バンコクのエアコントラブル(水漏れ、つけっぱなし)知らないとヤバイ話!
サワディーカー!LABタイ語学校です!
*この記事のデータは2020年4月時点のものとなります。
タイは常夏の国です。エアコンはいつもフル稼働。バンコクで遭遇した知人から聞いたトラブル話をまとめてみました。
水漏れ、つけっぱなし、弁償、ペンキ、故障、室外機故障など様々なトラブルがあります。
私が知る限りお部屋のトラブルの中で最も遭遇頻度が高いのがエアコン周りの問題かと思います。
1. 最も遭遇頻度が高い水漏れ
エアコンの水漏れは、エアコン内部の結露(水)が汚れ、その汚れがドレイン管(排水管)に流れていき、その汚れが詰まる事によって発生します。
定期的なエアコンの清掃(6か月~1年に一度)が必要です。バンコクのほとんどの物件には、管理事務所にエアコンの清掃業者の連絡先(名刺)が置いており、置いていなかったとしてもほとんどの事務所で業者を紹介してくれます。
急ぎの場合は、物件のロビー?(管理事務所)にいるスタッフに頼んで業者を手配してもらいましょう。もし語学(タイ語)が心配な場合は、インターネットで”日系エアコン清掃業者”とかで調べると、沢山の会社がサービス提供しています。ローカルの会社より割高ですが、安心を買ってください。
物件によっては、オーナー様が定期清掃を無料で実施してくれるお部屋・物件もあります。(ただし多くて、1年に1度くらいでしょう)
オーナー様負担で交渉しても通らない物件は沢山ありますので、無理にそこで交渉して、その後の関係性を壊さないよう注意しましょう(タイには日本のように消費者を守る組織・制度はありません。揉めたらほとんどケースで入居者側の主張が通りません)。敷金(人質)を預けているので、揉めたらかなりの可能性で入居者が損します。
2. つけっぱなし厳禁!水漏れが発生したことによる、その他製品へのダメージ
水漏れはよくありますが、水漏れが発生する事による2次被害にも気を付けなければなりません。
特に注意しなければならないのが、お部屋を出る際に、エアコンをつけっぱなしにしておく事。
単純に忘れてしまう方は忘れないように玄関に注意書きをしておくとか対策が必要です。
お部屋に帰ってきたときに”お部屋が冷えてないといけない”という考えをしている方も極稀にいますが、絶対にお勧めしません。
水が漏れた状態で放置された場合、
エアコンが水漏れした事によって想定される2次被害について
・エアコン水漏れによる2次被害で最も確率が高いのが、エアコン下部の壁紙やコンクリート壁を汚してしまう事です。
ペンキの塗り直しや、壁紙の張り直しとなると、数千バーツですまない可能性があります。最悪1万バーツ以上の請求となってしまう可能性さえあるでしょう。
・またエアコンの下に家電・家具がある際も要注意です。例えば50インチのTVが壁掛けになっていて、エアコンの下にあり、水漏れによってTVを壊してしまった場合、間違いなく、入居者の管理過失による必要請求項目となり、敷金から減額となるでしょう。50インチのTVなら間違いなく1万バーツ以上の請求です。
・エアコンの下に、床板や木の素材の家具がある際も要注意です。タイの木材はほとんどが表面処理されておらず、もし水浸しとなってしまった場合、間違いなく変形してしまい、原型をとどめません。まだ家具なら数千バーツで済むかもしれないですが、木材の床板となると、床板の張替えは数万バーツ以上かかる可能性があります。床板はぴっちりと接着されていますが、水を吸うと膨張して、ボコボコに凹凸ができるようになります。コップ一杯くらいなら問題ないかもしれないですが、タイの床板はおそらくバケツ一杯程で、張替えが必要になる程に、床がボコボコになります。
3. お部屋の平米数とBTUが合っていない?常時フル稼働のリスク。停電まで影響!?
タイの多くの物件で、物件オーナー様がエアコン毎に適切な平米数があるというのをしっかり理解せずに、適切なBTUより小さなエアコンを入れている方をよく見かけます。
この項目も他人事だと思わずに、しっかりと理解しておくとトラブルが未然に防げるかもしれません。
「あなたのお部屋は本当に大丈夫でしょうか?!」
エアコンはお部屋の冷却能力としてBTUという単位を使っています。
英熱量(えいねつりょう、Btu,BTU ; British thermal unit)は、ヤード・ポンド法のエネルギー・仕事・熱量の単位である。英国熱量単位(えいこくねつりょうたんい)、英式熱量単位などともいう。日本の計量法(計量単位令)では「英熱量」の名称を採用している
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E7%86%B1%E9%87%8F
エアコンの規格BTUとお部屋の広さ(平米数) については、1㎡(平米)=600BTU くらいが必要との事です。
だいたいエアコンの単位とスペックは
9,000BTU=15㎡
12,000BTU=20㎡
18,000BTU=30㎡
24,000BTU=40㎡
28,000BTU=47㎡
36,000BTU=60㎡
参照:https://ameblo.jp/vnhousing/entry-12489807750.html
エアコンはある程度お部屋の温度を感知しながら出力を自動で変動させています。
もしお部屋の広さより小さいサイズのエアコン(BTUが小さいエアコン)を使っていた場合、
- エアコンの効きが悪くなる。部屋がいつまでたって冷えない
- 常時エアコンがフルパワーで稼働してしまう事によって、電気消費量が増えて家庭の電気代が増大する
- 常時高パワーで稼働する事によって、エアコンに負荷がかかり、寿命が短くなったり故障しがちになる
- タイの場合、部屋(物件)あたりの使用許容電力が小さく、ブレーカーを落とすなどの影響が出やすくなる
このような悪影響が想定されます。
4. 使わなすぎて故障?定期的な確認も必要
エアコンの排水ドレインや、エアコン内部、室外機の内部にしても、定期的に使う事で、溜まっている汚れがよい意味で動かされ、排出される場合もあります。
エアコンを使わなさすぎると、エアコン内部の汚れがその種類によっては増大し、気づかぬ内に故障を発生させる量にまで溜まり、長期間使わなかった後で、再開した時に故障を誘発してしまうケースもあります。
あまりにも長期間使わない事も危険なので、エアコン嫌いな方も定期的に動かしましょう。また室内温度と室外温度に差がない場合、室外機が稼働せずに、室外機の動作確認ができない場合もありますので、動作確認をする際は、設定温度を下げて、室外機も動かす必要があります。
5. ペットの手が室外機まで到達?!
エアコンの室外機は室内の空気を取り込んで、冷却水で冷やしてから室内に戻すような役割をしています。
抜け毛が発生してしまうペット(犬や猫)を室内で飼っていて、エアコンを使っている場合、目には見えない空中を漂う毛がエアコン内部に絡みつき、またその空気が室外機まで到達し、室外機までをも壊してしまうケースもあります。
タイの物件はまったくペットフレンドリーではありませんが、当然愛するペットと一緒に住みたい方も多くいます。古い物件や極僅かな物件だけでペットが飼え、賃貸の部屋に住みますが、エアコンを抜け毛によって、壊してしまう。他にも家具家電へのダメージを発生させてしまうリスクがあります。くれぐれもペットを室内で飼う事はリスクを伴う(退去時の多くのダメージ費用が引かれる)事は理解しておく必要があるかもしれません。
ペットが原因でのダメージ費用は当然入居者が払うものとタイでは見なされる為、オーナーと交渉の余地はありません。
6. 最後に
エアコンについて取り上げるだけで、これだけのトラブル事例がある事に、書いていて驚きました。
日本のように消費者が守られている国に住む私達だからこそ、トラブルへの対策が甘くなってしまうかもしれません。
本記事を読んでくださった方が、エアコンの利用方法だけでも、こんなにも多くのトラブルの可能性が潜んでいる事を、知ってくださって、その対策を取る事で、嫌な思いをする事が減らせれば、私としては嬉しいです。
タイで日本人は多くの徳を積んできたと思います。トラブルを発生させ、タイ人のオーナー様に迷惑をかけてしまうと、その徳はどんどん薄れていきます。外国に住んでいる外国人という事を忘れずにしっかりと予防をして、その徳がもっと増やされていく事を願っております。
今回も最後まで見て頂き、誠にありがとうございました。
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