タイ人とのコミュニケーションに最適!フランス発祥の球技!? スポーツ!? ゲーム!?「ペトーン」

サワディーカー!LABタイ語学校です。

フランス語で「ペタンク」と呼ばれ、 1910年頃、南フランスプロヴァンス地方で生まれた由緒ある競技です。激しい運動量は必要ないため、老若男女問わず楽しめる球技です。世界50カ国以上で楽しまれている競技で、日本でも約40万人の愛好者がいるとのこと。アタシは、クラビのあるスポーツ会場で行なわれているトーナメントに友人が出場する、と聞き、応援に行ったときに初めて「ペトーン」を見て、楽しそう!と思い参加(練習だけですが)してみました。さらに、タイ人になぜ人気なのか、その理由についてもアタシなりに分析してみました。

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿

1.投げて、近づけるだけ!?タイ語で「ペトーン」と呼ばれる競技のルールとは?

カンタンに言ってしまえば、砂地に足でラインを引き、ビュットと呼ばれる木製の球を投げて目標を定め、競技者たちがそれぞれブールと呼ばれる金属の球を投げ、ビュットにいちばん近くに落としたヒトの勝ち、という競技です。このビュット(目標球)とブール(投てき球)さえ持っていれば、いつでもどこでも楽しむことができる、シンプルなルールの競技です。

まずは基本的な「ペトーン」のルール説明を。シングルス(1人対1人、各自3球投球)、ダブルス(2人対2人、 各自3球投球)、トリプル(3人対3人、各自2球投球)のうち、どの対戦形式で行なうのかを決めます。そして、コイントスやジャンケンで先攻、後攻を決めます。

先攻の代表者が地面にサークル(投球ラインのこと。35~50cm。子どもの頃によくやった、土に足で線をひく要領で)を引き、ビュット(目標の球、直径約3cm、木製、サークルから6~10mの範囲)を投げて目標を定めます。先攻チームが、ビュットになるべく近い場所へブール(投げる球、直径7~8cm、金属製、重さ650~800g)を投げます。

次に、後攻チームがビュットを投げます。先攻チームよりビュットに近ければ、先攻チームに交代。後攻チームのビュットが先攻チームより遠ければ、近くなるまで投げ続けます。互いに持っているブールがなくなるまで、これを続けます。この時、相手チームのブールにぶつけても構わないし、ビュットに直接ぶつかっても構いません。

勝敗はとてもシンプルで、ブールがなくなった時点でビュットの近くに一番近かったヒト(チーム)が勝ち。勝ったヒト(チームであれば誰でもOK)が、新たにサークルを引き、ビュットを投げて目標を定め、先攻となりブールを投げます。3チーム以上で戦う場合、その投げる順番も勝ったチーム順となります。その後のルールは初めと同じ。一勝を1点とし、13点先取したチームが勝ち、ゲーム終了となります。

 

 

2.球さえあれば、ビーチで、道端で、すぐに遊べる

冒頭にも書きましたが、この「ペトーン」という競技をタイに来るまで知りませんでした。が、一度、この競技を見てしまったからでしょうか。友人のトーナメントに出かけたあと、ビーチサイドで「ペトーン」を行なうヒトを多く見かけました。上記のように競技としてのルールはあるのですが、ビーチでおこなうこの競技はとても自由で、石ころでやっているヒトもいました。

ルールを知らなくても「アタシもちょっとやってみたい!」と思っても、すぐにできる気軽な競技。元々は助走をつけてボールを投げる、というスタイルから始まったようですが、当時、名手であったあるフランス人が、リウマチで身体が不自由になり、走らず、足を揃えたスタイルで球を投げていたのを目にした仲間たちが、そのスタイルに合わしたルールに変更していき、現在のルールとなりました。ちなみに、「ペトーン」の世界共通名称、フランス語の「ペタンク」は、両足を揃えるという意味の「ピエタンケ(フランス語)」が語源だとか。

「ペトーン」の大会などでは、現在はこの足を揃えて投てきするというスタイルがルールとなっており、そうでなかった場合、ペナルティも課せられるようですが、ビーチなどでワイワイ楽しむ分には、この足を揃えて投げるということをしていないヒトも多く見ます。まさに自由自在なのです。ゆえに、スポーツとして楽しむ場合、ゲームとして楽しむ場合、勝負として真剣になる場合、家族でリラックスする場合など。自由に、気軽に楽しめるのです。

 

 

3.アジアの中でタイがいちばん人気!?「ペトーン」が愛される理由

アタシが友人の「ペトーン」のトーナメントに行ったとき、あまりにもたくさんのタイ人が出場していて驚きました。隣で屋内サッカーの試合が行なわれていたのですが、その参加人数や応援者よりもはるかに多くの人が集まっていて「なぜ、こんなにも人気なのだろう」と考えてしまいました。

フランスで「ペトーン」は、老人向けのスポーツです。日本でいうゲートボールような存在なのでしょうか。つまり、スポーツの一種であるにもかかわらず、走らない、かといってゴルフのように長距離を歩くこともない、暑くても汗をかかないスポーツ。これが、タイ人にハマったのではないでしょうか。

しんどくないし、暑くならないのです。が、勝敗があり、ゲーム性もあり、やり方次第ではちょっとしたギャンブル性もある。賭け事の大好きなタイ人ゆえに、まさにハマってしまった、という理由があるように思えます。

「ペトーン」をいろいろ調べてみると「フランスで始まり、今ではアメリカやカナダ、アフリカ、そしてタイで人気である、、」と、いろいろなところで書かれています。アジアのなかで、国名が記されているのは、タイだけのような印象さえあります。フランスとの結びつきが多いベトナムでも、あまり聞かないような気がします。なぜなのか。独自の勝手な分析をしてみたところ、スポーツ、ゲーム、ギャンブル好き、だけども疲れること、暑くなることは嫌い。というタイ人気質にすっぽりハマった、のだといえます。おそらく、フランス人観光客や在住者がタイに、持ち込んで広めていったのでしょう。この分析、当たっているのかわからないけれども。

 

 

4.スポーツやゲームは、言葉が話せなくても、タイ人と仲良くなれる最強ツール

タイ人とコミュニケーションを取りたくても、なかなかむつかしい。と考えるアタシたち日本人も含めて、外国人が大勢いると思います。例えば、歌や楽器が弾ければ、ライブハウスに飛び入り参加して、演奏するということができますが、アタシのように、凡人にはそんなことはできません。特に日本人はシャイだし、ね。

その点、スポーツやゲームの場合、ルールさえわかっていれば、タイ語がうまく話せなくても、ジェスチャーで参加することができます。とりあえずゲームやスポーツなど、何でもいいのでタイ人の輪に入ることができれば、タイ人と仲間意識が芽生え、もっと親密になるために話をしたくなってくると思います。そこで、タイ語の必然性が!

仕事だけではなく、遊び仲間ともっと仲良くなるために、タイ語が話せるともっともっと楽しいタイライフが過ごせると感じがします。言葉が先か、行動が先か。どちらか、ではなくどちらからのアプローチも、OK!だと思います。

 

 

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。

 

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