バンコクの都会のオアシス2選|ベンジャシリー公園とベンジャキティ公園を徹底紹介
サワディーカー!LABタイ語学校です。
本日は、「ベンジャシリー公園」・「ベンジャキティ公園」のふたつの公園を紹介します。
【公園にまつわるタイ語単語①】
สวนสาธารณะ
スワン・サータラナ
(意味)公園
ทางเดิน
ターンドーン
(意味)遊歩道
น้ำพุ
ナームプ
(意味)噴水
①ベンジャシリー公園
まずは「ベンジャシリー公園」です。
ベンジャシリ公園は、タイ・バンコクのスクンビット通り沿い、BTS スカイトレイン の プロンポン駅(Phrom Phong)近くにあります。公園は「街中のオアシス」として、大型ショッピングモール・Emsphereやその近辺の商業/住宅エリアと隣接しており、非常にアクセスの良い立地です。
(ベンジャシリー公園)
ベンジャシリ公園には「都会の利便性 × 緑の癒し」が詰まっています。
- 池・湖、景観:公園中央に池があり、植栽や木陰もあるため、「都会の中の静かな緑地」として落ち着きがあります。
- 現代アート彫刻:約12点の現代彫刻(タイ人アーティストによる作品)が園内に点在し、アート × 自然の融合が楽しむことができます。
- スポーツ施設:バスケットボールコート、バレーボールコート、セパタクロー(タイの伝統スポーツ)のコート、スケートボード/ローラースケート場、多目的スポーツ場など、さまざまなスポーツに対応しています。
- 憩い・休憩スペース:ベンチや木陰が多く、買い物ついでの休憩、読書、軽く散歩など、気軽に立ち寄れる雰囲気があるのが魅力です。
②ベンジャキティ公園
続いて、「ベンジャキティ公園」です。
ベンジャキティ公園は、タイ・バンコクの中心部、クローントゥーイ区(Khlong Toei District)にあります。この公園は、アソーク駅〜クイーンシリキット国際会議場(Queen Sirikit National Convention Center/QSNCC)のすぐ近くまで大きく広がっています。
(ベンジャキティ公園1番ゲート。アソーク駅から1番近いゲートです)
ベンジャキティ公園/森林公園は「都会 × 自然 × アクティビティ」を兼ね備えた、バンコク有数の人気スポットです。
- 散策・ジョギング・サイクリング:およそ 5.8 km のネイチャートレイル、2.8 km のジョギングコース、3.4 km のサイクリングコースが整備されており、運動・散歩に最適。夕方や朝に訪れると気持ち良いです。
- ボート:中央にある湖でスワン(白鳥)型のペダルボートなどをレンタルすることが可能です。
(中央の湖)
- 森林・湿地エリア:2022年以降の拡張で、都市公園としては珍しい湿地・森林・木道(スカイウォーク)などが整備され、自然環境や生態系の学びにも適した“グリーンゾーン”が誕生しました。
- 子どもや家族向け設備:子どもの遊具、広場、散歩道などファミリーにもやさしい環境が整っています。ゆったり過ごすのに向いています。
(豆知識)ふたつの公園の歴史
①ベンジャシリー公園の生い立ちと歴史
🎂 王妃の60歳記念としての創設
- ベンジャシリ公園は、シリキット王妃の誕生日を記念して作られた公園で、特に 王妃の60歳の誕生日を祝うために設立されました。
- 開園日は1992年8月12日とされ、公園としての公開が始まりました。
🏙 元は気象庁(または政府機関)の土地だった
- 公園の敷地は、もともとBangkok Meteorological Department(バンコク気象庁)などが使っていた土地で、そこが移転したあとの空き地を転用して、公園用地になりました。
- このように、公園化は「都市の利便性・住環境の改善」の一環で、都心スクンビット近くに“気軽な緑の場”を提供する目的を持っていました。
🎨 開園後の特徴と活用
- ベンジャシリ公園内には、約12 点の現代彫刻(タイ人アーティストによる作品)が設置され、「自然 × アート」の空間としても設計されました。
(ベンジャシリー公園内の現代彫刻・至る所にオブジェなどがあります。)
-
また、池・噴水・園路・花壇などの景観整備だけでなく、スポーツ施設(バスケットボール、セパタクロー、スケート、プールなど)や子ども用遊具など、多目的な公共の憩い/レクリエーション空間として機能するようになりました。
- 都心スクンビットの商業施設(たとえばEmporium Shopping Mall)のすぐ近くにあるため、アクセスが非常によく、買い物の合間や通勤・通学の帰りに気軽に立ち寄れる“都会のオアシス”として定着しました。
②ベンジャキティ公園の生い立ち
🏭 元は工場の土地だった — 公園化の背景
- 現在のベンジャキティ公園の敷地は、かつて国営のたばこ専売公社(Tobacco Monopoly/TOAT)が工場を構えていた土地でした。
- しかし、1991年にこのタバコ工場が地方へ移転することが決まり、その跡地が都市の公園用地として転用されることになりました。
- この流れは、急速な都市化の中で「放置された工業地帯(ブラウンフィールド)」を、都市緑地に変換するというバンコクの都市計画の一環でした。
🎉 王妃のバースデー記念としての公園化
- この公園の名前「Benjakitti」は、ベンジャシリー公園と同様に、当時の王妃であったシリキット王妃の「5サイクル(60歳)」の誕生日を記念して付けられました。タイでは12年を1サイクルと数えるため、5サイクル=60歳にあたります。
- そのため、1992年に構想が始まり、以降この土地の整備が進められました。
🟩 正式オープンとその後の発展
- 公園としては 2004年12月9日 に公式オープンしました。
- 最初は「池(湖)+ジョギング/散歩道+庭園」といった都心の“レクリエーション公園”でしたが、その後さらに拡張されることになります。
- 2006年に拡張の計画が承認され、旧たばこ工場の余地を使って “森林/湿地ゾーン” を含む大規模な拡張が始まりました。
(ベンジャキティ森林公園。ルンピニー公園との歩道橋を抜けた先にあります。)
- その拡張エリアは「Benjakitti Forest Park(ベンジャキティ森林公園)」として整備され、都市における洪水対策(雨水貯留・浄化、湿地の水管理)や、生態系回復、自然と都市の共存のための“サステナブルな都市設計”が導入されました。
- 拡張後、公園全体の面積は約72 ヘクタールに拡大。現在の広大な緑地・森林・湖を伴う都市公園の姿となっています。
ベンジャシリー・ベンジャキティ公園 アクセス
◎ベンジャシリー公園(4:30-22:00)
(🗺 https://maps.app.goo.gl/gPMaV31D8UfuwKtw5)
✏️プロンポン駅を出てすぐの場所にあります。プロンポン駅の大型ショッピングモール「Emsphere」すぐ横。大きな噴水が特徴。ショッピングモールやレストラン、カフェが多いエリアにあるため、買い物・食事ついでに「ちょっと緑でリフレッシュ」がしやすい点が便利で人気のポイントです。
📌Sukhumvit Rd, Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110
☎️022620810
◎ベンジャキティ公園(4:30-22:00)
(🗺 https://maps.app.goo.gl/xJo2Qn2YBfBa6ihp6)
✏️BTSスクンビットライン・Asok(アソーク)駅から徒歩5分弱の場所にあります。または、MRTブルーライン・Sukhumvit駅およびQueen Sirikit National Convention Center駅でも徒歩圏内。ランニングやサイクリング用の道が舗装されており、ジョギングやサイクリングに最適です。犬の同伴も可能です。
📌Ratchadaphisek Rd, Khlong Toei, Bangkok 10110
☎️0645566793
🌐https://www.facebook.com/profile.php?id=100064388066662
最後に
今回は、「ベンジャキティ公園」と「ベンジャシリー公園」について紹介しました。
名前の似た2つの公園ですが、共通のバックグラウンドを持つ部分と、また違ったバックグラウンドを持つ部分があり、どちらも面白い公園です。
バンコクに訪れた際は、ぜひこちらの2つの公園へ訪れてみてはいかがでしょうか!
【公園にまつわるタイ語単語②】
ลู่สำหรับวิ่ง
ルー サムラップ ウィン
(意味)ジョギングコース
ทางจักรยาน
ターン ジャックラヤーン
(意味)自転車道
เครื่องเล่น
クルァンレン
(意味)遊具
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