タイのデリバリーサービスがコロナで急成長。「フードパンダ」の仕組と歴史を考察
サワディーカップ!LABタイ語学校です。
タイのデリバリーサービスがコロナで急成長。foodpand「フードパンダ」の仕組と歴史を考察。2012年創業、ドイツ本社。コロナで需要急増、お店側の支払いインセンティブは?利用側のSNSのお得情報も?ドライバー殺到での問題点も、、、
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿
ステイホームで、飲食店の一時閉鎖、徹底された移動制限。街中にはクルマの数も減り、時には「フードパンダ」のピンクのウエアをまとった、ピンクのバッグを載せたバイクだけが信号待ちしているという状態を見かけたことがありました。ロックダウン解除後の今も、その便利さに目覚めた人が多いのでしょうか。朝、昼、夜を通して、「フードパンダ」のバイクを飲食店で、街で見かけない日はありません。
次回のビジネス(プロジェクト)もよろしくお願いいたします。
ポム ワンワー ジャ ダイ グラップマー ルアム トゥラギット(プロージェッ)ガップ トゥックコン イーククラン
ผมหวังว่าจะได้กลับมาร่วมธุรกิจ(โปรเจ็ค)กับทุกคนอีกครั้ง
ポム=私 ワンワー=~を願う ジャ=未来形 ダイ=できる グラップマー=戻ってくる ルアム=共に トゥラギット=ビジネス プロージェッ=プロジェクト ガップ=~と トゥックコン=みんな イーククラン=も一度
「ワンワー」という言葉は日常生活でも良く使う言葉なので覚えておきましょう。 「ワンワー + 希望すること」で使うことができます。 |
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1.飲食店側は30%のインセンティブを支払う
クラビで観光業を営んでいた友人(日本人)は、日本からの観光客が皆無となり、元々やっていた日本食堂の経験を生かして、テイクアウトのみのお弁当屋さんに、転身。ところが、外国人観光客がいなくなってしまったのと、近所のタイ人たちも職を失ってしまったヒトが多いためなのか、なかなか注文が入ってきません。そこでロックダウン直後、フードパンダを使っての営業を申請しました。
元々デリバリーをやっていなかった飲食店が一時閉鎖に追い込まれ、登録申請が殺到したためか、結局、申請から1カ月以上も待たされて、フードパンダを開始。SNSでもいいので、メニューや写真を載せている店のページを作ることが申請の条件だったようで、まずは、それに忙殺されていました。しかも、タイ語の読み書きができないため、メニュー表示は英語。休校中の高校生の娘にタイ語の仕様書を解読してもらいつつ、送られてきた独自の受注システムに自身の必要事項に入力し、申請後、2カ月近くたってから、ようやくフードパンダでのデリバリーを開始しました。
なによりも驚いたのが支払うインセンティブが、30%という高さ。100バーツのお弁当だとして、70バーツしか手元に入ってきません。材料費と労力を考えると「大丈夫?」と心配になりましたが「何もやらないよりも、やったほうがいい」と。在住20年。さまざまな苦難や辛酸を味わってきたであろう人なので、その強さとたくましさには脱帽です。
ひとりで切り盛りしているため、注文が殺到して手に負えないときは、「今は対応できません」スイッチを押すだけでいいので、何度か利用したとか。休日も同じ。30%ものインセンティブは高すぎないか、と思っていましたが、サイトやアプリで彼女の店を検索したら、SNSに必ず「フードパンダ」で彼女の店が表示されるので、このSEO対策を行なっていることが、宣伝効果にもなっており、そう考えれば、このインセンティブの高さもうなずけます。確かに、フードパンダで注文しておいしかった店に直接食べに行ったことがあります。出来たてのほうがおいしいですものね。
2.SNSで積極的にクーポンを配信。おすすめの使い方は?
バンコクでは「フードパンダ」の配達料は40バーツだと聞きましたが、アタシの住むクラビでは、無料です。というよりも、飲食店側で送料無料に設定しているのだと思います。なので、バンコクでは配達料が必要と聞いてビックリしました。インセンティブもタイ国内でも地域によって違いがあるのかもしれませんね。とにかく、配達料を支払ったことがありません。ただ、ジュースひとつだけを届けているのを見かけたときには驚きました。アタシはジュースひとつだけを届けてもらうなんて、お店にもドライバーにも申し訳なさすぎて、できません。10バーツだけでも儲けられればいい(実際の価格はわかりませんが)、暑いんだからジュースひとつでも届けてもらおう、というタイ人独特のの感覚なのかしら。
「フードパンダ」の利用は、サイトからでも、アプリからでも簡単にできます。そしてSNSで「フードパンダ」を登録しておくと、時折クーポンが配信されます。アタシはFacebookで登録しているのですが、トップでコマーシャルらしきものが配信されています。うちにはテレビがないので、それがオンエアされているものなのかどうかはわかりませんが、コミカルで映像も工夫が施されており、なかなか見応えがあります。何を言っているのかはよくわかりませんが、この閉塞的な時代に、ユーモアで盛り上げながら、宣伝効果も狙うという、ポジティブな姿勢が感じられ、なんだか笑顔になってしまいます。
コロナ後の難点は、急速に増えた消費者側の需要と飲食店側の供給に対応するため、ともに増えたドラーバーの質。先日も、友人(イギリス人)宅で「フードパンダ」でのランチを待っていたのですが、なかなか来ません。フードパンダはアプリでもサイトでも追跡できるうれしいサービスもあるのですが、しびれを切らした友人が何度もメッセージや家の前の写真を送り、電話をしても、やってきません。新人ドライバーなのでしょうか。場所をなかなか把握できていないようです。
結局、友人は怒りをあらわにしながら、携帯を持ちながら、家から300mほど先まで取りに行き、汗をかきながら両手に食事を持って帰ってきました。「運転は危険なほどスピーディーなのに、なぜ仕事はスローリーなのか!!!」。けれども、感心したことがひとつ。この時アタシはクイッティアオ(スープ麺)を注文していたのですが、全然、さめていないどころか、ヤケドするほどの熱さでした。ドライバーが品物を受け取ってから1時間近く待っていたのに。これには、ビックリ。麺はちょっぴり伸びていたけれども。
3.意外にも「フードパンダ」の現在の本社はドイツ
本日8月31日。「フードパンダベトナム」が営業を停止するというニュースが入ってきました。ニュースによると「フードパンダベトナム」の投資社であるドイツの「Rocket Internet」の財政難で資金調達が難しくなったため、そして、ベトナムの市場がなかなか安定しなかったためだとか。タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなど他の東南アジア地域では、業績好調。さらに、日本新進出も決定(時期は未定。今年中という噂も)しているなかでの、ベトナムでの営業停止。世界大不況となっている今、なにがいいのか、なにがよくないのかわからない、混沌とした状況になってきています。
ところで、「フードパンダ」の本社は、現在、ドイツ・ベルリンだということをご存知でしたか?アタシも調べるうちに発見、驚きました。アジア中心に展開しているので、資本はアジアにあると思い込んでいました。2012年「フードパンダ」はデリバリーサービスとしてドイツ人とインド人によって、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイで設立、営業開始。その後、2016年にドイツの「Delivery Hero」が買収。2017年にはそれまでのイメージカラーだったオレンジからピンクに一変。ピーク時の2018年8月には1日の注文が約20万件を越えたこともあったとか。「Delivery Hero」が買収する前は、解雇や不正などさまざまな問題が明るみになり、窮地に追いやられていた「フードパンダ」ですが、買収、資本の増産、経営方針の転換、サービスやシステムの向上を経て、今に至ることを考えると、 創立からたった8年前で、劇的な変身を遂げたと言わざるを得ません。
4.コロナ後にドライバーの応募が殺到。今後のタイのフードデリバリーに願うこと
大企業へと成長した「フードパンダ」ですが、一消費者として願うことは、とにかくドライバーの知識のなさ、と運転の横暴さです。届け先はもちろん飲食店の位置すら把握していないドライバーも多いようです。前述のフードパンダでお弁当を提供している友人(日本人)は、いつまでたってもやってこないから、確認したところお昼ごはんを食べていた!とか。ある時はとてつもなく早くドライバーがやってきて待たせてしまうことがあったり、何度も店の位置を確認してきたり、といろいろだと。これは、コロナの影響をモロに受けているせいだと思われます。
コロナで職を失った、収入が下がってしまった人がドライバー募集に殺到。運輸局では、二輪免許を取得する人であふれ返り、取得までにかなりの時間を要するとか。条件は20歳から40歳まで、と比較的ゆるいためか、コロナ後かなりの人たちがドライバーに転身したと思われます。以前からそうでしたが、「フードパンダ」のドライバーの運転の危ないこと。左から右から猛スピードで追い越していきます。ドライバー合格後、数週間にわたり研修をしているので、教育は徹底している、と「フードパンダ」側はいっていますが、まったく感じられません。タイのニュースで、ドライバー同士が助け合ったり、届け先の窮地を救ったことがあると報道していました。受け渡しなどのサービスの対応は申し分ないので、今後は、安全運転と場所の知識の徹底を望みたいところです。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。
○○会社についてプレゼンテーションをします。
ポム/ディチャン ジャ サヌー ギョウカップ ボリサット(会社の名前)クラップ/カ
phǒm/dìchán cà sanə̌ə kìao kàp bɔɔrísàt(会社の名前) khráp/khâ
ผม/ดิฉัน จะเสนอเกี่ยวกับบริษัท (会社の名前)ครับ/ค่ะ
説明
タイ語で「プレゼンテーション」は「サヌー」と言います。
「ギョウカップ・~について」の後に入れる言葉を変えれば様々な場面で応用することができます。 ジャ=~する予定 サヌー=プレゼンテーション ギョウカップ=~について ボリサット=会社 |
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