商社、現地採用を経て海外起業。飯野慎哉さんの考えるキャリア形成とは?

サワディーカー!

LABタイ語学校です!

今回は、HPS Trade CO.,Ltdの代表取締役の飯野さんにインタビューさせていただきました!

 

 

飯野慎哉さんのプロフィール

大学卒業後に1年7ヶ月程度オーストラリアへ留学、東京の商社へ入社。

商社で働きながら輸入通販の副業を始める。その後、副業が軌道に乗ったことで退職・独立するも、事業が上手く行かなくなり最終的に借金を抱えることになる。

借金返済のためコピーライティングの仕事をする傍、外資系のフォワーダーで派遣社員として勤務した後、正社員として雑貨商社へ就職。

コピーライティングの仕事と正社員の給料で、借金を完済した後に取引先から紹介を受けてタイに現地採用として就職。

2年間で個人年商1億円を達成し、2016年より現地採用として働いていたグループ会社、HPS Trade Co., Ltdを設立し、代表へ就任。

*こちらのページに記載の情報は2020年1月現在のものです。変更される可能性があります。

 

 

 

1. 事業内容 「ローカルに根ざした物流と新規事業について」

– まずは飯野さんの行っている事業内容についてお願いします。

 

事業内容としては、主に日系企業のお客様から輸送する荷物を預かり、輸送に必要な陸運、海運、空運をより低価格で手配しています。

自社の強みとしては、グループ企業の合計8社で月間2500本のコンテナを輸送しています。

イメージが湧きにくいかもしれませんが2500本という数はとても大きく、船会社は競合他社よりも安価に、好待遇で対応してもらえます。

更に、グループ会社のうち、弊社以外はタイ人の運営のローカル企業であり、サプライヤーも同様にローカルな企業を利用しています。

ローカルな企業と言っても、信頼ができるサプライヤーを利用していますので、安全に確実に届きます。

この二つの強みを活かして、お客様がより低い費用で輸送できるようにサポートさせていただいています。

特に製造業のお客様が多く、誰もが知るような自動車・エアコンの日系大手メーカー様にもサービスを利用頂いています。

 

貿易用語について学んでみよう!飯野さんが教えてくれる貿易用語

https://youtu.be/ShK75E1dxXk

飯野さんにお願いする際は、こちらの動画を見てから相談に行くと、話が早く・具体的に進められそうですね^^

 

 

– 物流の他にも、飼料の事業を行っているとお聞きしました!

はい、ベルギーから自社物流で飼料を輸入し、餌の配合を少し変えて、現在はタイの農家に販売しています。

自社の商品も取り扱いたいと思い、別事業として少しずつ行い始めています。タイは畜産が盛んで、至るところで鶏肉や豚肉を目にするので、その餌に関わる事業をやってみようと考えました。

– タイの餌ではなく、ベルギーの餌なんですね

タイではなくベルギーの餌を使う理由としては、タイの飼料のとても栄養素が低いからです。

一部のビタミンが、家畜が最低限生き残ることができるくらいしか入ってないんです。

実際に、タイの鶏は1年間で255日程度、1年の7割程度しか卵を産みません。

また、鶏の卵にカルシウムが少なくなっていて簡単に割れてしまうため、卵の廃棄率も高くなっています。

 

対してヨーロッパの餌のビタミンの基準は高く、動物のパフォーマンスが最高になるように作られています。

弊社が輸入しているベルギーの飼料を食べると9割以上産むようになり、1年に328日近く卵を生むようになります。

餌代は少々上がっても、生産量が上がりますからトータルで考えるとお得になりますよ!

 ⇒飼料事業を2020年3月末で一旦ストップすることに決めました。

コロナの影響も考え、赤字事業の継続は難しく本業に集中すべきだと決めた為です。

 

 

2. 副業について 「飯野さんが考える若者のキャリアと副業」

 

輸入通販、コピーライター、仕入れツアーなど、若い間からこれまで数々な副業で実績を積み上げられてきた飯野さん。

「働き方改革」で副業解禁が進むなど、「副業を始めたいけどどんな副業をすればいいのか?」と悩む方も増えてきました。

そこで、飯野さんに副業のコツを聞いてみました。

 

– 少し前までタイ製品の仕入れツアーを行っていたとお聞きしました。

 

はい、タイの仕入れツアーは2年半、3年半ほど前にはじめました。

私にある程度経験があったので、競合他社よりも支持されやすかったと思っています。

上手く行ったのは、これまでの経験と時流が良いタイミングでマッチしたからだと思っています。

20代ときにがむしゃらに仕事に取り組んで、失敗したり、コピーライティングを勉強したり、ホームページを作れるようになったり、オーストラリアに1年半留学して英語も喋れるようになりました。

そのような様々な経験が今に活きていますね。

 

– 副業を始めるコツはどんなことですか?

 

私自身の考え方としては、まず副業を始める前にスキルを磨いたり、経験を積むことが大事だと思います。

そこができていれば副業を始めてお金を稼ぐというのは決して難しいことではないと考えています。

人それぞれ考え方があると思いますが、特に大学生や新卒の人は副業を始めるよりも、本業をちゃんと頑張った方が良いと思っています。

 

一つ質問させていただきたいのですが、もし副業するとしたら、どんな目的で副業をしますか?

 

…お金を稼ぐためですね。

 

はい、副業を考えている方の多くはお金が目的だと思います。それは悪いことではないですし、良いことです。

ただ一つ言いたいのは、お金自体は能力、スキル、技術、人脈などがあれば、後からでも稼ぐことができるということです。

例えば、私が持っているスキルで考えると、ホームページ作成、Webマーケティング、商社の経験、外国人との英語の交渉、物流の知識、タイに7年間在住…これらを掛け合わせるとかなりのマイノリティになります。

 

やりたいのであればやってもいいと思いますが、30,40代になったときに副業に集中してしまったことを、後悔したりしないかなと思います。

私は最初の就職から3ヶ月で副業を始めてしまい、それも他の人にも簡単にできてしまうことだったので、結果的に競合に真似されてしまい上手くいきませんでした。

もし20代に戻れるのであれば、本業に全身全霊を注いで働き、海外駐在員を目指して…ということをすると思います。

 

– となると、若者は本業以外の時間はどう過ごすべきでしょうか?

 

スキルを得ることを第一目標にして空いた時間を過ごすべきだと思います。

例えば、コピーライティングを勉強していれば、企画を作る際に役に立つことがあるでしょうし、コピーライティングの案件を受けて、更にスキルを延ばすこともあるはずです。

 

お金を稼ぐが第一目標ではなく、「この武器を持っていると長い目でキャリアにつながる」というような考え方が重要だと考えています。

スキルを身につければ、本業に活かしても、副業として展開するのもアリです。

特に、今は便利なプラットフォームサービスが揃っている時代です。

スキルアップのために勉強し、身につけたスキルで他の方にサービスをしてお金をいただくということも可能だと思います。

 

 

3. タイで行うビジネスの難しさ

同グループの他の会社のタイ社長と肩を並べる飯野さん。

タイのグループ会社の社長として活躍されている飯野さんにタイのビジネスのコツに関して質問させていただきました。

 

タイでビジネスを行う難しさとはどんなことでしょうか?

最も難しかったのは社内の協力を築くことでした。

日本人のお客様がほとんどなので営業やお客様の問い合わせなどはすべて私が行っています。

私が契約を取ってきても、タイ人に振った仕事が上手く進められていなかったんです。

タイ人をシェフに例えると、「パクチーは入れるな」と伝えてもなぜか入れられている、本人に聞くと「いや、パクチー入れた方が良いじゃん」と言われるような感覚です。

社内だけではなくサプライヤーもそんな感じでしたので、お客様への営業からサプライヤーの開拓だけでなく、社内外の育成もしなければいけませんでした。

 

それは本当に大変ですね。どのように乗り越えたのですか?

 

人間関係を作るのが一番重要ですね。

コミュニケーションの頻度を意識して多くしたり、日本に帰った時に相手のためのお土産を買っていったりしていました。

人間関係がしっかり構築されていないと、指示をしても仕事をやってもらえなくなってしまいます。

 

ここで必要なのは テクニックではなくて、人としての器 ですね。狙ってテクニックを追求してもあまり効果はありません。

テクニックで動かそうとしている時点で上手く行かないですね。

「これを買っていったら仕事で仲良くなれる」と考えるのではなく、「あの人これが好みだから買って行こう」というように相手を思いやって動くべきです。

ただ、私も若い時はできていなかったですね。

 

タイ語がある程度できるようになった今でも当てはまりますが、タイ人に動いてもらえないと日本人はできることが圧倒的に少なくなります。

好かれようというのではなく、良い関係を作るというのが何よりも大事です。

 

https://labsk331.com/tps-interview-2/

 

飯野さんの運営するブログ「ベッカク」はこちら

HPS Trade CO., Ltdの公式サイトはこちら

*こちらのページに記載の情報は2020年1月現在のものです。変更される可能性があります。

 

 

 

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