タイで自動車運転免許証を取ったら1000円もしなかった!
サワディーカー!LABタイ語学校です。
クルマを運転をしたことも、運転免許証を取得したこともない日本人が、タイで初めての運転免許証を取ったら、5日間で、205バーツ(約800円)で取ることができたというお話をご紹介。
1.内容は、講習、筆記試験、実技試験だけ
バイクの免許をタイで取得する人の話を聞いたことはありますが、タイでしかも初めての自動車運転免許証を取った人の話を聞いたことがありません。ネットを調べてもその全容を日本語で紹介しているものがほぼなく、陸運局に聞いても早口のタイ語での説明なのでラチがあかず「え~い、取っちゃえ!」ということでトライしたところ、筆記試験は3回目、実技試験は2回目で合格することができました。これアタシの話ではなく、前回バイクの記事で紹介したクラビ在住の友人の話ですが、実技試験は見学したので、その時の感想も加えていきます。
【日本人が2日間でバイク免許を取った】
https://labsk331.com/bike-licence/
前回のバイクの免許取得でも紹介しましたが、基本的に必要な書類はバイクと同じで、パスポート、居住証明書、健康診断書。この友人日本人の場合、バイクと同時に取ったので、気の遠くなるようなタイ語のビデオを5時間見るという講習は1回、1日で済みました。筆記試験は、バイク、クルマでそれぞれに取らなければなりません。では、バイクとクルマの違いは何なのか?と聞いてみると、違いがなかったそうです。一応、バイクの筆記試験、クルマの筆記試験、とそれぞれに合格(50点満点中45点が合格ライン)しなければなりませんが、バイクの場合でもクルマのしくみ、例えばクルマのエンジンについての試験問題があったり、クルマの試験の時もバイクの場合の法定速度などの問題があったり。
その友人いわく、意外に技術的な問題が多いらしく、女子にとっては何だかむつかしそう。メカニックなことだったりが約2割ほど出題されているそうです。友人の場合、バイクの筆記試験で2回目、自動車免許で3回目に合格し、つまりは筆記試験を合計5回受けています。「同じ問題、つまり重複問題はどれくらいあったの?」と尋ねると、だいたい3割程度とのこと。バイクの免許の時にも言いましたが、これらはクラビ運輸局でのことなので、他の、例えばバンコクなどで運転免許証を取った場合はどうなのかわかりません。彼女が参考にしたというYou Tubeチャンネルを下記に貼り付けて起きます。英語の解説ですが、映像を見ているだけで、参考になったそうです。
【2022 DRIVING WRITTEN TEST PART 1.Questions & Answers for Drivers Licence.】
2.実技試験はバイクとは異なり厳しかった!全実技をご紹介
どこにも紹介されていなかった、自動車免許取得の実技を紹介していきたいと思います。アタシ自身はぞ自動車免許書を日本で所持していて、現在、バイクよりクルマを運転する機会のほうが多いので、今回自動車運転免許証を取得した彼女の私的教習所の教官となったわけですが、なんせ、最初、どんな実技がなされるのかてんでわからず、まして車を運転したことがない彼女に「クルマの運転の楽しさを知ってほしい」と勝手に思い込み、見通しのいい、車の量も少ない、気持ちのいい道を思い切り走ろう!としていたのですが、実技試験には結果、全然関係なく教官としては失敗に終わってしまいました。
何度も言いますが、これはあくまでもクラビの陸運局の実技試験なので、タイの他の地域の陸運局で自動車免許証を取る人の参考になるかわかりません。が、あくまでも、あるタイの陸運局の自動車運転免許証所得のために人ような要素は何か、というスタンスで捉えていただければ幸いです。
【実技試験のポイントは3つ】
2-1 狭いポールで進行、そしてバックができるのか
写真を見てもらえればわかるのですが、かなり狭い車幅にポールが立てられており、これを進行、そしてバックします。ここだけの話、アタシの友人はバックの際、このポールを2、3本倒してしまい、このためかどうかわかりませんが、1回目の試験には不合格でした。後日談として、2回目は難なくクリアできたので、結構緊張していたためだと思われます。ちなみに、1回目も2回目も彼女の実技試験につきそっていたアタシがじっくり見ていると、彼女の前後の試験を受けている人は、このポールの試験をすっ飛ばしていました。単に忘れていたのか、意図的なのかはわかりませんが、残念ながら、試験教官は次のバックからの縦列駐車のチェックに夢中なので、この狭いポールを見ていませんでした。つまり、次のバックからの縦列駐車が一番の難所と言えるでしょう。
2-2 バックからの縦列駐車
これができなかったのが、彼女が実技試験に合格できなかった原因ではないか、と判断し(テストを管理している人に聞いてみたけど、1回目の不合格の原因は教えてもらえなかった)重点的にトレーニングした課題です。試験を受けた人の談話としては、このポールがプレッシャーになるようですが、このバックから入れる縦列駐車は、7回までがマックスなので、バックで入れ、前に行き整えて3回。このあたりで大概の人はフィニッシュしますが、もう一度、バックで整えなければ、駐車から出る時も1回と計算されるので、アウトとなります。
しかも、駐車ラインは30cm。結構なギリギリのラインで、そこに描かれている白線を左タイヤが跨げなければなりません。受験者のほとんどがタイ人でしたが、ほぼ一発で合格していました。ちなみに、アタシの友人はポールの代わりにペットボトルを並べて、1回目の試験不合格直後に3時間ほど特訓をし、2回目に見事合格となりました。
2-3 30cm以内での駐停車
先述のバックからの縦列駐車が終わった後、意外に難しかったのは、最後の駐停車。30cmに引かれている白線を跨がなくてはならず、また、2-2だけに注目している試験教官にプラスして受付のお姉さんがチェックに来るので気が抜けません。ちなみに、アタシの友人は2-1、2-2をクリアしたけれども、厳しい受付お姉さんの駐停車のOKがもらえず、再挑戦のチャンスをもらって、見事合格しました。
3.クルマは持参?国際免許証は発行されるのか?アメージングタイ自動車運転免許取得
バイク同様、クルマの試験もほとんどの人が自家用車を持参してきています。バイク同様、試験不合格者自信が運転して帰っているシーンも見ました。数人いた外国人試験者だけでしょうか。レンタカーを借りて試験に臨んでいたのは。兎にも角にも、クルマを運転したこともない日本人の友人は、見事合格し、運転免許証をゲットしました。その総合計価格は205バーツ。つまり、試験には1円もかからず、見事運転免許証を得た時にその発行手数料として払った205バーツのみ。ちなみに、自動車運転免許更新も同価格。わずか800円程度で運転免許証を獲得できるタイ、本当に面白いです。そして、アタシたちは来月、ベトナムに旅行に行こうと企てているのですが、その時のためにタイ発行の国際免許証を取ろうとしたら、彼女は取り立てなので、国際免許証が取れませんでした。取れるのは、2年後の5年更新になってからとのこと。そして、免許取得のために私設の教官を雇ウトすると1日2時間、3日程度で少なくとも3,000バーツはするそうです。ご参考までに。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。