今がベストシーズン。ピピ島の海とビーチは、観光客がいなくなってキレイになっていた

サワディーカー!LABタイ語学校です。

クラビ市内の桟橋からピピ島までフェリーで約2時間。この2月からは、毎日あった便が1日おきに減便してしまいました。国外からの観光客であふれかえっていた有名なビーチは、貸切状態。夜な夜なパーティを繰り返す若者たちで賑やかだったバーは、ほとんどクローズ。マクドナルドやバーガーキング、セブンイレブンまでもが、閉まっている状態をここピピ島で初めて見ました。

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿

それでも、ピピ島で暮らしているヒトたちがいて、偶然見つけたおいしいレストランもありました。ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」の舞台として有名になったピピ島には、国外からの観光客がいなくなり、その影響からか、幸か不幸か、海もビーチもその美しさを取り戻していました。タイ在住だからこそ体験できた、クラビ州・ピピ島の今です。

1.タイ在住者はチャンス!? 現在のピピ島はヒトが少なく、いいホテルに格安で泊まれる

実は20年以上前にアタシはピピ島に行ったことがあります。「ザ・ビーチ」が公開される前で、現在は、上陸禁止されている無人島のピピ・レイ島へ上陸したこともあり、そこでシュノーケリングをした際に見た情景と海の美しさに大感動したことは、いまだに忘れることはできません。映画をきっかけに大人気となり、たくさんのヒトが訪れるようになり、海がとても汚れてしまったため、ピピ・レイ島への上陸がストップされたり、ピピ島が「ツナミ」で壊滅的になったりしたため、足が遠のいていました。

フェリーに同乗していたのは、20人ほどだったでしょうか。100人乗りなので、2割程度の乗船率でした。 久しぶりに訪れたピピ島はずいぶん様変わりしていました。丸太を並べただけの質素な桟橋はとても立派になっていたし、閉まってしまっていたけれども、バーガーキングやマクドナルドが出来ていたし。ただ、やはり桟橋を降りてすぐのところにあるメインロードは、シャッターが降りているところがほとんどで、開いているレストランにもヒトはほとんどいませんでした。それはそうですよね。観光の島なのですから。それでも、ちらほらタイ人やファラン(欧米人)の観光客と出会い、会話を楽しみました。

ただ、悪いことばかりではなく、観光客にとってありがたいのは、ホテルが格安だったことです。総じてピピ島のホテルは高いのですが、1泊目に泊まった老舗の高級ホテル「ピピ バンヤン ヴィラ」は、約1,000バーツで、ほぼ通常の3分の1の価格でした。共にピピ島へ行った友人が「もっと安くていいホテルを探して来る!」という積極的なヒトだったので、おまかせしていたところ「ココベラリゾート」というホテルを見つけてきました。プール付きで625バーツ!こちらも通常の半分程度、 昨年リニューアルされたばかりで、こじんまりとしたいいホテルでした。 併設のレストランはコロナ禍の影響で閉まっていましたが、近くにあるお洒落なカフェで、毎朝朝食をとっていました。

クラビ市内のレストランなら100バーツ以上はする「エッグベネフィット」が、定価で80バーツ(しかも、とてもおいしい)。淹れたての美味しいコーヒーも100バーツから50バーツにディスカウントされていて、地元観光客としてお得に利用させてもらいました。夜ごはんも地元民がほとんどの地元食堂からインドレストランやバーまで、数は少ないですがちらほらと営業しており、楽しむことができました。

 

 

【ピピ バンヤン ヴィラ(Phi Phi Banyan Villa)】

 

【ココ ベラ リゾート(Coco Bella Resort)】

※こちらグーグルマップ上では「Phi Phi Buvket Hostel」と表示されていますが、昨年、大リニューアル。新しい出来たばかりのキレイなホテルです。

 

 

 

2.ピピ島でボートを貸切ってシュノーケリング。 息をのむほど美しかった海

シュノーケリングはピピ島でのひとつの目的でもあったのですが、ここでもまたまた積極的な友人が本領を発揮。ホテルから徒歩3分のところに位置する美しい「ローダラムビーチ」にいたボートマンと直接交渉した結果、3人で貸切、3時間1,200バーツでした。後から聞くと、すごい破格だったようで、通常であれば3時間3,000バーツ以上するそうです。交渉しすぎてちょっぴりかわいそうだったのですが、まぁ、ラッキーだったということで。

20年以上前に大感動したピピ・レイ島は上陸だけではなく、周辺でもシュノーケリングも現在はできないので、行ってもボートの上からキレイな海を眺めるだけ。なので「シュノーケリングをしたいから、ベストなところへ連れて行ってほしい」とお願いしたところ「OK!まかせといて!」とボートマンが快諾。なので、どのあたりのビーチなのか、どのポイントだったのか、その名称がわかりません。が、泊まっているピピ・ドン島周辺のシュノーケリングポイントに1カ所、美しいビーチへ2カ所上陸してシュノーケリングを楽しみました。

写真を見ていただけるとわかるのですが、海の色とビーチの白砂は息をのむほど美しくて感動ものでした。もちろん、アタシたちだけの貸切状態です。2.3隻の観光ボートとすれ違いましたが、ボートが何十隻も並んでシュノーケリング、という写真を見たことがあるので、やはりこのヒトが少ない時期に行けてラッキーでした。肝心の海のなかもサイコー。色とりどり、大小さまざな魚が泳いでいましたが、少し珊瑚がダメになっているところもありましたね。

夕方、「ローダラムビーチ」に戻ってきた時、地元タイ人らしきヒトが釣りをしていました。釣りというより、仕掛けた網にかかった魚を回収しているところでした。何の魚か聞いてみたところ、イワシだと。オイルサーデンにしかできないような、小さなイワシでしたが、とても新鮮でおいしそう!と思わず叫んでしまいました。

 

【ローダラムビーチ(Loh Dalum Beach)】

 

 

3.初めて登ったピピ島のビューポイント。落ちていく夕陽をただ黙って眺める

積極的な行動力の持ち主である友人に説得されて、初めてビューポイントにも行きました。ここはピピ島をふかんで眺められるという山で、登山に近い体験をしました。「ツナミ」の際は多くのヒトがここへ避難していたと聞いていたので、一度は登りたいとは思っていたのですが、いやはや、大変でした。サンセットを見よう!と17時くらいにホテルを出発して、ビューポイント2に着いたのが、18時過ぎ、サンセットぎりぎりの時間でした。

このビューポイントと呼ばれる場所は、1.2.3とあり、1に着いた時には、ラクショーだと思ったのですが「2のほうがキレイだから2まで行くぞ~」となった時「自分のペースで行くから、アタシのことは放っておいて~」と言ったほどです。3があるというのは、地元レストランのタイ人のヒトに聞いたのですが、いやぁ、アタシの体力では2以上は無理です。けれども、結果的にはビューポイント行けて良かったと今は感じています。

なぜなら、そのサンセットが素晴らしすぎたから。友人と3人、登ったことへの達成感と疲れもあり、ただただ黙って30分以上サンセットを眺めていました。水平線に太陽が沈むわけではないけれども、タイの大自然を、地球の素晴らしさを味わうことができて、肌で感じることができて、幸せを実感できました。ちょっと大げさだけど、まぁとにかく、それほど感動的なサンセットでした。

 

【ピピ島 ビューポイント(View Point)】

 

 

4.ピピ島の有名ビーチ「ロングビーチ」を独占。ところが、、、

体験者友人のすすめで、「ロングビーチ」へと行って来ました。アタシたちが泊まっているホテルから歩いて30分ほど、ボートだと10分くらい。「 どうする?」と尋ねられ、迷わず「ボートで!」と返答。クラビ市内からのフェリーも着く「トンサイビーチ」にいるボートマンに声をかけ、片道10分弱ながらひとり100バーツで、ロングビーチへと向かいました。

「ロングビーチ」は初体験でした。残念ながら、こちら「ロングビーチ」は、思ったほど感動しませんでした。感じたのは、思っていたよりもボートがたくさん停泊しているなぁってこと。もちろん海はとてもキレで泳いだり、アタシたち以外誰もおらず独占状態だったのだけれども。初めてなのに、なぜあまり感動しなかったのか、よくよく考えてみたところ「ブイ」が浮かんでいたからかもしれません。

遊泳区域が区切られているということに、少々違和感を感じてしまったのかもしれません。もちろん、それは安全のためでもあり、コロナ禍真っ最中である、今だからの対処なのかもしれません。が、本当に独断と偏見なのですが「ココデ、ココダケガアナタノオヨゲルトコロヨ」と制限されていると感じてしまい、少しモチベーションが下がってしまいました。もちろん、ルールは守りましたが。

 

 

5.ピピ島へのアクセス。プーケットからよりクラビからのほうが近い

イミグレーション近くにあるクラビ市内・クロンジラ桟橋から、ピピ島・トンサイ桟橋まで、2・3月は奇数日のみ、4月は偶数日のみ運行。以降は今のところ不明。時間はクラビ・クロンジラ桟橋発13:30。ピピ島・トンサイ桟橋からクラビ市内へも同じ日程の運航で、時間はピピ島・トンサイ桟橋発10:30。運航時間は往復ともに約2時間。

チケットをクロンジラ桟橋で購入すると片道450バーツ。日本人運営ツアー会社で申し込むと片道400バーツ。この時期なので、タイミング(お客さんの多さ)によっても異なりますが、宿泊ホテルへの送迎が込みの場合と、そうでない場合があります。 ここはタイなので、突然変更があることもあります。詳しくは確認をしてからお出かけください。

【クラビ・日本人運営ツアー会社「さくらツアー」でフェリーチケットを購入する場合】

https://krabisakuratour.com/

 

【クロンジラ桟橋(Klong Jirad Pier)の地図とチケット購入などの詳細】

 

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。

 

LAB thaiko先生のブログ

LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。