タイのインフルエンザの最新データ2020とワクチンについてまとめ

サワディーカー!LABタイ語学校です!

タイのインフルエンザワクチン接種について最新のデータ(~2019,2020)やインフルエンザワクチン・予防接種の金額についてまとめてみました。
私自身、バンコクの病院で看護師をしているパートナーから必ず受けるよう脅迫、、、アドバイスを頂いて予防接種を受けたものもあります。

 

 

1.タイでインフルエンザワクチンを公的機関で受けている人数は年々増加

タイはインフルエンザの発症者がパンデミック(に近い)レベルで増加した歴史が過去数度あったようだ。

【タイでのインフルエンザ発症数】
※()内は死者数
2010年 115,183人(126人)
2011年 62,112人(7)
2012年 62,100人(4)
2013年 41,196人(56)
2014年 70,948人(82)

引用:https://dymclinic.com/guide/vaccine/influenza/

インフルエンザ大流行の歴史を受け、タイ政府(公的機関)はインフルエンザ予防に直近でも非常に力を入れており、

インフルエンザワクチン(予防接種)をしている人は、”タイ保健省 疾病管理局(DDC)” と ”タイ国民医療保障庁(NHSO)” を合わせると、毎年440万人

タイの2019年の人口が6787万人(バンコクの人口879万人)

440/6787=6.5% の人が公的機関でインフルエンザワクチン接種をしている。この数字は年々伸びており、さらに私的機関も含めるとこの数はさらに膨大な数だと予想されている。

引用:http://conference.nvi.go.th/vaccon9/files/slide/22_1300_MayA_3.pdf

DDC(Department of  Disease Control)・・・タイ保健省 疾病管理局

NHSO(National Health Security Office)・・・国民医療保障庁(タイ)

*NHSOはチェンワタナーのイミグレと同じ場所にあるようです。

 

タイの保健省および関連機関の概要と、タイの主要公立病院

今回色々と記事作成の調査をしていたら、経済産業省がWebにUPしているタイの医療関連のまとめ資料があった為、一部添付しました。

引用:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/iryou/downloadfiles/pdf/27fy_detailreport_Thai.pdf

 

 

 

2.直近のインフルエンザ 感染状況

直近のインフルエンザ患者数を調べていたのですが、まとめられている数字を発見できなかったため、断片的な情報にはなってしまいますが、

コロナ騒動で注目されていませんでしたが、2020年の2か月間だけでも7万以上のインフルエンザ患者がおり、ワクチン・予防接種がこれだけ増えてきた現在でも7万人以上というかなりの方がインフルエンザにかかっているという事実は注視していかなければならない事かもしれません。

【タイ】タイ保健省によると、2020年の年初から2月24日にタイ国内で確認されたインフルエンザ患者は全77都県中63都県の7万363人で、2人が死亡した。
罹患率が最も高かったのは北部パヤオ県で人口10万人あたり368.5人、次いで北部チェンマイ県366.3人、東北部ノンカイ県306.5人、バンコク都273.8人、東部ラヨン県239.2人。

引用:http://www.newsclip.be/article/2020/02/28/42026.html

【タイ】タイ保健省によると、2019年の年初から7月31日に報告があったタイ国内のインフルエンザ患者は21万1551人で、16人が死亡した。
人口10万人あたりの患者数が最も多いのは東部ラヨン県で975人、次いでバンコク都942人、北部チェンマイ県761人。

引用:http://www.newsclip.be/article/2019/08/04/40401.html#:~:text=%E3%80%90%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%80%91%E3%82%BF%E3%82%A4%E4%BF%9D%E5%81%A5%E7%9C%81%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B,%E5%8C%97%E9%83%A8%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%A4%E7%9C%8C761%E4%BA%BA%E3%80%82

風邪?インフルエンザ?新型コロナ(Covid-19)?

直近では新型コロナが流行っている為にインフルエンザと新型コロナを間違って判断してしまわないか、医療機関側も難しい判断を日々こなしています。

予防接種を受けておく事で、そういった医療従事者の精神的な負担を減らしてあげる事もできるかもしれません。

 

 

3.感染症の感染方法まとめ(海外での予防接種を検討するにあたって)

厚生労働科学研究費補助金・新興再興感染症研究事業が感染症の感染方法まとめが非常にわかりやすかったので、引用します。

引用:http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/travel-vaccine/QA08.pdf

 

ワクチン・予防接種は何を受ければ良いのか?

ワクチン・予防接種を受けるかどうかは、海外での自身の生活などのようなものとなるのかを理解して、必要なワクチン・予防接種を受けておく事は非常に重要です。

それぞれの病気を知って、その感染方法を理解し、自身の生活で感染する可能性があるのか?感染する可能性がある生活を送るのであれば、必ず予防接種は受けておくべきだと思います。ただし、幼児・子供がいる場合は、必要とされる予防接種は可能な限り全て受けておくと安心だと思います。

 

 

4.(インフルエンザ等々)予防接種・ワクチンまとめ

感染症と、感染経路・方法まとめで少し出ていましたが、タイでは以下予防接種が推奨されています。

A型、B型は元々抗体を持っている方もいます。過去の人間ドック(バンコクで人間ドック)で抗体を持っているかは確認はしておいたほうが良いでしょう。

狂犬病については年々数は減少しているようですが、バンコクで何度か野犬に追いかけられた経験があり、歩き携帯をしていたら、足元の犬に噛まれる。という可能性は十分にあるのではないかと思うので、やはり油断はできないと思います。

赤字は予防接種を受けたほうが良いと言われるもの(優先度高い)。青字は赤字の次に優先度が高いものです。

  • A型肝炎Hepatutus A(有効期限 5~10年、飲食物から感染)
  • B型肝炎Hepatitis B(有効期限 10年以上、性行為や医療行為から感染)
  • A,B型肝炎(有効期限    )
  • 破傷風Tetanus(有効期限 10年間、土の中に潜んでいる病原体が傷口より侵入。通常抗体は持っていない為、予防接種が必要。発症すると致死率が高い、30%以上)
  • 狂犬病Rabies(有効期限 2年間、 動物に噛まれて発生、発症したら致死率100%、暴露後予防も重要)
  • 腸チフスTyphoid(有効期限     、水や食べ物から感染。衛生状態の悪い環境での食事に注意)
  • 日本脳炎Japanese Encephalitis(有効期限 4年間、蚊に媒介される。バンコク以外の地方や北部に行く際は特に注意)
  • デング熱(有効期限5~10年)
  • インフルエンザInfluenza(有効率は70%程、毎年流行する方が変わるため、年1回接種が望ましい、A型、B型、C型など多種。タイでよく流行るのはA型かB型。合併症が起こり場合によっては死亡・重症化する可能性がある)

 

アフリカや南アメリカでは

  • 黄熱Yellow Fever(有効期限 10年間、蚊を媒介))
  • ポリオPolio(有効期限 10年以上、飲食物より感染、インド周辺国、アフリカ、中近東地域で多発)

も推奨されています。

また上記以外に予防接種があるのが

  • コレラCholera(不衛生な食材の摂取から感染)
  • 子宮頸がん予防ワクチンCervical Cancer(ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因。有効率は100%ではない)

などの予防接種も受けたほうが良い場合もあります。

日本では腸チフスや流行性髄膜炎のワクチンが認可されていません。

 

タイやタイ周辺のマラリア危険地帯

予防接種の話ではありませんが、タイやタイ周辺のマラリア発生地域は知っておく必要があります。

Primarily in provinces that border Burma (Myanmar), Cambodia, and Laos and the provinces of Kalasin, Krabi (Plai Phraya district), Nakhon Si Thammarat, Narathiwat, Pattani, Phang Nga (including Phang Nga City), Rayong, Sakon Nakhon, Songkhla, Surat Thani, and Yala, especially the rural forest and forest fringe areas of these provinces.

引用:https://japantravelclinic.com/country/thailand/index.html

この中で私がよく在住者から聞く(名前が挙がる)地域名はラオス、クラビ、ラヨーンなどは行かれる方が多いかと思います。くれぐれも注意が必要です。

マラリヤには予防薬として、マラロン、メファキン、ビブラマイシンなどを処方してもらうのも事前予防の1つです。

 

重要な事はならないように努力する事!

予防接種はお金がかかります。ならないようにする事が一番ですが、不意なトラブルなんて、海外にいれば当たり前です。

また万が一入院してしまい、加入している保険での適応範囲ではなかったら、相当な金額の請求があります。

私は知人の入院を3度経験し、いずれも3-5日程の入院をしました。サミティベート病院、バンコク病院、カリミアン病院でしたが、いずれの病院も入院費は1日あたり10,000-20,000thb程という信じらない金額が請求書には記載されていました。食あたり2名、犯罪に巻き込まれ1名でしたが、いずれも予期できるものではありませんでした

今回3.で述べた感染経路は防止する方法(対策)として重要です。

✓ ①蚊に刺されないように努力する。蚊が沢山発生するような場所に行かない

✓ ②不衛生な食事はとらない。(私の知人は食あたりで入院でしたが、市場売られている虫を食べたのが原因では?と言っていました。

✓ ③できるだけマスクをする。(飛沫防止)

✓ ④不用意な性行為をしない(ナイトライフに注意!)

✓ ⑤重要度の高い予防接種は最低限受けておく

 

このような対策をすることで、自分自身を守る、感染症で周りに迷惑をかけない、家族を危険にさらさない。ようにできるかと思います。

 

 

5.予防接種の金額まとめ(大人向け、小児向け)

予防接種の金額が DYMさんのサイトで、日本円とバーツ表記でわかりやすいものがあった為、引用します。

 

インフルエンザワクチン・予防接種について

当院ではインフルエンザ費用970B(診察費等込み)でご案内しております。 今年も昨年に引き続き、団体予約キャンペーンを行っております。
3人以上同時予約の場合 920バーツ
5人以上同時予約の場合 900バーツ
7人以上同時予約の場合 850バーツ
9人以上同時予約の場合 800バーツ

https://dymclinic.com/

小児向け予防接種

小児向けの場合、タイと日本では定期接種を必須としているワクチンや・推奨しているワクチンが違います。

接種スケジュールの違いについてはDYMさんの表を横並びにしてみました。

 

 

予防接種を受けるにあたって、人間ドックと抗体有無の確認

A型肝炎やB形肝炎は、既に抗体を持っている場合もあり、事前の人間ドックの抗体の有無を確認しておく事も重要となります。

どこのクリニック・病院でも人間ドックの項目の中に、必ず抗体の有無の確認項目がありますので、ご安心ください。

私はバンコクのDYMクリニックで抗体がない事を知り、現在予防接種を進めています。

DYMクリニックで健康診断を受けよう -バンコクの日本語対応病院で安心-

 

 

6.私自身、最近予防接種・ワクチンを受けた話

私自身、在タイ7年目になりますが、昨年初めて予防接種を各種受ける事になりました。

理由は、バンコクの病院で看護師をしているパートナーから必ず受けるよう脅迫、、、アドバイスを頂いての事です。

医療関係者からすると、予防接種を受けていないなんて受け入れ難い事なんだと知りました。

1.でも述べたようにタイでのワクチン接種は年々増加傾向があり、

コロナ騒動でも、非常にタイ人は意識が高く、世界的にも感染を拡大させなかった。予防をしっかり行い続けている国の1つです。

タイ人の方がこれだけマスクを着用し、他者を大切?にしているのに、外国人である私達が、そうしないわけには行きません。

これからインフルエンザもコロナ同様に流行してしまうかもしれず、コロナは予防できても、インフルエンザは予防できませんでした。なんて事にならないように、私達もちゃんと対策や予防接種をしてタイで感染症(インフルエンザなど)が広がらないように努力していかなければならないと感じます。

↑各種ワクチン・予防接種を受けると、ワクチンの種類・製品名や、接種日・次回接種日を記載した記録用紙やカードを渡してくれます。

DYM ClinicのSukhumvit33/1でA型肝炎ワクチンは実施しましたが、

その後、偶然 人間ドックを受けた際に、DYM Clinic Sukhumvit49 にいましたが、続きのワクチンを実施できるか確認したところ、

すぐデータを確認してくれて、記録用紙やカードは持っていませんでしたが、B型肝炎のワクチンも実施して頂きました。

(突然のお願いだったのに、有難いです。)

 

 

7.最後に

ここまでお読み頂きありがとうございました。

海外で生活する上で、体調管理というものはとても大切です。私は知人3人の入院を間近で見てしまった為、いかに対策だけでは心許無いか感じてしまいます。

予防接種を受けて、かつ対策をすれば、自分自身を守る事ができ、感染症の場合は、家族や知人・同僚など大切な方々を守る事にもつながると感じます。

皆さんもこのコロナの期間で丁度時間があるかもしれません。生活に合わせたワクチン・予防接種を受けてみてはいかがでしょうか?

 

 

LAB thaiko先生のブログ

LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。