を超えた場合は長時間・激しい運動を避けることが推奨されています
バンコクやチェンマイでは、乾季になるとAQIが100〜150を超える日が連日続くことも珍しくありません。数値を見て自分で行動を判断する意識が重要になります。
2. なぜタイではPM2.5が深刻なのか?
「タイは空気が悪い」とよく言われますが、PM2.5の問題は一時的な大気汚染ではなく、タイ特有の自然条件・生活構造・経済背景が重なって起きている慢性的な問題です。
1. 地形と気候の影響で、汚れた空気が溜まりやすい
タイ、特にバンコクやチェンマイは、PM2.5が拡散しにくい自然条件を持っています。
- 乾季(11月〜4月)は雨がほとんど降らない
- 風が弱く、空気が停滞しやすい
- 北部(チェンマイなど)は盆地地形で汚染物質が逃げにくい
日本では雨や風で流される大気汚染が、タイではそのまま空中に溜まり続けてしまうのです。
2. バンコクは「車社会」+ディーゼル車が多い
バンコクでは、PM2.5の大きな発生源の一つが交通です。
- 自家用車・バイクの利用率が非常に高い
- ディーゼル車(トラック・バス)が多い
- 慢性的な渋滞で排ガスが集中する
特に日本人が多く住むスクンビット周辺や都心部では、生活圏そのものがPM2.5にさらされやすい環境と言えます。
3. 乾季に行われる農業焼却(野焼き)
チェンマイを中心とした北部では、農地の焼却(野焼き)がPM2.5の大きな原因になります。
これは単なる「マナーの問題」ではなく、
- 収穫後の処理コストを下げるため
- 農家にとって最も現実的な方法であるため
という経済的な理由があります。
結果として、毎年2〜4月頃に高いAQI値が続く状況が発生します。
4. 周辺国からの「越境PM2.5」も影響
PM2.5は国境を越えるため、タイ国内だけの問題ではありません。
- 周辺国での森林火災・農業焼却
- 季節風に乗ってタイ北部・北東部へ流入
このため、タイ政府だけでは完全にコントロールできない側面もあります。
5. 日本人滞在者・旅行者が知っておくべきこと
タイのPM2.5は、
- 一時的な異常ではない
- 毎年、同じ季節に繰り返される
- 生活スタイルで影響を減らせる
という特徴があります。
だからこそ、「今日はどれくらい悪いのか」「何を控えるべきか」を自分で判断するために、AQIやPM2.5の数値をチェックする習慣が重要になります。
3. PM2.5の影響は?
PM2.5は「空気が汚れる」だけでなく、体調・行動・社会全体の動きにまで影響を及ぼします。
1. 健康への影響(短期・長期)
PM2.5は非常に小さな粒子のため、鼻や喉を通り抜けて肺の奥まで到達します。
短期的な影響
- 喉の痛み、咳、目のかゆみ
- 頭痛、倦怠感、集中力の低下
- 息苦しさ、動悸
長期的な影響
- 喘息や気管支炎の悪化
- 心臓・肺への負担増加
- 長期滞在者では健康リスクの蓄積
特に注意が必要なのは、
- 心臓病・呼吸器疾患を持つ人
- 子ども・高齢者
- 妊娠中の方
AQIが高い日は症状がなくても対策が推奨されます。
2. 日常生活への影響
PM2.5が高い日は、生活の選択肢そのものが制限されます。
- 屋外運動や散歩を控える
- 洗濯物を外に干せない
- マスク・空気清浄機が必需品になる
- 休校・オンライン授業・在宅勤務になるケースも
「天気はいいのに、外に出づらい」という日本ではあまり経験しないストレスが生まれます。
3. 経済活動への影響(社会全体)
PM2.5の影響は、個人レベルにとどまりません。
- 屋外作業の効率低下
- 観光客の減少や滞在満足度の低下
- 医療費・健康管理コストの増加
特に北部では、観光のハイシーズンと時期が重なるため、ホテル・飲食・ツアー業界への影響も指摘されています。
〇 日本人が意識したいポイント
タイのPM2.5は、突発的な事故ではなく毎年繰り返される「環境条件」として捉える必要があります。
体調が悪くなってから対処するのではなく、AQIやPM2.5の数値を見て、先に行動を変えることが、健康・生活・仕事への影響を最小限に抑えるコツです。
4. 現地対応・政府の対策
タイのPM2.5問題は深刻で、乾季(12〜4月)になると政府や自治体も本格的に対策を進めます。
バンコクでは空気が悪い日は在宅勤務が推奨されたり、学校が休校やオンライン授業に切り替わることもあります。建設工事の一時停止や、屋外イベントの中止が決まることも珍しくありません。
車の排ガス対策も強化されていて、黒煙を出すディーゼル車は路上検査で止められ、その場で使用禁止になるケースもあります。
一方、チェンマイなど北部では農業の焼き畑や野焼きが大きな原因ですが、完全な規制は難しいのが現状です。
さらにPM2.5は、ミャンマーやラオスなど周辺国から煙が流れ込む「越境汚染」も関係しています。そのためタイ政府は、衛星データを使った監視や近隣国との情報共有も進めています。
5. PM2.5対策は?
1. マスク選び
タイでPM2.5対策をするなら、マスクはかなり重要。布マスクやウレタンマスクでは、ほとんど防ぐことができません。「PM2.5対応」と書かれているものがおすすめです。薬局やコンビニでも買うことができます。長時間外にいる日は、フィット感も大切です。
2. PM2.5確認アプリ「IQAir」
「今日は空気が悪いかどうか」を数値で判断することができるアプリがあります。よく使われているのは「IQAir」。
PM2.5の濃度やAQIがリアルタイムで見られて、「今日は外出控えめにしようかな」という判断がしやすくなります。見た目が晴れていても数値が高い日は普通にあるので、天気アプリとセットでチェックするのがおすすめです。
3. 室内環境対策
在住者の場合は、外より室内の空気をどう保つかがかなり大事になります。PM2.5が高い日は、できるだけ窓を閉めて外気を入れないのが基本。空気清浄機があればベストですが、ない場合でも「換気しすぎない」だけで体のラクさが違います。コンドミニアムでは、共用廊下から空気が入ってくることもあるので、玄関まわりにも注意です。
〇一番数値が高くなる季節は?
PM2.5が特に深刻になるのは、乾季の12月〜4月。中でも2〜3月は、バンコクやチェンマイで数値が一気に上がりやすく、「今日は外に出ないほうがいい日」も出てきます。この時期に旅行する人は、屋外観光を詰め込みすぎず、カフェやショッピングモールなど屋内スポットをうまく組み合わせるのがおすすめです。
最後に
タイのPM2.5は、乾季に毎年発生する慢性的な環境問題です。
車の排気ガスや農業焼却、気候・地形の影響により、バンコクやチェンマイではAQIが100を超える日が続くことも珍しくありません。
PM2.5は健康や生活に影響を及ぼすため、在住者・旅行者ともにAQIやPM2.5の数値を確認し、行動を調整することが重要です。
マスクの着用や室内環境の管理など、数値を見て早めに対策することで、影響を最小限に抑えることができます。
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