訪日タイ人の意外な共通点とは?【H.I.S.Tours Co., Ltd】

Profile

◆大谷　知也(おおたに　ともや)さん
◆1989年生まれ、神奈川県横浜市出身
◆訪日タイ人のスペシャリスト
◆モットー：「後悔は過去を変えたい気持ち、反省は未来を変える」

CONTENTS

→Career
→Business contents
→Passion
→Needs
→Detail

Career

【タイへ行くまで】

―学生時代のお話をお聞かせください―

中学生の時に訪れたバスツアーの添乗員に憧れ、それからは“将来は添乗員になる”という目標を持っていました。
そして数少ない観光学部がある立教大学に入学しました。しかし想像していた大学生活とは違っていて大学では座学が中心で現場を体験できるような授業がありませんでした。
なんとかして現場に行きたいと思ったのでボランティアグループに所属し銀行と連携した街歩きマップを制作しました。実際に埼玉県行田市、羽生氏の街づくりマップを制作しました。少し田舎なんですが、知らないところを調べていくうちに面白いところが次々と発見できました。この発見を通じてさらに観光に対する意識が変わりました。魅力がなさそうな知らない地域にも多くの面白いところはあります。ただ足を踏み入れていないから気づいていないのです。こうした経験から“知らない魅力をより多くの人に知ってもらう”ことができる会社で働きたいと思いました。

―株式会社エイチ・アイ・エスに入社した経緯を教えてください―

数多くある旅行代理店の中からHISに入社した決め手は、旅行業であることと海外赴任ができることが魅力的だったからです。海外にも店舗を拡大していて、様々な仕事に携わることができるのではないかと思ったからです。

またHISでは最初の１年働くと海外の支社への赴任希望を出さすことができるんです。
海外支店からの募集と自分の希望が合致すれば、どの国にも行くことができます！
そして入社４年目でタイへ行くことを決心しました。理由は主に
①以前タイへ出張に行った経験から、タイでの働き方がイメージできた
②日本にいる時より幅広い仕事ができる
この２つですね。

Business contents

【タイでの事業】

―タイでの事業を教えてください―

HISタイ支店では基本的に日本からの旅行者を受け入れるインバウンドと日本へ旅行者を送り出すアウトバウンドに分かれます。
そして私の現在の配属先は日本へ行くタイ人を送り出すアウトバウンド部門です。アウトバウンドでは旅行者の希望に添えるようなプランを提示し、ホテル、飛行機、会場を確保することです。多くの旅行代理店がいる中で、いかにしてHISを選んでもらうかがとても重要です。HISというブランドはあるので、当然期待されることも大きいです。そうした中でHISの強みである“自社での完結”を活かしていきたいです。この取り組みの一環として「変なホテル」があります。こちらはHISの自社ホテルで、至る所にロボットを活用しています。グループ全体で13軒あるホテルを、2021年までに100軒体制に増やすことを目標としています。

―親日家としても有名なタイですが、大谷さんが感じる訪日タイ人の特長は何ですか?―

個人旅行では皆様隅々までルートを決めることが多いです。一方、団体旅行の方々は訪れたい場所いくつかあげ、他は丸投げにする場合がよくあります。例えば、“見たことない場所”や“雪が見たい”など漠然におっしゃられる方もいます。(笑)。また個人旅行者、団体旅行者に共通することは“食へのこだわり”と“ショッピング”です。最近ではカニや松坂牛がブームで、ショッピングではブランド物の質の高い商品をお買い求めされる方が多いです。また、タイ国王がオニツカタイガーの靴を履いていたということから、オニツカタイガーの人気が急激に増えました（笑)。

Passion

【こだわり】

―大谷さんのこだわりを教えてください―

私のこだわりは“頼まれたことは嫌と言わない”ことです。
頼みやすい人間になりたいです。そのために常日頃から何でも言ってくださいと周りには言っています。自分でも手に負えられなさそうな仕事でも、まず引き受けて調べます。そうすることで、わからなかった場合でも他に解決策を考えることができます。
また自分自身社会人一年目はなかなか上司に話しかけることを思いとどまり抱え込んでしまった経験があるので、自分が上司になった場合は何でも聞きやすい人になろうと思っていました。
そして仕事をして失敗した場合は“後悔は過去を変えたい気持ち、反省は未来を変える”をモットーにしています。後悔をして引きずっていては前へは進めません。だから反省をして次に切り替えることが必要です。

実際に仕事をしていく中で意識することは、“いつでも味方”です。社員旅行や社員研修で団体のお客様を相手にした場合、必ず幹事様はいらっしゃいます。幹事様にとってはこれは旅行ではなく、“自分の評価につながる仕事”です。ですからその幹事様のためにも、いつでも幹事様の味方であることを意識し頼りにされる存在でありたいです。

Needs

―現在何か必要としていらっしゃる物はございますか?―

バンコクで活動したいときに、フリーペーパーで様々なジャンルの一覧表があれば参考にできるので、どなたかご存知の方がいらしたら教えていただきたいです。
またタイでの休日の過ごし方などの生活指南書のようなものがあれば面白いと思います。
何事も知らなければ動き出すことができないので、こういうものがあれば初めてバンコクに来られた方や何か自分の趣味を広げたい方などは参考になると思います!