クラビ唯一のタイ語学校「Alongkorn Langage School」のコロナ前と後
サワディーカップ!LABタイ語学校です。
アロンコーン語学学校(ALS)「Alongkorn Langage School」はクラビ唯一のタイ語学校です。
タイチャイニーズの経営?タイ人教師の人数?レッスンの方式?授業料やEDビザについて、欧米からアジアなどクラスメイトについてまとめてみました。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿
現在、アタシはクラビにたったひとつしかない、アオナンにあるタイ語学校に通っています。なぜならEDビザがもらえるからです。この学校はクラビに来てから知りました。昨年夏にクラビへ来たときは、ビザランしながら、今後のことをじょじょに考えればいいや、と思っていたのですが、コロナが世界を席巻した今となっては、このビザが大きな存在となり、おかげで、アタシはまだタイで過ごすことができているのです。
1.タイチャイニーズの経営。タイ人教師2名。英語でのレッスン
クラビには、University(大学)がなく、College(日本でいう短大もしくは専門学校)しかありません。ので、クラビの子どもたちが大学へ行く場合、たいていはバンコクの大学へ進学します。したがって、大学に併設されているタイ語クラスのようなものはなく、個人での運営によるタイ語学校しかありません。
過去に、クラビタウンで何軒かタイ語学校が存在したと聞きますが、運営がむつかしいのでしょうか。すべてなくなり、今クラビにあるタイ語学校は、アタシの通っているアオナンにある「Alongkorn Langage School」だけです。
この学校、検索しただけでは出てきませんでした。地元のタイ人の友人が調べて、教えてくれたのでアタシは知ることができたのですが、クラビ在住の知人日本人は誰も知りませんでした。後にわかったのですが、Facebookのページは持っているのですが、学校のサイトはなかったのです。なるほど、サイトというのは大切ですよね。
「Alongkorn」というのは、経営者、つまり学長の名前です。学校に自分の名前を付ける、なんともタイらしい感じがします。その他にタイ人教師2名、実娘は事務、妻は時々来校、というスタッフ5名での運営です。教室はマックス8名の「Big room」とマックス6名の「Small room」のふたつだけ。月曜日から土曜日まで、1日に10:00~12:00、13:00~15:00、15:30~17:30の時間帯があり、マックス週に4クラスを受けることができ、各自のレベルによって、好きな時間帯、曜日を選ぶことができます。
2.授業料とEDビザについて
「Alongkorn Langage School」の授業料は1年間で3万バーツ。これを支払ったあとにEDビザを取得するための書類を作成してくれます。入学時、アタシはノービザの期限が切れる寸前でした。学校の書類作成、イミグレーションの手続きに約3~4週間かかるので、一度、ノービザの更新を行なってから、あらためて学校へ申し込みに行きました。通常、学校が作成した書類を持って、第三国のタイ大使館でEDビザを獲得するのですが、この学校で、アタシは第三国へ出ることなく、EDビザを手に入れることができました。
なんとなく公に語ってはいけないような気がするので、これ以上の詳細は差し控えますが、 正攻法のようです。 学校とイミグレーションがかなり密な関係を築いているのでしょう。バンコクでは広さなどのいろいろな条件が整っていないとEDビザを発行する学校を開校するのはむつかしいと聞きましたが、ここクラビでは広さなどの条件はないようです。ただ、イミグレーション、つまり警察のことをとても重視しており、コロナ後の学校再開後も、ソーシャルディスタンスや検温、マスクの着用、名前の記入など徹底されています。学校側はイミグレーションや警察対策もあるのでしょうが、アタシたち生徒側も安心して学校に通うことができています。
3.欧米からアジアから。クラスメイトは世界各国の人たち
アタシは、 授業料をペイするために、負担にならずに通えることを考慮し、 週に2クラスの授業を選択しています。「サワディーカー(こんにちは)」「コップンカー(ありがとう)」「マイペンライ(気にしないで)」しか知らない!と言って通い出した学校は、当初個人授業だったのですが、じょじょにクラスメイトが増えていきました。昨年の時点では、毎月のように生徒が入学してきて、クラスメイトとなっていったからです。
その度に「サバイディーマイ?(元気ですか?)」から始まるのですが、記憶力が限りなくゼロに近くなってきたアタシとしては、そのほうがかえってよかった気がしています。しかし、そんな風に気を抜いている間に、あっという間に後から来た若いクラスメイトたちに追い抜かされていき、今ではいろいろ教えてもらうほど。
授業はもちろん英語。アタシは英語もそんなにできるほうではないのですが、先生はゆっくりとわかりやすい英語で話してくれるので、英語力もついてきたような気がして、タイ語と英語が学べて、一石二鳥気分です。
先生はふたりとも女性。アタシのような出来の悪い生徒も、出来の良い生徒も一緒にうまく教えてくれ、何よりもやる気を引き出す授業をしてくれるので、すごいなあ、と感心してしまいます。おしゃべりしていると優しく叱ってくれるし(笑)。クラスメイトは、アメリカ人、フランス人、オーストラリア人、イタリア人、香港人、ウクライナ人。みんな和気あいあいと仲良く、食事に行ったりお互いの家を行き来したり、アフタースクールも楽しんでいます。
何よりも、世界各国の人たちと友達になれるのが、とても楽しい。外国人なので、Yes、Noがはっきりしているので、誘いを断ったり断られることも気をつかわなくていいので気ラクです。それに「クラビ在住」を選んだ時点で目に見えない通じるものがあるため、言葉はあまり通じなくても、なんとなく理解しあえるような気がするのです。
あと、マックス8人という少人数制もアタシには向いていたと思います。高校や大学の時のように、たくさんのクラスメイトがいたら名前を覚えるのすらたいへん。本当はシャイなので(笑)、最初は、個人授業のほうがよかったのだけれど、コロナの間は会えずに帰国してしまった人もいるけれど、コロナ後再会した時には、ともに元気であったことを喜び合ったり、コロナによるそれぞれの自国の実態が聞けたり。報道とは異なる生の様子を知ることができ、クラスメイトがいたからこそのいい経験ができているなあと感じています。
4.コロナ後、再開した学校にビザを求めて外国人が殺到
3月中旬に突然休校になり、3ヵ月半後の7月1日、学校が再開しました。タイ政府の方針で7月31日までノービザと観光ビザの外国人の延長滞在許可が発表され、それが延長されないのではないかということで(その後結局9月26日まで延長されました)、クラビにノービザ状態で居残っていた外国人が学校に殺到したようです。すごかったです。こんなにクラビに外国人がいたのか、と思うほどです。もちろん、EDビザを求めてのこと。
アメリカやヨーロッパの人たちは、日本人のアタシたちも含めて今自国に帰るといつタイに戻ってこられるかわかりません。現在、タイがノービザの外国人を受け入れていないからです。実はこの学校。EDビザからEDビザを取得するためには、第三国に出なければならず、これが今、問題になっています。アタシももう少しタイ語を学びたいので、もう1年は今の学校に通いたいのですが。学校に確認すると、今、学校とイミグレーションで協議中だとか。すでに、EDビザが切れて居残っている生徒もかなりいるようです。
目下のところいちばん悩ましい問題ですが、クラスメイトに言われました。「タイ政府が今後どうするのか、我々が考えたり、悩んでいたってどうすることもできない。突然、方針を変えることもあるしね、この国は。開国しなければやっていけないはず、と期待しつつ、サイアクも考えつつ、今できることを、今しかできないことをやろうよ」。もう、こんな考え方をする人に出会えただけでも、この学校に来てよかったなあと思う今日この頃です。
【「Alongkorn Langage School」(アロンコーンタイ語学校)のFacebookページ】
https://www.facebook.com/Alongkorn-Language-School-802449656460945
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。
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