新型コロナウィルス・ロックダウン中のタイ南部クラビより実況報告(酒類販売禁止令と街中の状況)

4月2日よりタイ全土でコロナウィルスCovid-19(以下、Covid-19)の影響により、非常事態宣言が発令され、22時から4時まで外出禁止となりました。飲食店(テイクアウトのみ可)をはじめ、衣料、文房具、寝具、家具など生活必需品とみなされないもの(テーブルが壊れてしまったおうちはどうするんだろう、という疑問はありますが)をはじめ、マッサージ店、理美容院、化粧品店なども店舗休業販売停止となっています。

 

 

1.クラビー県のCovid-19感染者は16名(4月12日現在)

ここタイ南部のクラビー県でも県独自の発令がなされ、4月4日より20時から5時までの外出禁止令、原則、県内外への出入禁止となり、街のなかは閑散としています。あれだけ賑わって、忙しそうにしていた飲食店の店員さんたちはどこで何をしているのか気になりますが、4月12日現在、クラビー県のCovid-19感染者は16人。なのに(といっては失礼ですが、一日に100人以上の感染者を発表する日本に比べて)この念の入れよう。有無を言わせない即決力、宣言後、すぐ施行。それを守ろうとするタイ人の対応力にも、冗談ヌキで感心してしまいます。

 

 

2.何の告知もなく突然始まった消毒

2日ほど前、表がうるさいな~と思い見てみると、消毒。勝手に、消毒です。通達も何もなく、突然です。どんな効果、効能があるのかもわからないけれども、ちゃんとやってくれているんだなあ、という気になりました。そして、外国人として在住する身としては、この厳格なルールに従わなければ、という気になります。まあ、ルールに反すると罰金がともなう場合がほとんどなので、罰金を払うのがイヤだ!というのが大きな理由でもありますが。

 

 

3. タイ各地で続々と「酒類販売禁止令」。発表は施行の前日!

ここ一両日、タイ各地、チェンマイ、バンコク、ホアヒン、プーケットなど有名な観光地で「酒類販売禁止令」が発令されました。ここクラビでもいつ発令されるかわからないので、急いでアルコールを買い求めに走ったのですが、杞憂でした。ご覧の通り、お酒は山積み。まとめ買いする人もほとんどいません。

それだけではなく、日本で問題視されているトイレットペーパーなど、豊富に揃っています。

一度、近くの小さなスーパーマーケットで、お米の棚がほとんどカラになっていたので、どうなるんだろうと心配していたのですが、次の日には、たくさんのお米が搬入されており安心しました。

物流については、滞りなく行なわれているようで、このあたりはタイ人の底力というか、エネルギーとパワーを感じます。

 

 

4. なぜタイでは酒類販売を禁止するのだろうか

Covid-19伝染予防になぜ酒類が販売禁止になるのだろうか、酒飲みとしては気になり調べてみました。タイには、酒類販売禁止とともに、飲食店などで飲んではいけない時間帯(14時~17時、24時~11時)、仏教にまつわる祝日や選挙日など年に数回の禁酒日があります。ここに禁酒の理由が隠されているようです。

 

ここクラビーはマレーシアに近いこともあり、イスラム教徒が多いのですが、イスラム教徒は、お酒が禁じられています。 仏教も同じで、基本は飲酒が禁じられているのだそう。この宗教の教養からきているという説。 また、学生が飲酒しないように、酩酊していろんな判断ができなくなると困るからなど、諸説あります。が、今現在が、本来ならばソンクラン(水かけ祭り 4月13~15日)の時期である、ということが大きく影響しているようです。

 

タイのお正月ともいわれるソンクランを延期、もしくは休止するようタイ政府から通達されていますが、家族や友人など、飲食をともなった小さな集まりがされるのでは、とも予測されており、これを防ぐための酒類販売禁止令のようです。ただし、飲酒は禁止されていませんので、コツコツとお酒のストックを行なっていきたいと思います。

 

 

5.クラビーのリアルな今

Covid-19が蔓延する状況のなか、クラビーの街はどうなっているのか、偵察に行ってきました。

マスクをする原始人信号を発見しました。この原始人信号というのはクラビータウンのひとつの名物となっており、この他にも象の刀信号、

 

ワシの信号など、クラビーに関連するものが信号のモチーフとなっています。

これはあくまでもアタシの個人的意見なのですが、この状況において、このクラビのシンボルともいえる現新人信号の原始人にマスクをさせて、タイ国旗カラーのサポーターを付けるという発想が、タイの一番の魅力だと思うのです。笑いを忘れないというか、クスっとなる、つまりなんだか元気になって、よしがんばろう、というものを視覚という感覚でみせてくれる。このアイデアの発想が、それを享受するタイの人たちが、アタシはダイスキです。

次回は、クラビーといえば、ビーチ。現在は移動制限も厳しくなり、ピーピー島、ランタ島など、クラビから近い島はもちろんのこと、陸続きのアオナンビーチも、タウンからは出入禁止となっています。いつもは観光客で賑わうアオナンビーチ他の現在の状況をお届けしたいと思います。閑散としています。

 

たったいま入ってきた情報によると、クラビでも4月12〜14日までの3日間だけ酒類販売禁止になったようです。お酒の買い置きしようとスーパーへ行った友人が店員さんに告げられたと。告知、発表もありませんでしたが、きっちりと従いたいと思います。

 

タイ・クラビ在住のchinagaが寄稿しました。

 

 

 

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LABthaiko先生のブログは2018年に産まれて日々多くの記事を作成しています。タイの様々なお役立ち情報を時にはタイ語を交えながらの記事にしたり、ニュースサイトとして、情報媒体としての役割を果たせるよう、もっと皆さんにタイについて知って頂けるようこれからも情報を発信していきます。