チェンマイのロイクラトンフェスティバル2020(コムローイ祭り)に参加
サワディーカップ!LABタイ語学校です。
クラビからクルマで約18時間かけて、チェンマイへ。その一番の目的は「ロイクラトンフェスティバル」。通称、コムローイ祭り。在住日本人の友人にチェンマイに来るなら「ロイクラトン」か「年末年始」がいいよ、と言われてやって来ました。粛々と厳粛に行なわれるセレモニー、そして、空に舞う無数のコムローイは、まさに圧巻。その美しさを自分自身の瞼に焼きつけることができ、感動しました。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿
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1.ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」にも登場。ロイクラトンフェスティバルってそもそも何?
Loy Krathong Festival(ロイクラトン祭り、 Loy<ロイ>=水に浮かべる、 Krathong <クラトン>=バナナの葉や茎や花、ロウソクや線香で作ったタイ版の灯籠の意)は、クラトン(灯籠)を水に浮かべて流し(ロイ)、【水の神様】に祈りを捧げるというもの。
そして、別名Yee Peng Festival(イーペン祭り、Yee<イー>=2番目の意、Peng<ペン>=満月の意)とも呼ばれ、タイ仏教カレンダーの2番目の満月の夜の意)、毎年11月頃の満月の夜をさし、その時はその年によって変わります。
一方同時期に、 チェンマイの「サンサーイ」という地域で、 Khomloy Festival(コムローイ祭り、 Khomloy<コムローイ>熱気球の意)と呼ばれる、熱気球を空に飛ばし【空の神様】に祈りを捧げる祭りが行なわれていました。これが、イーペン祭りと合体し「イーペン・サンサーイ・フェスティバル」として行なわれるようになりました。この美しさに感動した外国人観光客の間で話題となり、チェンマイ独自の熱気球を飛ばす、現在の「ロイクラトンフェスティバル(日本語ではコムロイ祭りと呼ぶ場合が多い)」へと進化していきました。それが、2010年頃の話だそうで、つい最近のことなのですね。
ロイクラトンフェスティバル、イーペンフェスティバル、コムローイフェスティバル、コムロイ祭り、ランタンフェスティバル( Lanterns<ランタン>英語で熱気球の意)、ランタン祭り、とさまざまな呼び方があり、どれが本当なのだろう、と不思議だったのですが、どれも正解だったのですね。
さらに、2010年公開の「塔の上のラプンツェル」で、このコムローイを上げるシーンを一部に取り入れたため、人気に拍車がかかったようで、タイ国外からの観光客がいない今年でも、約一万人前後の人たちが参加したようです。
2.「CAD Khomloy Sky Lanterns Festival」ランナー王朝コムローイ伝承祭りに参加
チェンマイ市内でも各自コムローイを購入して上げることはできるのですが、今年2020年は、コロナの影響で市街で飛ばすことは中止。コムローイを一斉に上げるイベントを行なっている約5カ所のイベント会場でのみコムローイ上げが行なわれました。
各イベント会場の中から、その内容によって選ぶのですが、アタシの場合、友人が英語のサイトからチケットを購入しました。それが、サンカンペーンという場所で行なわれる、通称CAD「ランナー王朝コムローイ伝承祭り」。これを選んだ理由は、北タイ料理の屋台が出ておりそれが食べ放題なこと。そして、お坊さまが読経を唱え、瞑想タイムもありタイ文化に触れられる気がしたこと。そして、コムローイがひとりに2つ付いているということでした。
他の会場でも、それぞれに特長があり、どれが、どこが一番いい、ということはなく、それぞれに良さがあります。コムローイを一斉に上げるイベント会場へ行くためには、チケットを購入します。すべてチェンマイ市内からの送迎付き。マイカーでの参加はできません。何千人という人たちが一カ所へ集まるため、道路事情などを考えてのことでしょう。
確かにチェンマイ市内でも、コムローイ期間中はかなり混雑し、田舎のクラビ暮らしのアタシにとっては「チェンマイはやっぱり都会や~」と思いましたもの。
3.そして、いよいよコムローイを自らの手で空に放つ時が来た
チェンマイ中心部にあるMAYAショッピングセンターが、アタシたちのピックアップの場所でした。たくさんの人やクルマが待っているので、誰かに聞けばすぐわかります。オンラインでゲットしたチケットを見せると受付。チャキチャキっとしたお姉様に即されて、貸し切られていたチェンマイ名物市内どこでも30バーツの「赤いソンテウ」に乗ります。
クラビには、現在、ほとんど日本人がいないので、どの赤いソンテウにも多くの日本人が乗車していたことに驚きました。日本人じゃないふりして(バレているかもしれないけれど)聞いていると、ほとんどバンコクから来ているみたいですね。
話は飛びますが、会場に着いて、日本人が日本語でアナウンスをしているのを見てさらにビックリ。会場も半分以上は日本人でした。この時期にもかかわらず、タイにはこんなにたくさんの日本人がいるんだ、と改めて思った次第です。
約40分ほどで、会場に到着。田園風景に突然現れたイベント会場。まだ明るい時間でした。コムローイ一斉上げまでは時間があるので、いろいろな屋台を見て回ります。エントランスも素敵です。まずは、なんだかわからないけれど、ロウソクに火を灯して祈ります。タイハーブドリンクや北タイお菓子、伝統工芸などの屋台が並んでいます。タイ舞踏を踊っているスポット、すでに、少しずつコムローイを上げています。
そして、ディナー会場へ、すごい人ですが混在している感じはしません。入場する時にスナックや飲み物が入ったバスケットを渡されるのですが、さらに、ソムタムやパッタイ、チェンマイ名物「カオソイ」、フルーツなどの屋台での食事が無料で食べられるので、思わずいろいろ取りすぎてしまいます。
そして、いよいよコムローイ上げスポットへ。一千人以上はいたと思われますが、整然と誘導されます。まるで寺院のような舞台で、太鼓が奏でられ、タイ舞踊、お坊様の読経、瞑想タイムへと続きます。この時点で、すでにアタシも友人もグッときて感極まってきます。泣きそうになりながら、コムローイに点灯。写真を撮るのも忘れて必死になって飛ばし、ただただ空に舞うコムローイを見つめていました。我れに帰り写真を撮ったのは、ふたつめのコムローイ。ふたつあってよかった!
慌てて写真撮影をした後は、ロイクラトンを水に流します。といっても、田んぼの真ん中なので、川や海などありません。特設巨大プールのようなところに、ロイクラトンを浮かべるだけです。
これはタイ全土、バンコクをはじめ、もちろんクラビでも行なわれており、昨年、アタシはロイクラトンをクラビ川へ流しましたが、こちらもなかなか風情があります。水の神様、そして、チェンマイ独自の天の神様に捧げるお祭り、最高の感激と感動でした。
4.満月の夜に祈りを捧げる。チェンマイコムローイ祭り。2021年は11月19日・20日開催
この記事を書くために、チケットを購入したサイトを見てみると、なんと、来年2021年のチケット案内がすでにされていました。
https://yipengchiangmailanternfestival.com/
ほぼ一年後、です。混沌としたこの世の中なので、一年後にはどうなっているのかわかりません。けれども、行って良かった、感動した、いう声が多いコムローイ祭り。アタシも来年も行きたいなあと思っています。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。
Y.Y