在タイ日本人が語る。古都マラッカで感じたタイとマレーシアの違い

サワディーカー!LABタイ語学校です。

約半年間、タイに滞在する友人がビザランをするということで、マレーシアに同行。クアラルンプール、マラッカの旅へ出かけました。

 

 

1.マレーシアのマラッカってどんなところ?

世界遺産の町、マラッカ。世界中から観光客が訪れるマレーシア随一の観光スポットで16世紀からのポルトガル、オランダ、イギリスの統治の影響か、西洋と東洋のエッセンスが共存する、世界でも類をみない多様性に満ちた町でした。

中心地には、シンボリックなピンク色の教会、風情のある川とそのほとりにあるおしゃれなカフェ、昔の雰囲気を残している飲食店やお土産屋さんが並び、他食べ歩きも楽しい商店街も。中華系、マレー系、インド系などの住民に混じり、観光客もなんだか西洋系よりも東洋系の顔が目立ち、親近感が湧きました。

もちろん、グラブなども発達しており、移動手段には問題はありません。マラッカまでは首都であるクアラルンプールからバスで3時間ほど。とてもゆったりしたバスで、バスターミナルも市内に何ヵ所かあり、もちろん、クアラルンプール空港からも直結で行けます。クアラルンプールにも美味しいところはいろいろあるのですが、文化に触れたり、ゆっくり過ごすなら、マラッカはおすすめの場所です。

 

【マラッカ(Melaka)】

 

 

2.タイとマレーシアの違い その1 マレーシアの方が安くておいしい食べ物がある

今回のマレーシアの目的のひとつは食でした。結論を先に言うと美味しい食べ物がいっぱい。町の飲食店の活気にも驚きを感じました。食べてばかりの旅だったのですが、特に印象に残った料理3品を紹介したいと思います。はっきりとした価格は忘れましたが、それぞれとてもリーズナブルでした。

 

●土鍋チキンライス「クレイポットチキン」

土鍋に入ったチキンとライスを炭火で炊き上げる「クレイポットチキン」。真っ黒な炊き込みライスの上に骨付きチキンが乗っていて、最初、味が濃いのだろうなあと思っていたら、そうでもなく、食べたことのない味わい深い料理でした。これはクアラルンプールに着いた最初の晩に食べたのですが、実は泊まっていたホテルの近くにミシェランガイド掲載店に行く予定だったのが、あまりにも人が多すぎて断念。道路を挟んで向かい側の店に入店しました。

口がすでにクレイポットチキンになっていたし、とてもお腹が空いていたし、そこそこお客さんも入っていたので、名もなきレストランに入ってみましたが、とても美味しかったです。味を説明したいのですがとてもむつかしい。食べたことのない味だけどおいしかった、とだけ伝えておきます。

記瓦雞飯 (Heun Kee Claypot Chicken Rice)】

※今回は入れなかったミシュランガイド掲載店

 

●マレーシア風焼きそば「ホッケンミー」

これは、いわゆるソース焼きそばです。そのソースはいわゆる日本のソースとは違います。色はよく似ているのですが。麺も細いうどんのような太い焼きそばのような。やわらかすぎずず、硬すぎず。けれども、味も食感も初めて体験するもので、とても気に入りました。マレーシアで一番おいしかったものは?と聞かれると、これを挙げたくなるほど。

食べたのはホッケンミーの名店と言われている「金蓮記(キムリヤンキー)」というお店。1927年創業の老舗です。食べた場所はクアラルンプールの繁華街にある伊勢丹の地下でした。マレーシアの老舗、名店が一堂に介されたフードコート「ロットフード10」内。20店舗ほどの名店がフードコートに一堂に介しているため、友人と行ってもそれぞれ食べたいものを食べることができます。

【ISETAN KLCC】

 

 

●マラッカ名物「チキンライスボール」

10年ほど前、初めてマラッカに訪れた時、中心地をブラブラと歩いていたら、すごい行列を見つけました。日頃は行列してまで食べたいとは思わないアタシも導かれるように、列の最後尾に。あまりパリッとしない店の外観、何の料理を出すのかもわかっていなかったのですが、なぜか、とても惹かれたことを覚えています。順番が来て、店内に促されて座った席は相席。先に座っていた鼻ピアスをした娘さんとお母さんらしき人が、いたことまで鮮明に覚えています。店内にはメニューらしきものもなく、オーダーを取りに来る様子もありません。しかし、着席すること数分。出て来たのが「チキンライスボール」でした。丸いライスと美味しそうなチキン。何じゃこりゃ、初めて見ました。

相席の親娘が食べているのを見て、同じように食べます。タイ人のようにスプーンとフォークを器用に使い、ライスボールをスプーンに取り、フォークでチキンを刺し、ソースをつけて一緒に頬張ります。この時のチキンの柔らかさと味わい深さ、モチっとしたライスボールの感じはいまだに覚えているほどです。マラッカで唯一食べたいと思ったのがこの「チキンライスボール」で、その店を探し求めましたが、残念ながら閉店していました。

その店から徒歩2、3分のところにある別の店で「チキンライスボール」を食したところ、あの時感激した味の再現までいきませんでしたが、記憶が鮮明に蘇って来ました。10年前に偶然出会った食べ物に再会できたことにはとても満足でした。これでお腹膨れるの?という感じですが、見かけによらずお腹が膨れます。

【My Chicken Rice】

 

 

3.タイとマレーシアの違い その2 マレーシアの方が圧倒的にお酒が高い

アタシはお酒が好きなのですが、ほとんどの飲食店でビールを飲むことができませんでした。イスラム教徒が多いのは、クラビも一緒なので事情はわかっているつもりですが、残念!マレーシアはインド料理も有名なので、タンドリーチキンとナンとカレーを探し求めて行ったところ、そこにもビールがありませんでした。二軒隣にセブンイレブンがあったので、そこで買ってきてもいいか?と聞くか聞かないうちに、NO!

同じく酒好きの友人と目が合い、オーダーを済ませた後、もう一人の友人を残し、セブンへ。ビールを買い店の前で立ち飲みしてからインド料理屋さんに戻りました。ある時はカールスバーグの看板があったのにも関わらず、ビールは置いていない、と言われたことも。飲食店にないだけでなく、普通にショップで買うビールの価格も高い。タイでいうところの店で飲む価格で売っているといったところでしょうか。ちなみに、カールスバーグの生産工場がマレーシアにあるようです。近隣アジア諸国へ輸出しているようですが、作っているのに高い!には少々不満でした。

 

 

4.タイとマレーシアの違い その3 タイ人の方が親しみやすい!?

微笑みの国、タイに慣れすぎたせいでしょうか。マレーシアにタイ人のように笑顔で接してくれる人が少なかったように感じました。シャイな人が多いせいでもあると思います。もっと笑って!もっとジョークを言って!と感じてしまったマレーシアの旅でした。

 

 

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。

 

 

LAB thaiko先生のブログ

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