株式投資を考えている人必見!株式の基礎
サワディーカップ!labタイ語学校です。
本日は株式投資の基礎ということでこれから株式投資を始めようと考えられている方や実際に始めてみたがどのように企業選びをしていけばいいのかわからないという方向けに株式投資のイロハをご説明いたします。是非ご参考ください!
①株式投資とは
そもそも株式投資って何?という方もいらっしゃると思います。
株式投資とは企業の株式を保有し、その企業の成長で得られる果実を投資した金額に応じて受け取れることです。
詳しい話は割愛いたしますが、株式会社という概念は歴史が古く、
世界最初の株式会社は1602年にオランダで設立された東インド会社と言われています。
株式投資を通して得られる利益は大きく分けて二つあります。一つは
株価の値上がり益を狙うキャピタルゲインです。 100円で買った株式を120円で売却した場合、差額の20円がキャピタルゲインとなります。
もう一つは配当金等のインカムゲインです。 配当とはその株式を保有することによって定期的に受け取れるいわば利息のようなものです。キャピタルゲインは実際に売却しないと利益として確定しませんが、インカムゲインは定められたタイミングで保有することで受け取れる利益になります。( 配当は未来永劫で続けると決められたものではなく個別企業の財務戦略によって変わります。 )
株式にはリスクがつきものであり、投資先の企業の財務状況が悪化したり、株価の変動によって投資元本を下回る可能性もあります。
利益を出せる銘柄を選定できるようこれより優良銘柄の見つけ方を確認していきましょう!
②株価とは
先ほど述べたキャピタルゲイン( 値上がり益 )を狙うには簡潔にいうと安いところで買って高いところで売るということになります。そのため株価の動きに注目することが非常に大事になります。
株価というのは取引所で行われる取引をもとに形成されています。そのため例えば日々細かく取引をして利益を上げようとするデイトレーダーの人たちはチャートの動きやその日の株の取引量を見て買ったり売ったりを繰り返しています。
一方、長期でみた場合株価には理論価値というものがあり数式で株式の値段を表すことができます。それが下記の方法になります。
株価 = PER ( 株価収益率 ) × EPS ( 一株当たり利益 )
これから株を始める方にとってこれまでなんのこっちゃということになりますが、便宜的に噛み砕くと下記のことだと思ってください。
株価 = 期待×利益
少しイメージが湧いてきましたね。
将来上昇するであろう株式を見つけたい場合は、
今後期待値が今よりもより上がりやすく、利益が伸びていく企業を探せばいいということになります。
株価には既出の重要公開情報は織り込まれている( ダウ理論 )という考えがあります。そのため、いかにアメリカの大手IT企業のように今後も成長が考えられるものにとっても期待値はある程度織り込まれているため、それを上回る期待ができる企業を見つける必要があります。
では個別具体的な企業を選び抜くための指標をこれからいくつかご紹介させていただきます。
③PER
先ほど出てきたPERですが、簡単にお伝えすると「その企業の株価が将来何年分の利益を織り込んでいるか」を見る指標にもなります。
日本の代表株式指数である日経平均株価は大体PER12倍程度ですが、これは日経平均株価が12年後の利益までを織り込んでいるということになります。
成長性が高いと思われる業界( 例えばIT業界 )のPERは高くなり安く、成長余地が乏しく安定期に入っていると思われる業界( 例えば日本だと石油・石炭製品業界 )はPERが低いという特性があります。
では実際にどのようにPERを使って株式を選定していくかというと、同業他社を比較する際にPERを用いて横比較を行います。
同じ業種の企業でも株価は800円だったり1,200円だったりマチマチです。同じような事業を行なっておりあまり競争力に差が無さそうだな・・・と感じたときに出てくるのがPER。PERが低い銘柄の方が相対的に割安ということになります。株価だけでは割高か割安かは判断できませんのでそんな時にPERを確認してみましょう。
④PBR
PBR( Price Book-value Ratio )は株価純資産倍率といい、こちらもPERと同じく株価水準が割安か割高かを確認する指標になります。PERと違う点は、PERは株価の割安感を会社の純利益から確認するのに対し、PBRは株価の割高感を会社の純資産から確認します。純資産はその会社が持っている全ての資産( 総資産 )から負債を引いたもので、その会社がもつ正味の資産になります。
下記計算式になります。
PBRが高いほど純資産の価値以上に会社の株価が上がっているということになり、逆にPBRが低いと株価が割安ということになります。PBRが1倍を下回る場合、会社を解散して持っている資金を還元した方がいいということになります。
⑤ROE
ROE ( Return On Equity )とは自己資本利益率のことで、自らの資金でどれくらい利益を出せたかを見る指標になります。会社を経営していく上ではいかに少ない資金で効率よく稼げているかということが重要になります。そのためROEを見ることでその企業がいかに効率よく自己資金を用いて稼いでいるかを確認することができます。
下記ROEの計算方法を参考までに記載しておきます。
ROE = 当期純利益 / 自己資本
ROEはその時々の業績によって変動するため、一度のみの確認ではなく、前期だったり来期予想も確認しつつ見ていきましょう。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
株式投資のイメージをお持ちいただくことはできましたでしょうか。
今回挙げさせていただいた指標や考え方は世界の株式に共通して利用できるものになります。
今回は特にオーソドックスなものを挙げさせていただきましたが、まだまだいろいろな理論や考え方があります。
株式投資は知れば知るほど奥深く、そして絶対的な正解がありません。
だからこそ面白い株式投資。是非一度注目されてみてはいかがでしょうか。
●投資には、信用リスク・価格変動リスク・為替変動リスク・カントリーリスク等が存在します。あくまでご自身の責任及び判断に基づき取引を行ってください。