タイ(クラビ)で自家用車を持つ。そのメリットとデメリット

2020年1月にプーケットの友人からクルマを購入するために出かけました。タイで暮らす外国人はクルマをローンで購入することはできません

一括で支払うためには、中古車しか買う余裕がありませんでした。そこで、クラビからプーケットまでフェリーに乗って2時間。はるばる出かけた結果、即決。実にン十年ぶりにマイカーをゲットすることになりました。

 

 

 

1. マイカーを手に入れようと思った理由

アタシの暮らすクラビは南の田舎なので、基本的に電車もバスも走っていません。なので、ほとんどの人がバイクかクルマを持っています。当初はタウンのど真ん中に住んでいたので、買い物するにも徒歩で十分でしたが、2月にタウンから少し離れたところに引っ越すことになり、バイクかクルマが必要になりました。

バイクの価格を調べたところHondaのスーパーカブで、48,000バーツほど。中古で一番安いバイクでも35,000バーツほどします。当時、友人のバイクを借りて郊外のショッピングモールまで小さな家具などを買いに行っていたのですが、バイクに積んで運ぶのがたいへんだったり、雨が急に降ってきたり、通っているタイ語学校までヘアピンカーブが多く、バイクでは危険だったりなどの理由もあり、クルマという選択肢が急浮上。

プーケットに住むクルマ好きの友人に相談したところ、タイ人ご主人の親戚がクルマを売りたがっていると。古い車でしたが、10万バーツ弱で譲ってもらいました。「ファミリー価格だからあんまり人には言わないでね」と友人に言われましたが、暴露してしまいました。名義変更や保険などもそのタイ人ご主人がすべてやってくれたので、アタシの場合はとてもラッキーでした。

 

 

2. タイ(クラビ)の駐車場事情

これはクラビだけかもしれませんが、基本的に道路脇に無料で駐車することができます。

ただし、この赤白部分に停めているとすぐに警察がやってきて、ロックされ、罰金を支払わなければなりません。

それぞれのsoi(通り)に、白線で駐車スペースが設けられており、そこへの駐車は無料です。金曜日や土曜日の夜は、満車状態で駐車場所を探すのもひと苦労ですが、かといって有料駐車場もないので、大変ではありますが。ロータス、ビッグCといった郊外の大きなショッピングセンターの駐車場も完全無料。日本にいた頃は、駐車料金を考えればタクシーを使ったほうが安いくらいだったので、この駐車料金無料というのは、とてもありがたいです。空港は少しとられます。1時間20バーツ、1泊300バーツほどだった記憶が。

 

 

3. タイでクルマを持つデメリットは、突然の故障

ハイ、突然の故障、経験しました。買い物に行き帰ろうとしたら、いきなりエンジンがブルンブルンとなり始め、エンスト。しかも信号待ちしている時に。そしていきなり黄色いランプが付きました。クルマに詳しい友人に「この3つのランプのうちひとつでも赤くなったら、即、クルマを停車して、ピックアップしてもらうこと」と言われていました。

 

黄色でしたが停車する度にエンスト。もう生きた心地がしませんでした。クーラーがよくないと思い、クーラーを消して窓全開。(これ、結果的に正解だったようで、その後はエンストしませんでした)午後2時と一番暑い時間帯で、キョーフも加わり、ラッキョウのような大きな汗をボタボタかきながら、聞いていたクルマ修理工場まで、なんとかたどりつきました。

 

はっきり言ってアタシ、ほとんどタイ語ができません。タイ語学校に通ってはいるのですが、なかなか頭に入ってきてくれず、しかも、現在は休校中。(と言い訳だらけ)またまた汗まみれになりながら、身振り手振りで、状態を説明します。するとここでは直らない。エンジンの問題だ、と。「どうすればいい?」と聞くとTOYOTAへ持っていくしかない、と。TOYOTAの販売店の奥が修理工場になっていたこともこの時初めて知りました。

 

「とりあえず、簡単な修理はしておいたので、行っておいで」。販売店の場所を教えてもらい、イチからまた説明するのは大変なので、今のクルマの状態をタイ語で書いてくれ、と頼み、販売店まで持っていったところ、修理に2週間かかる、と。(結局は4週間かかりましたが)代車は貸してくれませんでしたが(レンタカーしろといわれた)、自宅まで送ってくれ、修理後は頼み込んで自宅までクルマを持ってきてもらいました。

 

ただ、この故障によって得たものとして、TOYOTAの修理担当者と知り合えたことです。今後、月に一度、必要な水やオイルのチェック、タイヤの空気入れなど、本来なら自分で管理しなければならない点検を無料で行なってくれることになりました。今後、なにかあっても、販売店に持っていけばいい、という安心感も生まれました。

 

 

4. クルマを持つメリット、好きな時に好きな場所へ移動できる

基本、クルマで20分ほどの海辺、アオナンにある学校まで行くために手に入れたのですが、テンションあがります。景色を眺めながら、好きな音楽をかけながら、クルマを運転していると、今日も一日やるぞー!とパワーがみなぎってきます。学校帰りにランチに行くのもクルマだったらクラスメイトも一緒に行けるし、時間があれば、眺めのいいレストランと洒落こむこともできます。

 

クラビにはバンコクのあのひどい渋滞もないので、ドライブはとてもいい気分転換になります。好きな時に、思いついた時に、行きたい場所へ行くことができるのも魅力。バイクよりも断然いい。コケた時に備えてジーンズにはきかえ、日焼け止めを忘れず、雨が降るかもしれないからカッパを用意して、 ヘルメットをかぶる。相当の気合いを入れて乗り、降りる時には汗べっしょり、というのがバイク。けれども、クルマの場合、スッピンで短パンで、傘ももたずにヒョイと出かけられます。

 

 

5. タイでマイカー。自動車メーカーの場所を把握しておこう

レンタカーやレンタルバイクという考え方もあると思います。 これはアタシだけの考え方かもしれませんが「 借りているもの」というのは、擦ってしまったり傷をつけたらどうしよう、など構えてしまいます。自分のものであれば、少々なにかあっても自分の責任だし、仕方ない、で済みます。相棒感覚も生まれ、あだ名なんかつけちゃったりして、なかなかいいものです。

 

ただ、常夏のタイではやはりクルマの故障は避けられないことです。そのためにも専門のクルマ修理工場、できれば、自動車メーカーの修理工場と親密になっておくといいと思います。突然の故障でとんでもなくなる前に「ちょっと点検してもらいに来たんだ」と。何もなくても「タイヤ空気を入れて!」だけでもいいと思います。タイ語がわからなくても、とても親切に対応してくれます。

 

 

 

タイ・クラビ在住のchinagaが寄稿しました。

 

タイバンコクでレンタカーを借りる時と運転について注意点まとめ10項目

 

バンコクのお勧めレンタカー会社10選!安心?格安最安値?運転手付き?

LAB thaiko先生のブログ

LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。