タイの東急ハンズ「グローバルハウス」に行って、タイの文化を考察

サワディーカー!LABタイ語学校です。

「GLOBAL HOUSE(グローバルハウス)」は日本の東急ハンズみたいなホームセンター。行ってみると、そこからタイのあるある、というか文化が見えてくるのです。

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿

 

1.便器、水道管まで売っている「グローバルハウス」

チェンマイの「グローバルハウス」に行ったのは、友人のお供でした。自宅の庭で鯉を飼っている友人。その池の排水ポンプが壊れてしまったので、買いに行くために初めてホームセンター「グローバルハウス」を訪ねました。店員さんに英語とタイ語を織り交ぜながらあれこれ吟味する友人と離れ、ひとりで「グローバルハウス」内を探検。いろいろなものを見つけました。

一番驚いたのが便器。店内はとてつもなく広いのですが、至るシーンで便器が展示されていました。いろんな種類の便器の羅列。イケてるお家として紹介されている便器。バスルームの参考としての便器。そのショールームに展示されている便器の写真を思わず撮影してしまうほどでした。日本にこれだけいろいろな場面に展示されていることは、ないのではないでしょうか。

このほかにもシステムキッチンやキャビネットなど台所周りの商品、ソファーや椅子などの家具、ペット関連商品、扇風機や掃除機、冷蔵庫などの電気製品なども売られていました。一番びっくりしたのは、水道管。こんなに大きな水道管、どこに使うんだろうという思うほどビッグな水道管のコネクト部分が売られていたこと。

もちろん、建築関係の業者さんが使うのかもしれないのですが、これ、オブジェにして部屋の中に置いていたら面白いだろうなぁと。だって、日本には水道管が売られているところなんて見たことないですから。これにペイントして何かしらの立体物アートにしたらいいんじゃない?というアイデアの浮かんでしまいました。家に必要なものだけでなく、発想を豊かにするアイテムがいろいろ売っているところだなぁ、と感じました。

 

 

2.タイでは、故障した電化製品を捨てずに修理する

アタシたち日本人を含め、外国人が暮らすタイの家やコンドミディアムなどは、その大半が家具、電化製品付きです。もちろん、冷凍庫が付いていない冷蔵庫のみが付いている家、洗濯機がないコンドミディアムなどあります。なので、どうしても冷凍庫付き冷蔵庫や洗濯機が欲しい場合などは、実費を出して買います。よくよく考えてみると、これって日本ではあたり前のことなんですけどね。

例えば、タイではコインランドリーがとても充実していて、最近フランチャイズでメキメキと業績を伸ばしているあるショップでは、洗濯物を預けると、80バーツ(約300円)ほどで洗濯、乾燥、畳んでくれるところまでやってくれます。以前は下着まで出すのは恥ずかしかったのですが。タイの習慣に慣れてきたせいでしょうか。最近ではヘッチャラになりました。自宅に洗濯機があるのに、面倒な時はまかせてしまうことも。また、コンドミニアムによっては、部屋には付いていなけれども、施設内に洗濯機を設置しているところがほとんどです、もちろん有料(高くても200円ほど)。

使うか使わないか、どう使うのか、はさておき、洗濯機が家にあった方が便利だというのは、多分、アタシが日本人だからだと思います。日本では、洗濯機がない家はほとんどないはずです。もちろん、それは自分たちで購入します。が、タイではコインランドリーがとても充実しているので、洗濯機がない家もあります。これは別段不思議な話ではないのですが、任せるところは任せるという、ちょっとした欧米諸国の生活スタイルを取り入れてるような気がします。

ちなみにアタシの家には、元々設置されていたオーナー持ちの洗濯機があります。先日、突然不気味な音を鳴らし、突然、動かなりました。急いでオーナーに連絡すると洗濯機をすぐ運び出し、修理に出すと。アタシとしては、壊れた洗濯機を直すという発想がなかったから、てっきり新しいものに取り替えてくれると思っていたのですが。後から知人に聞くと、この洗濯機をふくめ、電気製品を修理するのは、タイではあたり前とのこと。

すぐに、修理に出してくれたのはいいのですが、その期間は2週間ほどかかるとのこと。「その間の洗濯物はコインランドリーに出してね」と。対応の仕方はいろいろあったのでしょうが、アタシの場合、前述の新しくできたコインランドリーに興味があったため、これを機会に使用してみることにしました。正直、どこの誰が洗ったのかわからない洗濯機で、自分の衣類を洗うのに抵抗はありました。

ただ、洗濯物を乾燥機に入れて、たたんでまでくれる特殊なサービスがあったので「これは便利!」と乗ってしまったのも確かです。そこにいる担当者人と話が盛り上がり「また、洗濯機が壊れた時にはよろしくね!」というコミュニケーションがとれたことも大きかったです。金銭の問題ではなく、経験としてためになったなぁ、と今では思っています。

 

 

3.「グローバルハウス」に行けば、家一軒建てられる!?

「グローバルハウス」には、いろいろなものが売っていました。特に着目したのが、木材やタイルなどの建材。自然があふれるタイでは、山や森に入れば木を手に入れられるのでは?とも思うのですが。そのほかにもタイルや壁紙、前述のバスルーム関連、キッチンやリビングルームのアイテムまで売っているので、本当に家を一軒建てられるのでは?と思ってしまうほどです。

タイの住宅環境は今、変わりつつあるのではと感じています。数十年前、タイに初めて来た時は、からぶき屋根、高床式のオールドスタイルのタイ住宅がほとんどで、それに憧れたものでした。今、時を経て、年を経て望むのは、心地良いベッド、快適な空調環境、清潔に保たれている空間。

家だけではなく、旅行でバックパッカーのような旅行を最近体験してみましたが、正直心地よくなかったです。年の差なのか、経験の差なのかわかりませんが、案外、タイ人も同じ感覚のようで、それを証拠に「グローバルハウス」に来ていたのはタイ人がほとんど。キッチンやバスタブなど水回りのものから、食器に至るまで、お洒落で、機能性の高いものを選んでいたのが印象に残りました。そして、その生活レベルや感覚は、アタシたち日本人とそんなに変わりがないのだなぁと感じました。

 

 

4.「グローバルハウス」と「ホームプロ」の違い

郊外にある、駐車場スペースも豊富、もちろん品揃えもあるホームセンター「グローバルハウス」と「ホームプロ」の違いはどこにあるのか。これは、池のポンプを一緒に買いに行った友人に聞いてみたところ、なるほど!という回答をくれました。

「その答えはシンプルよ!ホームプロに比べてグルーバルハウスは断然、安いのよ。ただそれだけ」

 

【グローバル ハウス サーラーヤー】

バンコク近郊で一番近い「グローバルハウス」。プーケット、チェンマイなど主要都市にも展開。

 

タイ・クラビ在住のChinagaの寄稿でした。

 

LAB thaiko先生のブログ

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