NON-Oビザを持つ日本人だけで、自力でタイの銀行口座を開設してみた!
サワディーカー!LABタイ語学校です。
タイに銀行口座を開設するには、日本語が話せる行員がいる銀行に行くか、専門業者に依頼しなければならないのか?在住日本人だけでトライしてみたら、無事銀行口座開設できました。
1.ビザがあれば、自力でタイの銀行口座は作れる
現在、アタシはkrungsri(クルンスリ)銀行の口座だけを持っています。これは、クラビのタイ語学校に通っていた時に、ノンイミグラント-EDを持っており、学校が全ての書類を用意してくれ、持参しただけで作成できたものです。今回、Kashikorn(カシコン)銀行の口座が必要になり、自分だけでトライしてみることにしました。一緒に行ったのは、最近、タイ人の旦那さんと結婚したばかり、通称=結婚ビザを取得したての新婚妻。彼女が結婚ビザを取得したその日に一緒にイミグレーションに行き、在留証明書を取り、銀行に直行しました。
現在、タイの銀行口座が作れる代表的なビザの代表的なものは、以下のものになります。
- ノンイミグラント-B(就労、ワーキング、教師、短期商用、アーティスト)
- ノンイミグラント-O(タイ人配偶者、扶養家族、タイで正規就労する外国人の配偶者、扶養家族、未成年の学生の保護者、年金受給者、リタイアメント 、ボランティア)
- ノンイミグラント-OA(ロングステイ)
- ノンイミグラント-O-X(ロングステイ10年)
- ノンイミグラント-ED(国立、私立、それ以外の教育機関)
- ノンイミグラント-M(メディア、ジャーナリスト)
残念ながら、ノービザはもちろん、観光ビザ、アライバルビザでは、銀行口座を得ることができないようです。あるサイトの情報によると、一部の銀行では開設できるような話があります。しかも、そのほとんどが時と場合によって異なるようで、担当者によって、時期によって異なるようです。
あくまでも一つの情報として知っておいていただけるといいと思うのですが、今回、一緒に行った日本人新妻は、ビザを取得する前に銀行に行き、口座開設できないか相談したそうです。もちろん、答えはNO。彼女はいずれビザを取得し、タイに居住を考えており、保険に入っておこうと考えてもいたそうで、そのことを銀行員に言うと、保険に入ってくれるのであれば、銀行口座を開設するよ、と返答だったとか。結局は、保険についてもビザを取得してから考えようと思い、その時は開設を断念したそうです。あくまでも、これはここクラビローカルの話です。バンコクやチェンマイではもっと融通がきくのかもしれません。が、タイの地方でもその使い方によっては、ノービザや観光ビザであっても、銀行口座を取得できるのかもしれない、という一つの事例でした。
2.タイの銀行口座開設に必要な書類
では、具体的にどのような方法で、銀行口座を取得したのか紹介していきます。まず、アタシはノンイミグラント-Oのリタイアメントビザで、友人はノンイミグラント-Oの対人配偶者ビザでした。まず、イミグレーションに在留証明書を取りに行きました。これは日本国領事館かイミグレーションに取りに行き、発行してもらいます。が、クラビには領事館がないので、イミグレーションのみ発行が可能なので、イミグレーションに行くしかないのです。
あるサイトのチェンマイ情報に書いてあったのですが、チェンマイではこの在留証明書を発行してもらうのに、翌日発行でも500バーツ必要なのですね。確か、在留証明書の発行はタイ政府において無料だと発表されたはずなのですが。では、クラビはどうかと言うと、確かにお金を請求されました。車の運転免許証の更新などで必要な居住証明書ですが、今回は友人も一緒だったので、お金を払わないでみよう、としたのですが。受け渡し直後「Give me money!」とはっきりと言われました。タイに暮らし始めた頃、うっかり「タオライ?(いくらですか?)」と聞いて、500バーツを請求されたので、今回は、「Give me money!」と言われ、すぐに黙って100バーツを差し出しました。担当者は特に文句も言わず、黙って、そそくさと机の引き出しにしまっていました。クラビでは、即日発行で、しかも100バーツ。チェンマイに比べると時間的にもお金的にもラクなのかもしれませんが、いつも何だか釈然としません。
と前置きが長くなりましたが、イミグレーションで100バーツを支払ってゲットした在留証明書とパスポートを持って、カシコン銀行に向かいます。クラビタウンの街の真ん中にある緑がシンボリックマークの銀行です。突然訪問したのにも関わらず、快く受け入れてくれ、英語とタイ語をミックスして、銀行口座を開きたい旨を話します。まず、タイ人配偶者ビザ所有の新妻から開始します。「あれっ?アタシは?」と思っていたのですが、なんと一人ずつ手続きを行うようです。約1時間ほどかかってカードと通帳が発行されました。料金はカード作成代として300バーツ。そして、アタシの順番。なんと、賃貸契約書がいるとのこと。早く言ってくれれば、彼女の手続きをしている間に家に取りに行ったのに。しかも、この賃貸契約書がいるということは、電話で日本語で言われました。多分、日本語を話す行員からの説明が必要だと思ったのでしょう。そして、家に賃貸契約書を取りに帰り、再度、銀行を訪れ、無事カシコン銀行口座を開設することができました。
タイ人配偶者ビザとリタイアメントビザでは、その必要書類が異なったので、それぞれに記しておきます。あくまでもこれはタイの一地方である、クラビでの経験談です。銀行の支店によっても違うと思いますが、ぜひ、参考にしてください。
【タイの銀行口座開設に必要な書類】
⚫️ノンイミグラント-O(タイ人配偶者ビザ)所持の人
- パスポート(有効期限が残っているビザを保持していること)
- 在留証明書(各地域のイミグレーション、日本領事館で発行可)
- 結婚証明書(タイ語、もしくは英語に翻訳されたもの)
⚫️ノンイミグラント-O(リタイヤメントビザ)所持の人
- パスポート(有効期限が残っているビザを保持していること)
- 在留証明書(各地域のイミグレーション、日本領事館で発行可)
- 賃貸契約書
※クルンスリ銀行サイトには、結婚証明書や賃貸契約書の代わりに運転免許証が必要とありました。アタシたちは必要ありませんでしたが、運転免許証(国際免許証を含む)を持っている人は、念のため持参した方がいいでしょう。
3.タイの銀行口座を持っているメリットは、アプリから食事代、公共料金の支払い可能
新しくカシコン銀行口座を得てよかったなあと思うことは、アプリが使いやすいこと。ご存知の通り、タイの銀行はアプリを使えば、振込や買い物やレストランの支払いを簡単に行うことができます。しかも、異なる銀行間での振込でもその送料は無料です。そして、カシコン銀行のアプリでは、クルンスリ銀行アプリではできなかった、電気代や水道代といった公共料金の支払いができるようになりました。
これはとても便利。推測ですが、タイ人であればどの銀行アプリからでも公共料金の支払いが可能だと思うのですが、外国人には制限があるのだと思います。QRコードを読み取れば、公共料金はもちろん、わずか何10バーツだけの屋台での支払いも可能になります。便利さとともに、これってタイでの生活に溶け込んでいるなあ、という実感も湧き、ちょっとだけ生活に彩りももたらせてくれます。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。