海外積立投資でリスク管理!タイ在住者が避けるべきポイントとリスク回避の方法
こんにちは、ファイナンシャルアドバイザーの藤本です。タイ・マレーシア・日本にお住まいの方に向けて、日本でも海外でも出来る貯蓄・資産運用を紹介しています。
「銀行貯蓄や保険よりも効率的に貯蓄ができる」「少額から始められる」といった理由で海外積立投資を始める方が増えています。
海外積立投資で重要なのはリスク管理です。
タイ在住者の方に向けて、この記事では海外積立投資で重要なリスク管理について、避けるべきポイントとリスク回避の方法を紹介します。
*投資にあたっての最終判断はお客様ご自身の判断でお願いいたします。
タイ在住者におすすめ!海外積立投資が注目されている理由
以前は個人が海外の企業に投資したり、外国の通貨を持つことにさまざまな規制がありましたが、緩和されたことで個人でも比較的簡単に海外投資ができるようになりました。
海外積立投資は、投資家は国内の市場だけでなく、成長が見込まれる海外の経済や産業への投資が可能です。
例えば、発展途上国や新興市場などの成長が期待される海外の投資先では、高い収益が見込めたり、一部の海外市場では、成長が鈍化している国内市場と比較してより高いリターンが期待できたりします。
また、海外積立投資は、地域や国に関わらず幅広い資産クラスに分散投資できるため、投資全体の安定性を高めることもできるのです。
最低投資額や手数料の制限が少なく、低コストで簡単に海外市場への投資が可能なものが多いのも、海外積立投資が注目されている理由でしょう。
海外積立投資のリスク要因とリスク管理する重要性
海外積立投資の主なリスク要因
1.為替リスク為替変動の影響 | 異なる国の通貨間の為替レートの変動は、海外積立投資において重要な要素です。為替リスクは、投資家が元本や収益を自国の通貨に戻す際に影響を及ぼす可能性があり、為替の急激な変動があると、投資の価値やリターンに大きな影響を与えることがあります。 |
---|---|
為替リスクを考慮する必要性 | 為替リスクを適切に管理するために、投資家は為替変動の影響を考慮する必要があります。通貨ヘッジや為替リスクヘッジ商品の活用など、為替リスクへの対策を検討することが重要です。 |
2.地政学的リスク
政治的な不安定要因 | 投資先の国や地域における政治的な不安定要因は、海外積立投資における重要なリスク要因です。政治的な変動や紛争、政策変更などは、投資環境や経済に大きな影響を及ぼす可能性があります。 |
---|---|
地域の経済変動の影響 | 政治的な不安定要因は経済にも影響を与えるため、地域の経済変動も重要な要素です。地域全体の景気動向や市場の安定性は、海外投資におけるリスク要因となり得ます。 |
3.法律・規制リスク
海外の法律・規制の把握 | 海外積立投資を行う際には、投資先の国や地域の法律や規制を理解しておかなければなりません。国や地域によって投資に関する法律や規制が異なるため、投資家は投資先の国や地域の法律を把握し、投資活動に関連する要件や義務を遵守する必要があります。 |
---|---|
投資に関する制約やリスク要因 | 投資先の国や地域の法律や規制は、投資活動に制約やリスク要因をもたらす場合があります。例えば、外国人投資家に対する制限、所有権の保護の欠如、外国為替管理の規制などが挙げられます。これらの制約やリスク要因を把握し、適切な対策を講じることが重要です。 |
4.業績リスク
海外企業の業績変動要因 | 海外積立投資においては、投資先の企業の業績変動もリスク要因となります。景気変動、競争環境の変化、政治的な不安定要因など、国や地域によって経済や市場の特性が異なるため、投資先の企業が直面するリスクも多様です。 |
---|---|
業績リスクへの対処方法 | 投資家は業績リスクに対処するために、企業の業績や財務情報の分析、投資先の業界や市場のトレンドの把握、リサーチや情報収集といったことも必要になります。 |
海外積立投資でリスク管理する重要性
海外積立投資において、リスク管理は投資家の資産を保護し、リターンを最大化するために必要不可欠です。リスクを適切に管理しないと大きな損失を被る可能性がありますが、適切なリスク管理を行うことで、投資家は資産を守りつつ、将来のリターンを確保するのに役立ちます。
通常リスクとリターンは相関関係にあるため、高いリターンを追求する投資は高いリスクを伴うことが一般的です。
リスク管理を適切に行うことで、リターンとリスクのバランスを取りながら、より効果的に資産を増やしていけるでしょう。
また海外積立投資は、国際的な経済や政治の変動、通貨の変動など、不確実性にさらされる可能性があります。
適切なリスク管理戦略を構築することで、変動する市場状況に対してより柔軟かつ効果的に対応することができます。
このように、資産の保護やリターンの最大化をしつつ、変動する市場状況に柔軟に対応できるという点で、海外積立投資においてリスク管理は重要といえるでしょう。
海外積立投資における避けるべき3つのポイント
不透明な市場
透明性のある市場では、企業の財務情報や市場の動向などが公開されており、投資家が情報を分析しやすくなっています。一方海外の不透明な市場では、投資家がリスクを正確に評価することが難しい場合があるため、確立された市場に比べ、市場の透明性や規制状況などを検討することが必要です。
このように、不透明性の高い市場への投資はリスクが高まる可能性があるため、透明性のある市場を選択しましょう。
情報の不足
情報の不足は投資判断に悪影響を及ぼす可能性があるため、海外の投資先に関する情報収集は不可欠です。投資に影響を与えるため、企業の財務情報、市場のトレンド、地域の政治的・経済的な情勢といった情報の収集に時間と労力を費やしましょう。
情報収集の補完として、海外市場のトレンドやリスクに詳しい専門家やファイナンシャルアドバイザーのアドバイスを受けることも有益です。
高リスクの国・地域への集中投資
一つの国や地域に偏った投資を行うと、政治的・経済的な変動、通貨リスクといった、その国や地域に関連するリスク要因によって、ポートフォリオ全体が大きな影響を受けてしまうかもしれません。高リスクの国や地域への投資を行う場合、リスク管理の観点から投資先の国や地域の政治的・経済的な安定性、法的・規制環境、ビジネスの透明性などを踏まえ、慎重に選択しましょう。
高リスクの国や地域よりも、投資する国や地域を分散したり、安定した経済成長や投資環境の整備が進んでいる国や地域を選んだりすることで、リスクの軽減が可能です。
海外積立投資のリスクを回避する3つの方法
分散投資する
異なる国や地域に投資し、政治的な要因によって影響を受けるリスクを幅広い地域に分散させることで、ポートフォリオのリスク分散ができます。また株式、債券、不動産、商品などの異なる資産クラスに投資することも、ポートフォリオのリスクを分散させることに役立つでしょう。
為替リスクのヘッジを行う
通貨ヘッジを活用することで、為替変動によるポートフォリオへの影響を軽減できます。他にも、為替先物契約や通貨オプションといった為替リスクヘッジ商品を使用することで、為替変動による損失を制限することが可能です。
専門家の助言を利用する
専門家やファイナンシャルアドバイザーは、投資先の国や地域の特性やリスクについて情報を提供し、ポートフォリオの構築やリバランスのサポートを行います。信頼できる専門家やファイナンシャルアドバイザーに相談したり、適切なアドバイスを受けたりすることで、リスクの管理や長期的な投資戦略を構築することができるでしょう。
まとめ
リスク管理さえできれば、海外積立投資は貯蓄を増やすのに大変効果的な手段です。
「将来のために、もっと効率的に資産を増やしたい」「日本円以外の外貨で運用したい」といった方には海外投資がおすすめ。投資には多くのメリットがある一方、初めての方には難しい税制の知識や運用知識も必要となるため、知識や実績のもつ専門家やファイナンシャルアドバイザーなどに相談しながら始めましょう。
この記事を読んで、「貯蓄に興味がある」「詳しく話を聞いてみたい」という人も多いのではないでしょうか。まずは、お金のプロであるファイナンシャルアドバイザーに相談しましょう。お気軽に問い合わせフォームからご連絡ください!
ニーズに合った商品を紹介できるよう「目的は何か」「どれくらいの期間でいくら貯蓄したいのか」をお聞かせいただき、定期預金よりも少しだけ高い利率で運用したい方向けから、積極的に運用をしたい方まで幅広いニーズに答える商品を案内いたします。
この記事を書いた人
QUESTOR CAPITAL マネージャー
藤本弘之(Hiroyuki Fujimoto)
マレーシア在住の独立型ファイナンシャルアドバイザー。関西学院大学卒業後HRサービスを提供する企業へ入社し、企業の「人」に関しての将来設計を主として担当。現在はQuestor Capital Ltd.に所属しながら、主にマレーシア・タイ・日本に居住されている方を中心に金融機関の紹介だけでなく、契約から契約後の運用、ファンドの組み替え、入出金まで資産形成・資産運用に関わるすべてをサポート。現在4歳になる男の子のパパ。趣味はサウナとキャンプ。
《お問い合わせはこちら》
MAIL : hiroyuki.f@questor-capital.com
TEL : +60 17 933 7617(WhatsApp可)
LINE : hiroyuki1023
QUESTOR CAPITAL Ltd.(クエスターキャピタル社)は東南アジアで14年以上に渡り、海外で働く外国人向けのファイナンシャル・プランニングサービスを提供。日本人を含む様々な国籍の海外在住者1000名以上の方々の個人の資産形成・防衛に対するアドバイスを行う。オフィスはマレーシア、シンガポール、タイの3カ国にあり、タイオフィスはBTSプロンポン駅から徒歩5分以内にあるRSU Towerの10階。
▶ QUESTOR CAPITAL 公式HP
*投資にあたっての最終判断はお客様ご自身の判断でお願いいたします。