福岡とバンコクが姉妹都市!?一体なぜ?経緯と交流まとめ
実は日本でバンコクと姉妹都市の関係にあるのは福岡県です!!
しかし、一体なぜ??今回はその経緯と交流をまとめてみました!
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1. そもそも姉妹都市って何?
姉妹都市の定義は存在しません。
「えっ?」と思うかもしれませんが、「こういう関係性であるべき。」とか「〇〇の行事をやらなければならない。」はありません。
あくまで自由に交流する関係性ということです。
しかし、一応、姉妹都市の最低条件はあります。
①両首長による提携書がある。
②交流が特定の分野に限定されていない。
③議会の承認を得ている。
この3つがあれば姉妹都市として取り扱われるとのことです。
意外にあっさりしていますね。
姉妹都市というのはもっと大きなものを想像していた方も多いのではないでしょうか。
日本には現在、1700件以上の姉妹自治体提携があるようです。
世界の首都なら大半は日本に提携都市がありそうな気がしてくる数ですね。
2. バンコクと提携しているのは、なぜ”福岡”?
では、なぜバンコクと提携しているのが福岡なのでしょうか?
これにはいくつか理由があります。
福岡自体がアジアとの交流が盛んだから。
まず、福岡県の姉妹友好都市を見てみましょう。
ハワイ州(アメリカ) | 江蘇省(中国) | バンコク郡(タイ) |
釜山広域市(韓国) | 全羅南道(韓国) | 慶向南道(韓国) |
済州特別自治道(韓国) | デリー準州(インド) | ハノイ市(ベトナム) |
アジアの国の首都ではバンコク、デリー。
第二の都市ではハノイ、釜山。
また、中国の大都市である広州と江蘇省(南京)が入ってます。
これだけ見てもかなりアジアとの提携が盛んなことがわかります。
では、なぜアジアの交流が盛んなのか?
アジア太平洋博覧会
福岡がアジアとの提携が盛んになった最も大きなきっかけは1989年にアジア太平洋博覧会を開催したことにあります。
この博覧会には37カ国・地域が参加し、入場者は823万人。
どのくらいの成功なのかは、アジア限定の博覧会の比較対象がなく、わかりませんが….
約15年後の愛知万博が日本で過去最高の参加国数121カ国で2200万人ということなので場所や規模を考えればかなりの成功だと考えられます。
しかも、バブル崩壊の直前ですので、景気は最高潮になっていたことでしょう。
この博覧会以降、福岡は次々とアジア各国との友好都市の提携が進んでいったそうです!
国際色豊かな福岡
その後、「アジアンパーティ」が毎年開催されるようになり、現在も開催されています。
アジアンパーティというのは
優れたアジアの映画が紹介される「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」、
アジア文化に大きく貢献している人物や団体を表彰する「福岡アジア文化賞」、
アジアのアーティストやクリエイターによるパフォーマンスである「the Creaters」などが一挙に開催される福岡の9月のイベントです。
世界中から演者も観客も来るビッグイベントとなっているようです!!
他にも東京都に次いで二番目に国際コンペティションが開かれた都市になった年もあったそうです。
福岡の国際化に伴って、既に多くの都市と提携していた韓国や中国に続き、アジアの他の国に先駆けて経済発展していたバンコクと提携したということですね!!
3. 今行われているのはどんなこと?
2019年はバンコクと福岡県の大学生で映像作品を共同で作成しているそうです!!
5月には、福岡県の大学生・専門学生がバンコクに派遣され、11月にはバンコクの大学生が福岡県に派遣されます。
また、8月には高校生10名も7日間バンコクに派遣されています!!
映像作品を共同作成しているのは、アジアンパーティで芸術を中心に交流しているからですかね!
また、福岡県をPRしたり、交流事業を行うための県の事務所がバンコクにあるようです。
場所はルンビニ公園の近くにありました。
バンコクに関わる日本企業にとって有益な情報を集めており、公式サイトに掲載されています。
4. 最後に
いかがでしたか?
バンコクと福岡県が提携しているとはなかなか意外でしたが、福岡に詳しい人にもまだあまり詳しくない人にも何か新しい発見があればとても嬉しいです。
それではまた!!
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