タイの上場企業時価総額ランキング 5社

サワディーカー!

バンコクLAB タイ語学校です。

突然ですが、みなさんはタイの大企業について知っていますか?!

日本には世界に名だたる有名な大企業がたくさんありますが、タイの大企業は?と聞かれて、パッと出てくる方は多くないのではないでしょうか。

そこで今回の記事ではタイの上場企業、時価総額ランキング上位5社をまとめてみました!

タイではどのような業種の企業がランキング上位に来るのでしょうか。

それでは早速見ていきましょう!

 

■目次

1. 初めに

1-1. タイの株式市場について
1-2. ティッカーシンボルについて

 

2. 時価総額ランキング

第5位 ガルフ・エナジー・デベロップメント
第4位 タイ石油開発公社
第3位 タイ石油公社
第2位 タイ空港公社
第1位 デルタ・エレクトロニクス ・タイランド

 

3. 最後に

 

1. 初めに

1-1. タイの株式市場について

まず初めにタイの証券取引所についてです!

タイにはバンコクにあるタイ証券取引所があり、その中に下記の2つの市場があります。

  • SET(Stock Exchange of Thailand)→メイン市場で大企業が中心
  • MAI (Market for Alternative Investment) →新興企業が中心の市場

今回の記事でご紹介するのは、全てSET市場で上場している企業になります。

 

1-2. ティッカーシンボルについて

またタイの株式市場ではティッカーシンボルを採用しています。ティッカーシンボルとは主に欧米などで金融商品取引所に上場する銘柄を識別するために付けられるコードで、 企業名や代表する商品などに由来する独自のコードで、アルファベット1文字から4文字程度で表示されるものです。

日本の銘柄コード(通常4ケタの数字で表示)に相当するものです!

 

2. 時価総額ランキング

第5位  ガルフ・エナジー・デベロップメント

時価総額ランキング第5位は、ガルフ・エナジー・デベロップメント(Gulf Energy Development PCL=ティッカーGULF)です!

時価総額は、6,306億バーツ=2兆4,593億円です。

発電・配電事業、天然ガスの供給・配給事業をしている持株会社になります。

また電力・天然ガスのインフラ開発プロジェクトを手掛けており、従来型エネルギー事業と再生可能発電及び配電ビジネスのポートフォリオに加え、天然ガスの供給と配給、インフラ開発プロジェクト、デジタルビジネスに投資を強化しています。

 

第4位  タイ石油開発公社

時価総額ランキング第4位はタイ石油開発公社 (PTT Exploration and Production Public Company Limited=ティッカーPTTEP) です!

時価総額は、6,490億バーツ=2兆5,300億円です。

同社は本ランキング第2位でご紹介をしたタイ石油公社 (PPT) の子会社になります。

親会社のタイ石油公社 (PPT)が石油やガスの販売等をメインとしており、タイ石油開発公社(PTTEP)は原油と天然ガスの現地探査、石油・天然ガスの油田開発ならびに生産をメインとしています!

 

第3位  タイ石油公社

時価総額ランキング3位は、タイ石油公社(PTT Public Company Limited=ティッカーPTT)です。

時価総額は、9,282億バーツ=約3兆6,200億円です。

タイで天然ガス事業、石油事業を行うエネルギー関連企業で、天然ガス、石油の採掘から精製、生産、販売を主に行っています。

1978年にタイ工業省直轄のタイ石油公社 (英語: Petroleum Authority of Thailand)として設立されましたが、現在においても、タイ財務省が同社株式の52.32%を保有しています。

間接的な出資分を合算すると約68%をタイ政府が出資する国有企業です。

単独での時価総額では2位でしたが、現在子会社300社にも上り、それらを合計すると同国最大のグループ企業になります!

 

 

第2位  タイ空港公社

時価総額ランキング2位は、タイ空港公社(Airports of Thailand =ティッカー AOT)です!

時価総額は、1.043兆タイバーツ=約4兆677億円です!

1979年に創業した同社、タイ財務省が70%の株を保有している企業になります。

 

首都バンコクに位置するドンムアン国際空港およびスワンナプーム国際空港の運営に加えて、チェンマイ国際空港、チェンライ国際空港、 ハッチャイ国際空港、プーケット国際空港での4都市における地方空港の運営も行っています!

タイはGDPの約12%を観光業界で占め、コロナ禍前の2019年には年間の外国人観光客数は約4,000万人のため、大変期待されている業界になります。観光業界が熱いタイの中でも、その国の玄関として外国人観光客が利用する国際空港運営をしているタイ空港公社が時価総額ランキング2位なことにも納得です!

 

 

第1位  デルタ・エレクトロニクス・タイランド

栄えある第1位はデルタ・エレクトロニクス・タイランド(Delta Electronics Thailand PCL=ティッカーDELTA)です!BtoB事業の総合電機メーカーです!!

 

時価総額は、1.118兆タイバーツ=約4兆3,600億円です!

同社は台湾のデルタ電子の完全子会社になります。

タイに拠点を置き、電源装置やその他の電子機器・部品の製造・輸出を行う会社になります。

3つの事業セグメントを展開しています!

・パワーエレクトロニクス事業は、コンピュータ、サーバー、オフィスオートメーション機器、家電、電気自動車に使用される電源の設計、製造、販売を行っています。

・インフラストラクチャー事業は、情報通信技術インフラストラクチャーやエネルギーシステム・インフラストラクチャーの設計・製造・施工を行っています。

オートメーション事業は、産業用およびビルディング用オートメーションの設計、製造、据付を行っています。

 

3. 最後に

いかがでしたか?

今回の記事では、タイの上場企業の時価総額ランキング上位5社をまとめてみました!

観光大国であるとはいえ、時価総額1位が空港運営企業であることにびっくりしました!コロナ禍で大きく打撃を受けましたが、これからタイを訪れる外国人観光客も増えていくことが見込まれますので、今後の動向が楽しみですね!

5社中3社がエネルギー事業をしている企業ということに驚きました。

タイでは年々エネルギー消費量が増えており、従来の石油・天然ガス由来のエネルギーから、持続可能なエネルギー事業への投資を推進しているようです!

 

今回のランキングからタイの上場企業へ皆さんが少しでも興味を持っていただけたら幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

コップンカー!

※なおこちらの記事は2023年2月中旬に作成したものです!日本円換算に関しましても1バーツ=3.9円換算をしています。

また、最新のランキングはTrading Viewにてご確認頂けます。

 

LAB thaiko先生のブログ

LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。