タイでもWAGYUを生産!? 日本の和牛人気がタイで急上中

サワディーカー!LABタイ語学校です。

タイで食べるお肉といえば、鶏肉、豚肉が主流ですが、今、脚光を浴びているのが牛肉、しかも和牛。ここタイでは「Japanese Beef」ではなく「WAGYU」と呼ばれており、これはタイはもちろん全世界に共通する日本の代名詞といっても過言ではないようです。

 

 

1.タイ人の牛肉に対する印象と味の評価とは!?

先日、日本スタイルの焼肉レストランに興味があるタイ人と一緒に、牛肉食べ比べパーティをしました。タイの豚肉と鶏肉は安くておいしいのですが、タイの牛肉は高くてカタイので、あまり食べないけれどいろいろな牛肉を試してみたい。ということでタイ産、オーストラリア産、オーストラリア産「WAGYU」の3種類を食べ比べしてみました。

タイ産の牛肉はカタくてカタくて、そしゃくするのにとても時間がかかりました。肉特有のニオイも気になりました。オーストラリア産の牛肉は脂身が少なく味にあまりコクがありませんでしたが、やわらかくてニオイも気になりませんでした。そして特筆すべきなのが オーストラリア産「WAGYU」。サシが入っており、やわらかいだけではなく、ジューシーで日本で食べた味がフラッシュバックしてほどです。

これは、日本人であるアタシだけの感覚ではなく、タイ人の友人たちも同じ感覚でした。イチバンはオーストラリア産「WAGYU」だと。さらに焼肉のタレがめちゃめちゃおいしいと感動していました。アタシ以外はタイ人でしたので、大量の唐辛子を投入しておりましたが。もうひとつ。宗教上の理由もあるようです。イスラム教徒が豚肉を食べないことは有名ですが、牛肉を食べない仏教徒がいるようです。一緒に牛肉食べ比べしたタイ人も仏教徒にもかかわらず牛肉をモリモリ食べていましたが。宗派によってなのでしょうか。一部のヒトだけなんでしょうか。なんだかわからないのですが、牛肉を食べない仏教徒に出会ったことがあるので、宗教上の影響もあるようです。

 

 

2.WAGYUブームのきっかけは、日本からタイへの規制緩和

2-1 タイにおける和牛年表

2000年頃…タイでの日本食ブームが始まる

2011年……日本からタイへの牛肉の輸入解禁(ただし制限あり)

2016年……月齢制限と骨なし制限撤廃(ほぼ和牛に関する制限撤廃)

2017年……日本からタイ向けに輸入された食品輸出の7位に牛肉がランクイン

ざっくりではありますが、和牛に関連する事柄を年表にまとめてみました。さらに農林水産省の発表によると2015年と2017年を比較すると、約50%増しで和牛の輸入量がアップされたという報告がなされています。さらに2017年度のタイへ輸入された日本食品に関しては。1位の豚の皮は食品としてではなく、靴やかばんなどに使用されるもので、中国での環境規制の強化を受けて、今まで中国にあった革製品の生産拠点をタイに移転する傾向が増えたためだという説があります。

近年の和牛人気の要因としては、日本食ブームの中でしゃぶしゃぶやすき焼きの食べ放題のお店が繁盛したり、大手牛丼チェーンが出展したり、最近ではステーキハウスも流行するほど牛肉を食べる食文化が広がりをみせていることがあるようです。

2-2 WAGYUに関する逸話

2016年以前、骨付き牛肉の日本からタイへの輸出が禁止されていた頃、わずか1mmの骨片が混入されていただけで、高級部位の牛肉を含めた積荷すべての輸入許可がおりなかったという話があります。タイにおいて輸入が許可されなかった場合、通常、前廃棄処分、または返送処分(もちろん送料は輸出側持ち)。この時、全廃棄されたのか、日本へ返品されたのかについては定かではありませんが、いずれにしても莫大な損害が生まれたはずです。

それでも、現在の「WAGYU」ブームが生み出されたのは、関係者の「おいしい和牛をタイに届けたい」という努力の賜物であったのでしょう。牛肉において日本最大のライバルはオーストラリア。高品質で低価格。けれども、バンコクでは食習慣が変化しつつあり、日本食の人気も手伝って、しゃぶしゃぶ、焼肉、すき焼きなどを提供する店舗が人気を博しています。つまり、高品質な牛肉=和牛への需要が高まっていると思われます。

 

 

3.「 WAGYU & MAGURO FESTIVAL 2021」の意義

こんなご時世のなか、今年の3月3日~16日、バンコクのセントラルでパートにて「WAGYU & MAGURO FESTIVAL 2021」が開催されました。日本の食品関連企業、「明日香食品」がタイ大手企業「セントラルグループ」、農林水産省、JETRO(日本貿易振興機構)とタッグを組み、このイベントが開催されました。

この日、一日4回の無料試食会を実施。最高級和牛をタイ在住の日本人に、これから「WAGYU」をもっとタイ人に味わってほしいと大盤振る舞い。イベントタイトル通り、日本が誇るマグロもともに提供され、タイへ大アピール。イベントは大盛況に終わりました。

 

 

4.タイで本格的「WAGYU」の飼育が始まっている

日本にいた時、焼肉を食べに行った時、この牛肉の産地はどこで、○○牛などと気にした事はありませんでした。もちろん、神戸牛、宮崎牛などブランドは多々あるのは知っていますが、どこの産地であっても、仮に外国産牛肉であっても大抵おいしくいただきました。アタシは関西人なので、カレーも肉じゃがも、牛肉を使います。誕生日などスペシャルな日にはステーキなんて食べたりしました。もちろん、そんな時は安いアメリカ産牛肉やオージービーフです。けれども調理具合によっては「まあこんなもんだろう」と納得できる味わいでした。

が、タイに来て感じたことは、まず、市場などで牛肉が売られていない。もちろんスーパーなどではありますがものすごく高い印象。そしておいしくありません(←ココ大切です)タイ産牛肉「長時間コトコト煮込めば、柔らかくなるかも」と試しましたが、ダメでした。カタイ!飼育方法、栄養分、調理方法など詳しいことはわかりませんが、やっぱり、日本人にとって牛肉はサイコー。となると期待するのは、タイでの「WAGYU」の飼育です。

いろいろ調べてみましたが、皆無ではないようです。

  • ブリラム
  • チェンライ
  • チェンマイ
  • ロップリー

これらの地域で現在、和牛、いや「WAGYU」の飼育が行なわれているようです。「WAGYU」がどのくらいのクオリティーなのかは定かではないのですが、「WAGYU」として出せるべく努力している牛肉飼育農家は存在するようです。そし WAGYU 分野はこれからのようで、たとえば、タイ北部で日本米が作られているように、これから、本格的に「WAGYU」が飼育されていくのかもしれません。

 

 

5.タイにおけるWAGYUの未来

20年以上前から、タイを知っている者としてひとこと言いたいのは、今、大人気になっているお寿司など食べるタイ人は誰ひとりいなかったということです。ナマの魚を食べるなんて信じられない!と何度言われたことでしょう。たぶん、タイだけではなく、世界共通事項だったように感じます。ところが、今や日本食といえばSUSHI、寿司、スシ!やがて、牛肉料理、焼肉、ステーキ…。「SUSHI」と同じように「WAGYU」がナンバーワンと言われる気がしてなりません。

 

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。

จะรับอย่างอื่นเพิ่มไหมครับ (店員さん)

ジャ ラップ ヤーンウーン プーム マイ クラップ?

他に何か欲しいでしょうか?

レストランで使える”会話形式と単語”のタイ語音声と動画コチラ

 

 

 

 

 

 

 

LAB thaiko先生のブログ

LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。