洞窟、マングローブ、コ・クランetc. 在住体験者が語る「クラビ川クルーズ」の魅力
サワディーカー!LABタイ語学校です。
タイ南部クラビで有名な観光スポットといえば、アオナンビーチなど数多くのビーチとその景観。ですが、格安タイ食堂や市場が集まるクラビタウンにも名所はあり、そのひとつがこのクラビ川。そのクルーズは別世界へと誘ってくれる、気軽なアクティビティです。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿
1.乗船は「カニオブジェ」がベスト。価格の相場を知っておこう
クラビ川沿いを歩いていると、多くの客引きボートマンがいて「クラビ川をクルージングしないか」と誘ってきます。これは、すっかりクラビの暮らしに溶け込んでいると思っている今も同じで、結構な頻度でお誘いを受けます。今、思い出しました。移住してすぐ「そういえば、クラビ川をクルージングしたことがなかった」と、乗船したことがありました。その時感動したので、1泊など短期でやってくる友人には、必ずこのクラビ川クルーズをすすめます。
川を散歩していると、どのポイントでも多くのボートマンが誘ってきますが、比較的良心的で外国人客にも慣れているボートマンが多いのは、クラビ名物にもなっている「カニのオブジェ」付近。小さな桟橋もあり、子どもさんでも乗船しやすい場所です。「クラビ川クルーズ」だけでなく、ボートでしか行けないライレイベイやピピ島へも交渉次第で、ボートを出してくれるようですが、結構、ふっかけられるという話も聞きますので、ご注意ください。
もしも、クラビ川を散歩していて、ボートマンに話しかけられて、突然「クラビ川クルーズ」気分になってしまった時のために、相場をご紹介。1時間800バーツ、2時間1,200バーツ(いずれも4人まで)。5人以上はひとりにつき200バーツ。アタシは初めての時、1時間しか乗船しなかったのですが、その時はマングローブに連れていってもらえませんでした。これは、1時間だけだったからかもしれませんが、潮の満ち引きの関係もあるようです。
あまりにも潮が引いている時は、ボートが川底をこすってしまうため、行くことがむつかしいのだとか。乗船時間と潮の満ち引きのタイミングによっては、マングローブに行くことができないこともあります。なので、 マングローブへどうしても行きたいのであれば、 日本人ツアー会社「さくらツアー(https://krabisakuratour.com/)」にそのあたりを尋ねて申し込むほうがいいと思います。 その日の満潮引き潮を調べてくれて、その日のベストタイミングにブッキングをしてくれます。
2.まずは、洞窟へ上陸。日本兵の銅像や恐竜の骨が!?
ほとんどの「クラビ川クルーズ」は、まず、カオカナブ洞窟へと向かいます。「カニのオブジェ」、というよりクラビ川付近のどの地点から乗船しても、10分ほどですぐに到着してしまいます。風を感じながらもうちょっとボートに乗っていたいなぁと思うのもつかの間「はい、降りて、この先を行ってみて」と促されます。
ジャングル感のある小さな船着場を降りると、ひとり30バーツの入場料が必要となります。その付近には、時々、猿が出迎えてくれます。少し歩くと右手にらせん階段が。その急激な階段に挫折してしまいそうになるのですが、ぜひ、登ってみてください。その先にとても神秘的な洞窟があります。
正直、最初の時アタシはこのらせん階段に登るのが億劫で下で待っていたのですが、連れが「スゴイから、ぜひ上がっておいで」と。渋々行ってみるとその景色にビックリ。タイでさまざまな洞窟に行きましたが、その神秘さはナンバーワンといってもいいほどです。一番奥に空が見える光が差すスポットが一番のお気に入りです。そこにたどり着くまでに作り物ではありますが、実物大の恐竜の骨を模した標本、日本兵のマネキンが置かれていたりしています。どうも、第二次世界対戦時に、日本軍がこの洞窟に駐留していたようで、それを再現しているようです。
洞窟自体、そんなに大きくなく、こじんまりとしていて、しかもあまり観光客もおらず、ひんやりとしています。この雰囲気はネガティブなものではなく、マイナスイオンを注入してくれるようなポジティブな感覚になるため、 恐竜の標本や日本兵のオブジェがあっても、プラスのイメージをもたらせてくれ、神聖な気持ちになり、良いエネルギーを感じさせてくれる洞窟です。
「Khao Khanab Nam(カオカナブ洞窟)」
3.「野鳥の会」もやって来たことがあるマングローブの森。そして、コ・クラン上陸。
洞窟を後にしたボートは、マングローブへと進みます。ヒトに伝えるのはとてもむつかしいのですが「えっ、こんなところに行くの?」というへんてつもないポイントをボートは進み、ちいさな川の径を入っていくと、そこには絶景のマングローブの森が現れます。実はクラビは海から川へとつながっている支流がたくさんあり、あちらこちらでマングローブを見かけるのですが、このマングローブの森(と勝手にアタシが命名)は、別格。細い細い川の径の両脇にマングローブの森が広がり、その景色は圧巻。時折、すれ違うボートとはギリギリ行き交うことができるほど。
実は、このマングローブの森は、野鳥が有名なのだとか。NHKの紅白歌合戦で有名な「野鳥の会」が、野鳥を見るためにこのマングローブの森へやって来たことも。あまり野鳥というものに興味がないためよくわからないのですが、なんせ、いろいろな魅力にあふれるマングローブ探索であるといっても過言ではないでしょう。
何度かご紹介していますが、マングローブの後、すぐ近くに位置する、ほぼ100%ムスリムの島「コ・クラン」に寄ります。よくあるレストランへお客さんを誘うというものなのですが、食事をしてもしなくても、お茶を飲んでも飲まなくても、大丈夫です。それぞれのボートマンが贔屓にしている店があるようで、まぁ、ちょっとした休憩タイムととらえればいいと思います。
その際、必ず見せられる、というと語弊がありますが、各レストランが持っている生け簀にいる魚の餌巻きショータイムがあります。コロナ前は中国人ツアー客が大勢やってきて、お店のヒトが餌を魚たちにあげると、チャッポンと飛び跳ねるので、それをカメラに収めようと何度も餌をあげるように頼んでいる光景を見かけました。かなり大きな魚もいて、子どもたちも喜んでいました。
4.上陸後は、水上レストラン「The River」でのお食事がおすすめ
時間が余れば、海へと続く大海原へ少しクルージングをしてくれた後、乗船した際の船着場に戻ってきます。クルージングするのであれば、日中は暑いので、夕方くらいがベストタイミングだと思います。そのあとお食事したり休憩するのにおすすめなのが、水上レストラン「The River」。営業時間は11時~23時までなので、ランチやお茶だけでも楽しめます。ひとりでビールを楽しむヒトも見かけたので、おひとりさまでもマイペンライ。
おすすめの時間帯は、涼しくなる夜。アタシが訪れた時はギターの弾き語りだけでしたが、毎晩、バンド演奏が入ります。アタシたちが日本人だとわかると「涙そうそう」など日本語の曲を歌ってくれました。耳コピーなのでしょうか。とても上手な日本語で聞き入ってしまいました。
メニューはシーフードが中心。イカやエビのバーベキュー、タイ南部特有の野菜炒め(名前は忘れてしまいました)や「マッサマンカレー」など、お味は絶品。価格も町の食堂よりはお高めですが、びっくりするほどではありません。現在のクラビでは珍しく、連日賑わっていることが、その雰囲気と味の証明です。
「The River Restaurannt & Bar」
営業時間11:00~23:00 年中無休
5.一日中過ごせる、遊べる、クラビ川界隈
もしも、クラビに滞在するけれど時間がない場合、でも何か思い出に残ることをしたいという時、この「クラビ川クルーズ」がおすすめです。雄大な景色を眺めているだけでも気分がアップしますが、ぜひ、洞窟とマングローブ体験ができるクルージングを。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。
1.ไปทะเลทั้งที เอาชุดว่ายน้ำไปด้วยนะ
パイ タレー タンティー アウ チュット ワーイナーム パイ ドゥアイ ナ
せっかく海に行くんだから、水着を持って行ってね。
”主語+動詞+目的語+タンティー(ทั้งที)=せっかく~だから” で使えるタイ語音声はコチラ