タイをASEANのデジタルハブへ。「タイランド5Gサミット2022」開催

サワディーカー!LABタイ語学校です。

「タイランド5Gサミット2022(Thailand 5G Summit 2022)」が開催されたのは、今年2022年、6月16・17日。中国に本社を置くファーウェイのタイ法人(Huawei Technology(Thailand)Co.、Ltd.)が中心、というよりも、むしろ主宰しているサミットでした。

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿

 

1.タイをASEANデジタルハブ拠点に

タイのあらゆる産業において、5G技術を応用して可能性を発展させ、競争力を高めることを目的として催されました。

さまざまな業界における5Gパートナーのネットワークの構築方法や協力の提案などのハウツーに至るまで提案され、最終ビジョンとして「タイをASEANデジタルハブ拠点にする」と掲げると会場のボルテージは一気にヒートアップ。ファーウェイの熱いプレゼンテーションだけでなく、タイ側も政府関係者、病院、教育現場から今までの開発の様子と未来図が語られると、会場はさらに白熱。拍手喝采が度々起こり、盛り上がったと報じられています。

ファーウェイ・アジア・パシフィック社長であるサイモン・リン氏は、タイの産業発展させるために5G技術を適用することの重要性について次のように語っています。

「5Gはタイの経済を発展させるための基礎になると考えています。具体的には、医療や教育など公衆衛生部門の発展、製造業やスマートシティの概念構築への流用など、イノベーションの創出をサポートしていきます」

さらに「さまざまな業界セクターからの知識を交換し、スタートアップ向けのテクノロジーの適用をサポートします。政府セクターと民間セクターの両方が、タイのデジタル経済を統合することに貢献します。

これにより、すべての人、家庭、組織など社会全体に、インテリジェントで持続可能な『デジタル・タイランド』を作っていきたい」と付け加えました。

 

 

2.ファーウェイがタイをデジタルハブ拠点にしたい理由

「ファーウェイ・テクノロジーズ・タイランド」は、昨年、外国企業としては初めて「デジタル国際企業賞オブ・ザ・イヤー」の首相特別賞を受賞し、プラユット首相から表彰を受けました。その理由としては以下の通り。

●デジタル経済的への貢献

・タイやASEANの顧客、情報通信技術(ICT)業界の起業家向けに、検証プラットフォームや研修サービスを提供。

・東南アジア初の5Gテストベッドを、カセサート大学シラチャキャンパスに設置。

・デジタル経済社会省、デジタル経済振興庁(DEPA)と共同で「タイ5Gエコシステム・イノベーションセンター」を設立。中小・新興企業、開発者、教育機関による5Gアプリやサービスのためのデジタル技術開発、デジタル人材育成やスキル向上のための環境を整えた。

●社会発展への貢献

・ラマティボディ病院、シリラート病院にAIソフトを提供。5G技術を用いて新型コロナウイルス診断の高速化、効率化を支援。

・タイの医療スタッフの感染リスクを低減したり、医師が遠隔地でオンライン診察を行ったり、患者が自身のスマート機器を介して診断、治療、モニタリングを受けることができる「保健省向け遠隔医療ビデオ会議システム」を設立。

・5G利用の無人車両:現場作業員の感染リスクを低減するために、病院内の医療品を非接触で配送できる「5G利用の無人車両」の開発。

●人的資本開発への貢献

・地場企業、技術・エンジニア学校と提携し、5年以内に10万人のデジタル人材を輩出する「ファーウェイASEANアカデミー」構想の提案。

米国や英国から設備排除を決定されたファーウェイは、アジア諸国、特にデジタル化に敏感なタイにピントを合わせ、さまざまな産業の根底を覆す可能性のある5G技術やノウハウを提供しているように感じられます。

 

 

3. 「タイランド5Gサミット2022」では、医療、教育に特化

公衆衛生省医療サービス局長のSomsakAkksilp博士は、サミット内で「COVID-19は多くの伝統的なビジネスを混乱させましたが、情報通信技術(ICT)の重要性を強調しました。

これまで以上にインフラの整備が必要です。5G機能を最大限に活用し、将来的にタイの公衆衛生業界をアップグレードしたいと考えています」と語ります。

公衆衛生省の重要部門である医療機関。

モデルケースとしてさまざまな5Gのテスト運用を行なっている「シリラート病院」が「ファーウェイ・テクノロジーズ・タイランド」と提携して、インテリジェントな病院運営センター(HOC)ソリューションと、最新のデジタルテクノロジーを使用した新しい医療サービスシステムを開発。

具体的にいうと、遠隔地の人々に高度な医療を提供するためのデジタル技術、救急医療手順をより安全にするための改善などで、 5G対応の医療サービスにより、遠隔地のより多くの人々が平等に高品質の医療サービスを受けることができるようになります。

また、タイ政府はスマートシティ概念のも着目しており、5Gテクノロジーはスマートシティの基本であり、5Gを介してすべてのタイプのセンサーを接続し、クラウドテクノロジーを介してアプリケーションにインテリジェントコンピューティングを使用できるようにしていう意向を示しています。

 

 

4.タイの5G接続は、他のASEAN諸国の約2.5倍

「バンコク・ポスト」によると、タイは既に430万の5G接続を開発。

これは、他のASEAN諸国の合計の2.5倍にあたると掲載しています。

さらに、ファーウェイとデジタル経済振興庁(DEPA)が協力し合い、タイにおける5G、AI、クラウドなどの開発をさらに加速すると発表。

タイにおける5G普及率は2021年の10%から数年内に25%まで上昇する見込みです。

また、タイの技術者を育成するため、ソフトウェア開発分野のプログラマーやグラフィックデザイナー、ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャらが集中的に作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベント「5Gハッカソン」などの実施を予定。

 

次世代経済に向けた業界指針となる「5G白書」も、近々発表する予定になっています。

 

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。

 

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