ナーンルーン市場とは?バンコク最古の陸上市場の魅力を紹介!

サワディーカー!LABタイ語学校です。

 

 

本日は、バンコク最古のマーケットとも言われている「ナーンルーン市場」について詳しく紹介します。

 

 

 

【観光時に使えるタイ語フレーズ】

 

ถ่ายรูปได้ไหมคะ/ครับ

ターイ ループ ダイ マイ カ/クラップ

(意味)写真を撮ってもいいですか?

 

อันนี้เท่าไหร่คะ/ครับ
アンニー タオライ カ/クラップ

(意味)これはいくらですか?

 

 

ナーンルーン市場って?

ナーンルーン市場(Nang Loeng Market / ตลาดนางเลิ้ง)は、バンコク中心部にある昔ながらのローカル市場です。

 

(ナーンルーン市場の入口看板)

 

規模はそれほど大きくありませんが、活気があり、タイの素朴な日常を感じられるスポットとして人気です。

市場の中には、タイの家庭料理やお惣菜、伝統菓子、フルーツなどを売る屋台や食堂が立ち並び、地元の人々の食卓を支えています。特に人気なのは、香ばしいローストダック飯や、カノムチャンなどの手作りスイーツです。

周辺には古い木造家屋やレトロな雰囲気の喫茶店もあり、まるで時間が止まったような懐かしい空気が漂います。観光地化されすぎていないため、地元の暮らしをそのまま体感できるのも魅力のひとつです。写真好きや食べ歩き好きの人におすすめの、バンコクの“穴場”市場ともなっています。

 

実際に市場へと行ってみた!

実際にナーンルーン市場へと行ってみました!時間はお昼過ぎ。マーケットも閉店間際ということで、人が閑散しつつある時間帯でした。

 

なんと入り口には…

まず、入り口に入って目に入ったのがこの3つの看板です。

 

(ナーンルーン市場について)

 

(ナーンルーンのコミュニティや歴史について)

 

(ナーンルーンの中華系の神社について)

 

タイ語と英語表記で、ナーンルーン市場についてやナーンルーンにおける歴史やコミュニティについての説明が書かれている看板がありました。入り口に設置してあることで、このマーケットの事前知識をインプットした状態で市場を楽しむことができますね!✨

訪れた際はぜひこちらをチェックしてからマーケットに入ってみてはいかがでしょうか!

 

さっそく市場へ!

 

 

そして市場に入ると最初に目についたのはこちらです。

市場内には多くの飲食屋台が立ち並んでおり、屋台で買ったものをフードコートのような形で食べる形式になっていました。どの屋台も閉店間際だったためちらほらとしかお客さんは見受けられませんでしたが、お昼時は近くに住む住人などから特に人気で賑わっているそうです。

 

近くのカオゲーン屋台へ

マーケット内にカオゲーン屋台があったので、こちらで昼食をいただきました。

カオゲーンとは、ご飯に好きなおかずを何品か選びよそって食べるという伝統的なタイ料理のひとつです。

 

 

この屋台は主に「カレー」を取り扱う屋台でした。様々な種類のカレーがあり、選ぶのに迷ってしまいましたが今回はポークカレーをいただきました。

 

(ポークカレー)

辛いのかと思っていましたがマイルドな味わいで辛さはほとんどなく、辛いものが苦手な人にもおすすめの一品でした。

ごはんつきで60バーツ〜 リーズナブルにランチを楽しむことができました!🍛

 

(豆知識)🕰 ナンルーン市場の歴史

 

① バンコク最初期の「陸上市場」として誕生(19世紀末)

今からおよそ120年以上前のバンコクは、「東洋のヴェネツィア」と呼ばれるほど運河が張り巡らされ、水上マーケットが生活の中心にあり、ほとんどの市場は水上マーケットでした。


当時の人々はボートで移動し、商品の売買も船上で行うのが一般的でした。そんな中で、1899年(ラーマ5世時代)に「バンコク初の陸上市場(タラート・ボーラーン)」として誕生したのが「ナンルーン市場(Talat Nang Loeng)」です。


ラーマ5世(チュラーロンコーン大王)は、西洋に倣った近代化を推進しており、道路整備とともに新たな商業エリアを整備しました。その象徴のひとつがこのナンルーン市場で、バンコクが“水上都市から陸上都市へ”と変わる節目を象徴する場所でもあります。

「ナンルーン(นางเลิ้ง)」の由来には諸説ありますが、もともとこの地域の地名に由来していると言われています。また、古語で「賑わう」「にぎやかな」という意味を持つ「เลิ้ง(ルーン)」に由来するという説も有力です。
つまり「ナーン・ルーン(นางเลิ้ง)」=“賑やかな女性”を表し、人々の活気にあふれた市場というイメージにぴったりの名前です。

 

 

② 中国系商人とタイ商人の商業拠点として発展

ナンルーン市場が誕生するとすぐに、中国系タイ人(潮州・海南・福建系など)の商人たちがこの地に集まりました。
彼らはタイ国内各地から商品を仕入れ、食料品、乾物、布、陶器、伝統菓子などを販売します。市場の周囲には、商店と住居が一体となった「ショップハウス(Shophouse)」が次々と建てられました。

これらの建物は、木造と煉瓦造のハイブリッド構造で、当時の中華商人の建築スタイルを色濃く残しています。
窓枠やファサードの装飾には中国風の意匠が施され、軒先にはお供えや神棚が置かれている店も多く、関帝(กวนอู)や土地公(เจ้าที่)を祀る祠が今も静かに佇んでいます。


また、市場の活気とともに、ここには中国系の食文化が根づき、後のバンコク屋台文化の礎となっていくのです。

 

 

③ 映画館・劇場文化の中心だった時代(1930〜50年代)

1930年代に入ると、ナンルーン市場の周辺は一大娯楽エリアとしても栄えるようになります。
この地に建てられたのが、当時としては最先端の映画館 「サラー・チャレーム・ターニー(Sala Chaloem Thani / ศาลาเฉลิมธานี)」です。タイで最初期の本格的な映画館のひとつで、地域の人々にとっては特別な存在でした。

週末になると、近隣の住民や学生、労働者たちが市場に集まり、映画を観たり、屋台料理を楽しんだりしていました。
ナンルーンは「庶民のエンタメ街」として活気にあふれ、映画、音楽、屋台グルメの中心地となりました。


また、映画館はすでに閉館していますが、映画館の外壁や看板はどこか昭和レトロを思わせる造りで、現在もその一部が残されており、古い映画文化と建築遺産の名残を感じることができます。

 

 

④ 現在:レトロな町並みが残る“ノスタルジック・マーケット”

現代のナンルーン市場は、時代の変化により規模は小さくなったものの、「バンコク最古の陸上市場」らしい温もりと生活感が今も息づいています。

市場内には、現在も100年以上続く老舗屋台がいくつも残っています。特に、


・ナンルーン・バミー(บะหมี่นางเลิ้ง) ― コシのある中華麺の老舗
・カノムモーゲン(ขนมหม้อแกง) ― タイ南部発祥の卵スイーツ
・ロートチョン(ลอดช่อง) ― 緑の寒天スイーツ(ココナッツミルク仕立て)


など、中華とタイが融合した“バンコクの食遺産”を味わうことができます。

また、市場の周辺にはプラーン・プトーン(Phraeng Phuthon)通りやプラーン・ナラー(Phraeng Nara)通りなど、保存状態の良いショップハウス群が点在しています。壁のペイントが少し剥がれた建物や、手描き看板のある古商店が並び、まるで時間が止まったかのような街並みが広がっています。

 

 

ナーンルーン市場 アクセス

◎Talat Nang Loeng(ナーンルーン市場)

 

(🗺 https://maps.app.goo.gl/cTCVSMR8BYyhucp66

 

✏️最寄り駅は、BTS・Rachathewi(ラーチャテーウィー)駅またはPhaya Thai(パヤタイ)駅。そこから車で約15分ほど。

📌QG56+PR3, Nakhon Sawan 6 Alley, Wat Sommanat, Pom Prap Sattru Phai, Bangkok 10100

 

最後に

今回は、バンコク最古のマーケットとも言われ歴史のある「ナーンルーン市場」について詳しく紹介しました。

地元住民のあたたかさに溢れ、またフォトジェニックな街並みがとても印象的なマーケットでした。ローカルな雰囲気を味わいたい方や、建築などに興味がある人にはおすすめのスポットです。

 

ぜひバンコクへ訪れた際は、こちらの「ナーンルーン市場」まで足を運んでみてはいかがでしょうか!

 

【観光時に使えるフレーズ・会計編】

 

จ่ายบัตรได้ไหม

ジャーイ バット ダイマイ

(意味)カードで支払えますか?

 

ขอใบเสร็จด้วย

コー バイセッ ドゥアイ

(意味)領収書をください

 

 

LAB thaiko先生のブログ

LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。