タイ在住20年以上のイベントコーディネーターのこだわりとは?
T-Live Bangkok Co., Ltd. 長屋 良典
大阪府出身。53歳。
当時、先輩達と黒人音楽ファンクのバンドを組む。ファンダンゴというライブハウスではウルフルズなどとも知り合う。1983年に株式会社大丸に就職。1,2年営業部に勤務後、宣伝企画・販促部に異動。10年勤務後退社。音楽を通じて人に与えるエネルギーに魅了される一方、社会では権力を持った人に逆らえない葛藤を抱く。
そんな社会を覆すものがアジアにあることを感じ、1993年にタイへ。先輩を頼りにジュエリー会社に勤務しつつ、漫画雑誌のグラビアの撮影も行う。1997年7月にアジアの通貨が大暴落に遭い、ジュエリー会社を退社。翌年、1998年にNAGAYA SHOTENG(長屋商店)を設立。
外注を受け、撮影コーディネーションを行う一方、女性誌「FIGARO」にてアジア雑貨の特集を手伝い、昨今のアジア雑貨の風潮を開拓。また2000年からルンピニー公園で、アジア雑貨、アンティ―クコレクションなどをナイトバザールにて販売。
以前からお付き合いはあったが、2003年に行われた日系企業のあるプロモーションをきっかけとして、2005年に株式会社T-Liveと合弁し、T-Live Bangkokを設立。
Business Contents
― まずは事業内容について教えてください!
T-Live Bangkokは大きく分けて2つで構成されていて、イベント各種企画、現場の運営を行うイベント制作・マネジメントと各種撮影機材の手配から、事前、事後のリサーチ業務等の撮影コーディネーションを行っており、私は撮影コーディネーションに携わる機会が多いです。撮影を他国でするのには様々な許可が必要であり、その許可を番組制作会社が撮影するたびに取るのは大変なことです。そこも含めコーディネートするのが私たちです。
テレビ番組・映画製作、雑誌、書籍の取材などのコーディネート業務を行っており、例えば日本から来られるテレビ局の方にいつ、どこで、何人で、誰がいて、どんな撮影をするのかなどを事細かにお聞きしてスケジューリングを行ったり、撮影許可申請代行業務であったり、宿泊先の手配、送迎の段取り、通訳なども行います。我々が発注者の手となり足となり、サポートしていきます。コーディネーションにも種類があり質や内容が違うので提供することも違い、映画とCMという違いだけでも段取りが全く異なります。顧客もみなさんそれぞれ存在し、クオリティも落ちるので、一般的に広くは行いません。
― 表には見えないまさに裏方の存在ですね。
そうですね、コーディネーションの世界は深くて、ニッチ。例えばこぼれたジュースを拭き取るとします。いかに早く、いかにキレイに、いかに段取り良くするかを問われます。ただ単に拭けばいいというものでもないですし、目に見えるものを形作るわけでもありません。ですのでどんな仕事をしているのかというのは伝わりにくいかもしれませんね。コーディネーションの技量によって撮れるものも変わってきますし、信頼関係の上で成り立つものですから、簡単に広告を出したり、マスメディアに載せても意味がないです。求められてくる人はクモの糸を手繰るかのように探してこられます。したがって、ほとんどの方がリピーターですね。
― 他社に負けない強みは何ですか?
日本式で、100%以上を準備して100%のサービスを提供するということです。
去る者は追わず来る者は拒まずというスタンスで行っているため、依頼してくださった方には最後の最後まで責任を持ち、誠心誠意でご提供しています。日本式ということは時間に対しても厳密でなくてはなりませんし、この仕事ですとなおさらです。タイ人にも日本式を求めますし、たとえ遅れても、タイ人の責任ではなく、管理ができていない私の責任ですね。
Passion
― タイ人とのコミュニケーションが非常に重要に感じたのですが、気を付けていることは何ですか?
コミュニケーションを取る上では、やはり相手の言語で会話をすることが大切だと思います。そうすればより深く繋がりを持つことができる反面、時にはより傷つきやすいですけどね(笑) また文化に触れることも重要ですよね。実際私はタイ1都76県で全て仕事した経験があります。実際に自分の目で見る、経験するということは非常に大事ですね。駐在員の方以上にタイのことを知っている自信はありますし、それは一種の強みでもありますね。
― これからはどのようにお考えですか?
業界的にも細く長くというのが基本です。大きなビルを建てようなどとは思わないですし、必要としてくださった方との関係をより強固に、そして誠心誠意をもって日本式でこれからも頑張っていきます。
Needs
募集!!!
アーティスト気質な人。
会社員としてではなく、個人として即ち仕事に対して、自分、時間を犠牲にしていると思わない人。
この記事に対して、共感してくださる方。
Details
E-mail : nagaya
Webサイト:T-Live Bangkok Co., Ltd.
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