Forbesが選ぶタイの長者番付2023

サワディーカ‼LABタイ語学校です。

皆さんは、イーロン・マスクやビルゲイツなど世界的影響力を持つ富豪の名前は必ずしも一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。しかしながら、タイの富豪と聞いてパッと思いつく方はそれほどいないのでは?

なので今回はタイのお金持ちトップ5をご紹介します。

 

1位:タニン・チャラワノン(Dhanin Chearavanont)総資産:約265億ドル

アジアや欧米の数十か国の企業を傘下におさめ、タイの財閥企業No1と言っても過言ではないCP(Charoen Pokphand )グループの会長です。そんなタイのお金持ちNo1に選ばれたタニン氏は、1939年に中国系タイ人の両親の間に生まれました。小学性時代はタイで過ごしますが中学~大学生時代まで中国や当時イギリス領であった香港で教育をうけました。その後父親と祖父が創業した飼料・肥料の貿易の会社を30歳の若さで引き継ぎ、タイ有数の財閥企業に育て上げました。そして中国では外資企業を率いる華僑経営者として、初めて成功を収めた第一人者とみなされています。同グループは、安価な食肉の流通に特化した食品生産業、日本でもお馴染みのコンビニ(セブンイレブン)事業や観光客に人気なショッピングモール「Iconsiam」などの小売業、不動産、金融、電気通信、エネルギー、自動車部品などの幅広い分野に進出しており、確固たる企業帝国を作り上げています。

 

2位:チャリアオ・ユーウィッタヤー(Chalerm Yoovidhya) 26.4億ドル

世界160ヵ国以上で販売され、栄養ドリンクとしてはシェア率№1を誇る「レッドブル」の発明者は誰だと思いますか...そうです、見事タイ富豪ランキングに2位に輝いたチャリアオ氏なんです!!

私も日頃からお世話になっているレッドブルの発明者チャリアオ・ユーウィッタヤー氏についてご紹介します。

1923年に中国にルーツをもつ父親の元に生まれ、幼少期はタイ北部の田舎で貧しい生活をおくっていました。しかし、学費が払えず高校を中退。その後は食用アヒルの飼育や果実栽培などをして家計を支えていました。成人後は製薬会社で働くようになり、退社後に自身の製薬会社を設立。そして1987年に商談のためにタイに訪れていたオーストリア人起業家のディートリヒ・マテシッツと出会い意気投合。合同事業を始め、レッドブルの製品を開発し、世界的なエナジードリンク市場を創り出しました。チャリアオ・ユーウィッタヤー氏は2012年に亡くなりましたが、ユーウィッタヤー一族はレッドブル事業で得た莫大な資産を使い様々な事業にも進出しており今後も注目です。

 

3位:チャルーン・シリワタナパクディ(Charoen Sirivadhanabhakdi)11.2億ドル

チャルーン・シリワタナパクディ(Charoen Sirivadhanabhakdi)氏は、タイのビール市場で最大手のビールメーカー「タイ・ビバレッジ」のオーナーなんです。そんなチャルーン氏は1944年にタイで生まれました。中国出身の父親が屋台料理人として家庭を支えていたため、当時は学校に通うために幼い頃から働き、比較的貧しい生活を送っていました。学校卒業後、酒類販売会社の「メコン・ウイスキー」の販売代理店に就職。タイ政権交代時に当時の政権と深い関りをもっていた上層部が失脚し、残ったメンバーで「TCCグループ」を設立。グループ設立後は、都市部を中心にビール販売事業が上手くいき、当時シェア率No1だったシンハ社の「ビア・シン」を追い抜き同社をタイの最大手のビールメーカーに育てあげました。その後、不動産投資を加速し「ゲートウェイ・エカマイ」の開発や運営、仏スーパーマーケット大手の「カジノ・グループ」から「ビックCスーパーセンター」の事業買収行い事業を拡大しました。

 

4位:サーラット・ラタナーワディー(Sarath Ratanavadi) 11.1億ドル

ガルフ・エネルギー・デベロップメント(Gulf Energy Development)の創業者であるサーラット・ラタナーワディー(Sarat Ratanavadi)は、タイのビジネス界で著名な実業家の一人です。サーラット・ラタナーワディーは、1964年にタイのバンコクで生まれました。チュラロンコーン大学で学士号を取得し、その後、オーストラリアのクイーンズランド大学で経営学修士号を取得しました。大学卒業後に家族が経営する事業に参加し、エネルギー業界に進出。その後、Gulf Energy Developmentの前身となるGulf JP Company Limitedを設立し、同社をエネルギー業界の主要企業の一つに成長させました。そしてGulf Energy Developmentを設立し、同社を石油、天然ガス、再生可能エネルギーなどのエネルギー分野で多角化することに成功しました。さらにGulf Energy Developmentを上場企業に押し上げ、タイ株式市場の中でも最大級の企業の一つに成長させました。今後も引き続きGulf Energy DevelopmentのCEOとして、事業拡大を率いる手腕に注目ですね。

 

5位:ヂラティワットファミリー(Chirathivat Family) 10.6億ドル

皆さんは、タイ在住の方や観光客にはお馴染みの「セントラルワールド」や「セントラル・エンバシー」といった数々の有名な商業施設の運営をしているデパート界のキング「セントラルグループ」を知っていますか?そんな同グループを一から築き上げたのがヂラティワット家なんです。1925年同グループの創業者となるティエン・ヂラティワット氏が中国からタイへ移住し、海外から輸入した高級舶来品を販売するビジネススタイルを始めました。その後、中華街にセントラル・デパート1号店をオープンし、豊富な品ぞろえが瞬く間に人気を集め、有名店へと成長。1980年に創業者のティエン氏が亡くなったため、長男のサムリット氏が跡を継ぎ、郊外にショッピングやエンタメ施設、国際会議場が一つになった総合型施設の「セントラル・プラザ1号店」をスタートさせました。このタイプの総合施設はタイ人の車社会浸透と共に上手く躍進し、事業拡大に成功。現在は、トット氏がセントラルグループのCEOの跡を継ぎ、小売業以外にホテル業、日本人にとってお馴染みの吉野家やかつやなどの日系企業と提携しているレストラン運営などさまざまなビジネス展開を行い、更なる事業拡大を掲げ邁進しています。

 

LAB thaiko先生のブログ

LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。