日本バイクメーカーのタイ進出: バイク市場の足跡とシェア率を徹底解説!
サワディーカップ! どうもLABタイ語学校です!
今回はタイで活躍する日本のバイクメーカーについてまとめてみました。
タイ、特にバンコクでは日本と比べてバイクが多いですよね。
インターリスク総研のデータによると、2020年の時点でタイのバイク登録台数は2100万台で日本の2倍程度多いことになります。
そしてバイタク(バイクタクシー)や日本でいうUberや出前館等のデリバリーサービスにおいても日本メーカーのバイクが大活躍しています。
最早バイクはタイにおいてインフラと言えるでしょう。
では、さっそく日本メーカーがタイのバイク市場にどのような足跡を刻んでいるのか、じっくりと探ってみましょう。
▶この記事はこんな方にオススメ!
・バイクが好きな方
・タイの交通事情に興味がある方
データで見るシェア率
総合シェア率
それではまず総合シェア率を見ていきましょう。
各メーカーのシェア率
(バンコク産業情報センターの調査結果より自作)
御覧の通り、Hondaが1位かつ圧倒的なシェア率76.5%を占めています。Yamahaが15.8%で2位、Suzukiは0.5%で5位となります。
Kawasakiは四大メーカーではありますが、残念ながらタイでは0.3%となってしまいました。
ちなみにVespaはイタリアのバイクメーカー、GPXはタイ国内のメーカーです。
タイで見かけるバイクは、そのほとんどがHondaのバイクという事になります。
私も実際にバイタクを利用するのですが、Hondaのバイクに乗ることがほとんどです。
また
ABeam Consulting ASEAN Motorcycle Markets and their impacts on Car markets 2021 の調査によると
「平均的な人口が車を保持できるほどの収入を持つと結果的にバイク市場が減り車へと移行してしまう。」
そして実際にタイはASEANの中でも発展しています。
この調査通りならタイのバイクの市場規模は縮小し続けることになります。
次にこちらのグラフをご覧ください。
タイ 自動二輪車の生産台数・販売台数 推移
(バンコク産業情報センターの調査結果より引用)
ところが、コロナ禍では生産・販売台数は減少したものの、徐々に生産・販売が増加傾向と捉えられます。
現在は全盛期ほどの市場規模ではありませんが、このまま回復する可能性も考えられるのではないでしょうか。
それでは次にバイクのモデル別のシェア率をお伝えしていきます。
モデル別シェア率
順位 | シェア率 | メーカー | モデル |
1位 | 30.0% | Honda | WAVE 110i |
2位 | 14.5% | Honda | WAVE 125i |
3位 | 10.3% | Honda | SCOOPY |
4位 | 8.3% | Honda | PCX 160 |
5位 | 5.0% | Yamaha | GRAND FILANO |
(バンコク産業情報センターの調査結果より自作)
上位5位を日本メーカーが独占し、4位までHonda!
PCX以外は日本であまり見かけませんね。それに125ccの日本でいう原付二種クラスがほとんどを占める事になります。
ちなみに50ccの原付は、バンコクでまだ見たことがないです。
WAVEシリーズ
wave110i と wave125iは、排気量、パフォーマンス、値段が異なるとの事です。
見た目はそこまで大差がないようです。
日本国内モデルではなく、タイで開発され、タイ及び周辺国で販売しているとの事です。
日本で全く手に入らない訳ではありませんが、替えの部品が日本に常にある保証がないです。
ちなみにフィリピン、マレーシアでも人気なのか目にする機会が多いです。
カブシリーズが一番人気だと思っていましたが、それは過去の話なのでしょうか?
そして個人的にですが、スーパーカブのような自動遠心クラッチと、スクーターのメットイン・見た目から、スーパーカブとスクーターの融合をイメージします。
Scoopy
正直Hondaのトゥデイとの違いがわからないです(笑)。
何度か見かけているかもしれませんが、トゥデイと認識してしまっているかもしれません。
もちろん50ccのTodayよりパワー等のパフォーマンスは良いはずです。
PCX
こちらは125ccモデル等他の排気量も含め日本でも見かけることが多いのではないでしょうか。
タイではバイタクで、一度乗った事があります。waveシリーズよりシートが広いため快適です。
またビッグスクーターという事もあり、加速や速度の維持が安定し快適です。
運転手さんによりますが。
Grand Filano
(※写真が手に入らなかったためAIに作成してもらいました。)
日本で走っているYamahaのスクーターはJogシリーズを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
残念ながらFilanoは日本国内モデルではなく、タイで開発・販売しているバイクです。
ちなみにハイブリッドモデルも存在するようですが、日本で販売する予定に関しては不明です。
4大バイクメーカー
ここでは4大メーカーのタイでの概要についてお伝えしていきます。
Honda
Hondaは世界的にバイクメーカーとしての地位を確立しており、燃費効率や信頼性に優れたモデルで知られています。都市部から地方まで幅広い市場で展開しています。
1965年にタイに進出し、1989年から30年に渡り最も有名かつ最高売上を叩き出して来ました。
さらにタイ社会を強化することに根強く取り組んでおり、高度な技術革新と環境に良いバイクの開発に焦点を当てています。
タイ・Honda 公式ホームページ
Yamaha
Yamahaは1964年にタイで事業を開始しその後半世紀以上にわたり、タイのバイク市場で持続的な成長と強力な支持を受けており、その成功にはタイ政府と日本のYamahaモーター株式会社(Yamaha Motor Co., Ltd.)との協力が大きく関係しています。
2000年にはYamaha Motor Co.、 Ltd.が株式の大半を取得し、以来、Yamahaは高い技術水準と世界的な標準を維持し続けています。
独自のデザインと技術で、先進的で魅力的なモデルを提供し続け、その努力によりタイ国内外で最高品質のバイクメーカーとして高い評価を得ています。
タイ・Yamaha 公式ホームページ
Suzuki
Suzukiは手頃な価格で品質を提供し、コストパフォーマンスに焦点を当てています。タイのバイク市場で手軽に乗り出せる選択肢として広く受け入れられています。
1967年にサイアム・スズキ・モーター・カンパニー・リミテッド(Siam Suzuki Motor Company Limited)を設立し、これがタイでのバイク製造および販売の基点となりました。
技術革新と信頼性の高いモデルに焦点を当て、タイ国内のバイク市場で一貫して競争力を保っています。
タイ・Suzuki 公式ホームページ
Kawasaki
Kawasakiは冒険心をくすぐるオフロードモデルや、高性能なスポーツバイクで知られています。エキサイティングなライディング体験を追求するライダーに向け、魅力的な選択肢を提供しています。
1969年に設立されたサイアム・カワサキ・インダストリーズ(Siam Kawasaki Industries)を起点に、タイのバイク市場で独自のポジションを確立しています。
技術の革新と冒険心を掲げ、ライダーたちに印象的で挑戦的なモーターサイクル体験を提供し続けています。
バンコクではたまにninjaシリーズを見かけることがあります。
タイ・Kawasaki 公式ホームページ
まとめ
いかがでしたか?今回はタイで活躍する日本のバイクメーカーとシェア率をデータに基づきお伝えしました。
バイクがタイにおいてインフラの一環となっている様子を垣間見ました。そして4大メーカーが、多様なモデルや技術革新を通じてタイのバイク市場に欠かせない存在となっています。
データを通じて明らかになったシェア率やモデル別の人気も興味深いものでした。タイでのライフスタイルや経済の変化に伴い、バイク市場も変遷していくことでしょう。
バイクが描く未来が、より一層タイでの発展を遂げることを願って、さらなるエキサイティングなライディングが続くことでしょう。
それではコープクン・クラップ!またお会いしましょう!