ここを見るだけで写真がよくなる7つのポイント【タイ・バンコクのカメラマンの話】
サワディーカー!LABタイ語学校です!
写真を撮る仕事を始めて3年目になりました。
かつては家を買うかカメラを買うかといわれていた時代がありましたが、いまや一人一台カメラを持つ時代。
そんな「誰もが写真を撮る」時代にはその写真を撮ることの意味、「テーマ設定」が大切だと思います。僭越ながら少しコツをお話できたらと思います。
それではご紹介します!
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1.被写体と対峙する
後述する撮影テクニックはあくまで補助的なものであり、一番大切なのは「心構え」です。被写体の魅力を最大限に引き出したいと考える撮り手の気持ちがとても大事です。心構えなくしてはよい作品はできません。
「誰もが写真を撮る」時代にあなたが写真を撮る理由はなんですか?あなたが見たものを、感じたことを知ってほしい、伝えたい、残したいと考えるコミュニケーションだと想像します。
あなたが見たものを、感じたものを伝えるにはまず被写体と対峙しましょう。それからシャッターを切りましょう。
2.被写体を自分の目でよく見る
被写体と対峙するというと難しく感じますが簡単です。”自分の目でよく見ましょう” カメラのファインダー越しではなく、自分の目で見てからカメラを覗きましょう。
人の目とカメラの構造は似ている、と言われます。そのため写真を撮る前、カメラを覗く前に被写体をよく自分の目で見ましょう。カメラを覗くとどうしても見落としが発生して、取り返しがつかないことが多々あります。(実際、私もそれで何度も失敗しています)
厳密にいうと人間の目は二つあり、“物事を立体”で捉えます。一方でカメラレンズは一つなので”物事を平面”で捉えます。そのため「なかなか見たようには写らない」ことがあります。人の目と現行カメラの性能差が大きいのが原因で、目はカメラに置き換えると”5億万超画素画像 広角ズーム14-24mm デュアルレンズ フルサイズ”相当といわれています。
この間、1億画素のカメラが出て話題になりましたが人の目に追いつくのはまだ先でしょう。
3.光を捉える
人の目もカメラも基本的は光を捉え記録をしています。そのため、光の加減で写真の印象がだいぶ変わります。
被写体をよく目で見て”なにを撮りたいのか”テーマを決め、自分の撮りたい写真のイメージを想像してから、被写体に光を当てる位置や向きを変える、順光・逆光・半逆光、1灯・2灯・3灯と工夫をしてみてください。そのうち自分の好きな写真が見つかります。
4.カメラは頑固
実はカメラは融通の利かない頑固な機械なので、人の思う最適の明るさとは程遠い設定をすることがままあります。例えば白い被写体に対してはカメラの露出補正を上げ、黒い被写体に対してはカメラの露出補正を下げるのが基本といわれています。というのもカメラは写っているものすべてを含めた全体最適で設定を判断するので、ここを見てほしいという部分最適が苦手です。
5.焦点を絞る
ここを見てほしいとテーマが決まったら、そこにフォーカスを絞りましょう。人は意識が集中すると、自ずとそのものにフォーカスが合います。フォーカスを合わせるというのは、あなたが意識を向けた先を写真を見た人に追体験してもらうきっかけになります。
カメラの液晶は小さいことが多いので、可能であればモバイルにデータ転送して、フォーカスがあっているかその場で確認するのがいいです。(…私はここでよく失敗します)
6.垂直・水平を意識する
先ほど人の目は優秀ですという話をしましたが、ちょっとした違和感も感じてしまうのが人の目です。建物や構造物を撮るときには特に意識しましょう。
レンズは球体なので垂直・水平が取れていないと歪みがでます。この歪みと人の目の錯覚を利用して、足を長くみせる方法もありますが被写体に応じて使い分けましょう。
7.背景を整理する
被写体に集中するあまり背景に気が回らないことが多々あります。私はファインダーをのぞきこんだ際に被写体を確認したあとに、4隅を確認し、余計なものが映り込んでいないか確認をします。
具体的に言うと、ゴミや影、被写体と関係ないもの(私はペンがよく映り込みます)などです。
また、先ほどの垂直・水平と関連しますが背景の木目やタイル、窓枠などの垂直・水平も確認しましょう。
以上、いかがでしたでしょうか?
今回はホワイトバランスや色、商品写真の撮り方などに触れませんでしたがそのうちお話できたら幸いです。
私もまだまだ勉強中で、間違っていることもあるかもしれません。皆様のお役に立てれば幸甚です。
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