【観光客必見】3大タイビールを飲み比べてみた!

 

サワディーカー!LABタイ語学校です。

 

 

今回は、タイのビールをテーマに、主に3大ビールブランド「Singha(シンハー)」・「Chang(チャン)」・「Leo(リオ)」について紹介します。

 

 

 

【ビールを買う時などに使えるフレーズ】

 

ขอเบียร์สิงห์ครับ/คะ

コー ビア シン クラップ/カー

(意味)シンハービールをください

 

มีเบียร์ช้างไหมครับ/คะ

ミー ビア チャーン マイ クラップ/カー

(意味)チャンビールはありますか?

 

 

タイのビールは大きく分けて3種類

 

【観光客に人気】💛Singha(シンハー)🦁

 

 

シンハービールは1933年、ブンロード・ブリュワリー社によって製造が開始された、タイ初の国産ビールです。創業者のプラヤ・バイジャイバンジャブは「タイでも世界に誇れるビールを」と考え、ドイツやデンマークからタイへと醸造技術を導入しました。シンハービールは王室に献上され、1939年にラーマ7世から王室認定を受けたことから、現在でもラベルには神聖な獅子(シンハー)と王室の紋章が描かれています。しっかりしたコクが特徴で、料理の味が濃いタイ料理にも相性がとても良いです。長らく「高級ビール」としての地位を保ち、国内外のホテル・レストランでも広く提供されています。2000年代以降は輸出にも注力し、世界50か国以上に展開。現在ではタイを代表するビールとして「プレミアムブランド」のポジションを築き、観光客からも根強い人気を誇っています。

 

【国民的】💚Chang(チャン)🐘

 

 

チャンビールは1995年、タイ・ビバレッジ社(タイ最大の飲料会社)から誕生しました。ブランド名の「Chang(チャン)」は、タイの国を象徴する動物「象」から取られており、ロゴには2頭の象が向かい合うデザインが使われています。誕生当初から価格を抑え、アルコール度数6%前後の力強い味わいで庶民層を中心に支持を集めました。特に農村部やローカル食堂では「気軽に飲めるビール」として急速に浸透しました。1990年代後半には、伝統的に強かったシンハーのシェアを抜き、国内市場の半分以上を占めるほどに成長。またスポーツスポンサーにも積極的で、プレミアリーグのエヴァートンFCのスポンサーを務めたことで国際的にも知名度を拡大。現在はアルコール度数を抑えた「チャンクラシック」や「チャンエクスポート」などさまざまな種類を展開し、より幅広い層に親しまれています。

 

【若者向け】❤️Leo(リオ)🐅

 

 

 

リオビールは1990年代後半、シンハービールを製造するブンロード・ブリュワリー社が市場拡大のために打ち出した新ブランドです。シンハーが「高級志向」だったのに対し、リオは「手頃で飲みやすい大衆ビール」として位置付けられ、特に若者や女性層に向けて開発されました。ラベルにはLeo(リオ・豹)が描かれ、ワイルドさと親しみやすさを演出。味はシンハーほど苦味が強くなく、軽くてスッキリした口当たりが特徴です。2000年代以降に急速にシェアを伸ばし、現在では国内販売量トップクラスを誇ります。特に「友人同士の飲み会で気軽に選ばれるビール」という立ち位置を確立しており、広告戦略や音楽イベントとのコラボでも人気を高めてきました。現在ではシンハー・チャンと並ぶ三大ブランドの一角として、タイのビール市場における大衆ブランドの代表となっています。

 

3種類飲み比べしてみた!

 

今回はこの3種類を飲み比べしてみました!🍺✨

 

①Singha(シンハー)

 

 

まずはシンハービールに挑戦!

シンハービールは、麦芽の苦味はしっかりありつつも飲みやすいという印象でした。タイの気候に合わせて、すっきりと飲みやすい味わいになっているように感じました。

ちなみにタイ人に聞いたところ、観光客が1番手にとっているのがこのシンハービールとのこと。

 

②Chang(チャン)

 

 

次は、チャンビールです。チャンビールは、3種類のビールの中で1番苦みがあり、アルコールを強めに感じることができるビールだと思います。

3種のビールの中で1番飲みごたえはありつつも、やはり日本のビールと比べるとマイルドに感じます。タイの濃い味付けの料理にもよく合う味です。

 

また、価格帯も3種のビールの中で1番安く、手に取りやすい値段設定なのもまた魅力です。

 

③Leo(リオ)

 

 

3種類の中でも、1番苦みがなくすっきりとした印象でした。

ビール特有のクセもなく、ビールがなかなか苦手で飲めない!という方に最初におすすめしたいビールがこのリオビールになりそうです。

軽く飲みやすいため、フライ料理やシーフード料理にもよく合う味だと思います✨

 

ビールと文化の結びつき

 

Singha ×「国際ブランド力」

 

シンハーは1933年から続くタイ最古のビールで、早くから「高級・格式」をブランドイメージに据えていました。タイ政府観光局や王室の後援を得て、国際的なホテルチェーンや高級レストランで提供されるようになり、観光客に「タイといえばシンハー」と印象づけることに成功しました。特にバンコクやプーケットの5つ星ホテルでは定番となり、国際線の機内サービスでも採用されました。また、タイ国内だけでなく輸出を通じ、アジア・欧米でも「高級タイビール」として浸透しました。

 

 

また、タイ最北端に位置するチェンライ県には、「シンハーパーク」というシンハービールが運営する公園があります。さまざまな体験ができるのはもちろんのこと、シンハービールと共においしいタイ料理を味わうこともできます。

 

Chang ×「スポーツスポンサー」

 

 

チャーンは1990年代以降、「力強さ」と「庶民的な人気」を武器に急成長。特に有名なのが、イングランド・プレミアリーグ「エヴァートンFC」の胸スポンサー(2004~2017年)。ビール銘柄がサッカーユニフォームに大きく載ることで、ヨーロッパ中でタイの「Chang Beer」の存在が知られるようになりました。サッカー観戦=ビールという文化的背景と結びつき、「熱狂」と「団結」を象徴するブランドへ。

現在でもChangは、スタジアムイベントやスポーツ中継との相性が強く、スポーティなイメージを維持しています。

 

Leo × 「音楽カルチャー」

 

リオは1990年代後半から登場した比較的新しいブランドで、シンハーやチャーンと違い、若者やカジュアル層をターゲットに「音楽」「友達」「楽しさ」と結びつけたマーケティングを展開しました。特に「Leo Presents」などの冠ライブイベントやフェスを全国で開催し、インディーズから有名バンドまで巻き込み、音楽シーンと共にブランドを育てました。

 

(2025年のLEO FESTのポスター。NONT TANONTや4EVEなどの国際人気が強いアーティストからタイのインディーズバンドまで多くのアーティストを呼んだ音楽フェスを開催しています。)

 

また、タイの大学生や若手社会人の「仲間と飲むならリオ」という文化を確立。広告もユーモアやポップなデザインを強調し、SNS時代にマッチしています。

3つのブランドで文化へのアプローチがかなり異なることがわかります。シンハーは「国際観光」・チャーンは「スポーツ」・リオは「音楽とSNS」を通して、ブランドのプロモーションをしています。

 

(番外編)タイ人のビール文化

 

①氷を入れて飲むスタイル?

 

タイでは暑さのせいでビールもすぐにぬるくなってしまうため、グラスに氷を入れて飲むのが一般的。タイ人にとっては「冷たさ重視」。氷入りビールは、のどごしが良くスッキリしていて、タイ料理の辛さとも相性抜群となるのです。

 

②シェアして飲む文化

 

日本のように「自分のグラスに自分で注ぐ」スタイルではなく、大瓶を注文して氷を入れたグラスにみんなで分け合うのが定番です。ビールの場は社交・仲間意識を強める場としても機能しています。

 

③食事との強い結びつき

 

ビール単体よりも「料理と一緒に」が基本です。

  • シンハー → トムヤムやガパオなど濃い味の料理と好相性です。

  • チャン → イサーン料理や炭火焼きの豚肉など、スパイシー料理と合います。

  • リオ → シーフードや揚げ物など軽めの料理に合わせやすいのが特徴。

 

④社会規制との関わり

 

タイではアルコール販売時間が法律で制限されていて、11:00〜14:00と17:00〜24:00のみ購入可能。また、仏教行事の日は販売禁止の日もあり、ビール文化と宗教・法律の関係も特徴的です。

 

最後に

 

今回はタイの3大ビール「Singha(シンハー)」・「Chang(チャーン)」・「Leo(リオ)」について紹介しました。

シーンや気分、好みに合わせて、特徴がある3種類のビールを飲み分けすることができます。タイに訪れた際は、このページを参考にしながらビールを飲み比べてみても面白いかもしれません!✨

 

【居酒屋などで使えるフレーズ】

 

ขอเมนูหน่อยครับ/คะ

コー メーヌー ノイ クラップ/カー

(意味)メニューをください

 

คิดเงินด้วยครับ/คะ
キット グン ドゥアイ クラップ/カー

(意味) お会計をお願いします

 

LAB thaiko先生のブログ

LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。