タイ伝統的スポーツ”セパタクロー”とは?タイは世界ランキングトップ君臨
サワディーカー!LABタイ語学校です。
タイの伝統的スポーツ ”セパタクロー” はご存知でしょうか?簡単に説明するとバレーとサッカーを組み合わせた様なスポーツで ”足のバレーボール” や ”空中の格闘技” と呼ばれてる。日本ではあまり耳にしないスポーツですが、タイの学校の授業で取り上げられたり、公園でセパタクローが出来たり、タイにはプロリーグがあるくらい人気なスポーツの一つです。そんな魅力的でエキサイティングなセパタクローを解説していきます。
1 .セパタクローとはどんな競技?
セパタクローの名前の由来は、マレー語でセパ(sepak)蹴るという意味で、タイ後でタクロー(takraw)籐製のボールを意味する。セパタクローは起源9世紀に、東南アジア各地で行われていた伝統的スポーツが現代的になり今では競技にもなっている。セパタクローはコートやネットはバトミントンと同じく、籐球と言われるボール(プラスチック製)で手を使わずにバレーボールする様なスポーツです。東南アジアを中心にプレーされ主にタイ、マレーシア、韓国、シンガポールなのですが近年では世界大会が行われるほど世界的に知れわたりました。オリンピック正式種目候補とも言われてます。
ボール
セパタクローのボールは熱帯雨林や亜熱帯に籐(とう)という植物が生息しており、熱帯雨林や亜熱帯が多い東南アジアで取れる。この籐で作られたボールは男子が重さ170〜180グラムで直径13.5cm、女子が重さ150〜160グラムで直径14.0cmとなっています。セパタクローのボールは20箇所交差していて12個の穴があります。サッカーボールより小さく硬いイメージでしょう。
ルール
コートとネットはバトミントンと同じ大きさで、3人が1組となりネットを挟んで2組が勝敗を競います。基本的にバレーボールのルールと同じだが異なるルールが4つあるので紹介します。
①ボールを脚や頭でプレイする。
②守備位置ローテーションはない。
③同じ人が3回連続でタッチしても良い。
④サーブ権は3回ずつで交代する。
クォーターサークルにいる選手がセンターサークルにいる選手にボールをトスし、そのボール相手コートに蹴りゲームが始まります。ゲームは1セット21点のラリーポイント制で2セット先に先取した方が勝利となります。20対20のデュースになってしまった場合、2点差がつくかどちらかの得点が25点になるまで行います。
フォルト
反則は ”フォルト” と言い、攻撃時にフォルトをした時は相手チームにサーブ権が移り、防御時にフォルトをした時は相手チームに得点が入ります。主にフォルトは4つあります。
①連続して4回以上ボールにタッチしたとき。
②オーバーネットしてボールをタッチしたとき。
③ネットを越えて相手選手に触れたとき。
④ボールが手に触れたとき。
バレーボールで言うアタックはセパタクローでは ”ローリングアタック” と言いサッカーで言うオーバーヘッドキックみたいなもので急速140kmもでるアクロバティックなアタックだ。
2 .セパタクローの歴史
セパタクローの歴史はとても古く起源には色々諸説がありますので紹介していきます。タイで1930年頃から始まった説〜1950年頃から始まった説もあり歴史はとても古いことが分かる。他にもマレーシアで500年前頃から始まった説も有りこれらの説から、東南アジア地域から伝わっていったとされていましたが、、、近年の説では中国で起源300年前に兵士たちの軍事訓練で行われたと言われてます。カゴの中にボールを入れるルールなどチームに分かれて争うなど、セパタクローと似たスポーツを行なっていました。そして中国人の商人によって東南アジアに広まった説もありるので国によって違うみたいですね。その様な結果からセパタクローの起源が定まっていないのが事実です。
3 .東南アジア競技大会から世界大会へ
1965年 東南アジア競技大会(現SEA Games)の競技に採用されて、アジアセパタクロー連盟が設立されました。これを機にセパタクローは国や地域によって様々なルールでしたが現行の統一ルールが作られました。
1988年 国際セパタクロー連盟が設立され、現在ではアジアに限らず、アメリカ、ヨーロッパ大陸、など世界各地で広く普及しました。
1997年 女子種目が世界選手権とアジア競技大会に新たに加わりました。
4 .タイは世界ランキングトップ君臨
金 | 銀 | 銅 | 合計 | ||
1位 | タイ | 26 | 5 | 1 | 32 |
2位 | ミャンマー | 5 | 8 | 11 | 24 |
3位 | マレーシア | 4 | 8 | 5 | 17 |
*上位3カ国を記載 2018年アジア競技大会までの記録