クラビ・ノンターレからボートで約50分。アンダマン海の秘島「パクビア島」でシュノーケリング & バーベキュー
サワディーカー!LABタイ語学校です。
「パクビア島」は、 クラビから行くツアー、ホン諸島ツアーのうちのひとつです。ツアーの場合、ラディン島、パクビア島、ホン島、ホン島ラグーンの4カ所をそれぞれ小一時間ほど巡り、シュノーケリングを行なうのですが、現在は、観光客がほぼいない状態のため、格安料金で、貸切状態で、自由自在な設定で、ボートをチャーターすることができます。アタシはホテルオーナーの友人主催の「サンセットバーベキューイベント」で「パクビア島」を初体験してきました。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿
1.「パクビア島」って、どんなところ?
ツアーの場合、アオナンビーチからボートに乗るようですが、アタシたちはアオナンビーチを北東に行ったノンターレにある港からボートに乗り「パクビア島」へ渡りました。初めて行ったボート乗り場で、マングローブに囲まれた、地元住人のみが利用しているような、とてもローカルな場所でした。
ボートに乗り、「パクビア島」へ向かう途中、釣りをする人たちを多く見かけました。漁業を行なっているヒトたちでしょうか。はたまた、この不況下により食事をゲットするために、魚をつかまえているのでしょうか。日本のように、漁業権などないので(あるのかもしれませんが、そうれあれば、かなりの無法地帯といえるでしょう)、そこら中のビーチで夕方涼しくなった頃、釣りをしたり、貝を拾う姿を目にします。
初めて見る、ボートからの景観を楽しむこと約50分。突如、白砂のビーチが現れます。そう、ここが「パクビア島」です。パブリックなツアーではないので、敷物や飲み物などをすべて主催者側が持参。とてもラクチンです。海は限りなく透明に近いブルー、というよりも、エメラルドグリーンに近いです。島自体は国立公園に指定されているため、トイレやブランコなども設置されており、小さい島ながらゴミなどもなく清潔感にあふれています。
アタシたちが行ったときは、残念ながら雲に覆われていたので、バッチリとした地平線へ沈むサンセットを見ることはできませんでしたが、とても幻想的な空を眺めることができました。ツアーであれば午前中や日中に、時間制限のある中でしか滞在できませんが、夕方のサンセットの時間帯を狙っての上陸プランのおかげで、なかなか経験できない、贅沢なひとときを味わうことができました。
【ノンターレ(Nong Thale)】
2.「パクビア島」上陸後、自由自在に海でシュノーケリング
「パクビア島」には、ちょっとした洞窟のようなものがあったり、海も陸から100mほど遠浅になっていたり、シュノーケリングには最適。見た目は、ピピ島のようなスカイブルーではなく、エメラルドグリーンといった感じですが、海の透明度はなかなか良好で、魚の群れも多く見られ、シュノーケリングをおもいきり楽しめました。
白砂だけ、という見た目ですが、少しだけ石や岩が海中にあり、友人は「そこが難点」と言っていましたが、それは、どうやらファラン(欧米人)の習性にあるようです。参加したお客さんはファランばかりで、日本人はアタシだけ。彼らの楽しみ方は、シュノーケリングするというよりも、ただ、お風呂のようにつかって、おしゃべりを楽しむスタイル。ただ、ファランと一緒にいるとどんなオバさまでも、大胆にビキニで海に入るので、気がラクです。
というのも、タイ人の多くは、いわゆる水着を着て海に入るヒトはほとんどいません。皆無だといっても過言ではないでしょう。ここタイ南部、クラビは特に、ムスリム(イスラム教徒)が多いため、頭にヒジャブ(イスラム教の女性が頭に巻くスカーフのこと)を付けたまま、長袖長ズボン(という言い方も古いですが)のまま、海に入るヒトを多く見かけます。タイの仏教徒も肌の露出があまり好まれないので(お寺に入るのにノースリーブ、短パン禁止、とされていますよね)、海に限らず、温泉でもほとんど私服のまま入る女性を多く見かけます。
個人的嗜好ですが、服のまま海や温泉に入ることがなんだか苦手で、ファランたちと一緒に過ごすことが好きなことつに、水着で海に入れるということがあります。安心して大きなお腹をさらけ出し(笑)、老若男女かかわらず、ビキニやワンピースなどの純粋水着で泳いだり、シュノーケリングを楽しむ。タイで、海を楽しむ醍醐味のひとつだと思うのですが。
3.無人島でバーベキュー。のち、再び、服のまま海に飛び込む
海でシュノーケリングしたり、泳いだり、つかったりした後は、待ちに待ったバーベキューです。お客さんの中には「これ、作ったのー。食べてみて!」という、アボガドを使ったディップソースを作ってきてくれるヒトもいて、クラッカーやフランスパンにつけていただきました。
イカや海老、大きな魚、そしてチキンやラムや野菜などを自分たちで焼くのではなく、主催者のスタッフたちが焼いてくれたもの運んでくれます。これが至福!だって、自分たちで焼いたり、火をおこしたりしなくていいのですもの。すでにアペリティフ(前菜)でお腹いっぱいなのですが、やはりココはタイ南部。魚介類がおいしいので、パクパクいただきました。
それだけではなく、デザート。どうやって運んできたのでしょうか。アイスクリームというかシャーベットがあり、ビックリしました。その後は、アコースティックギターを弾くヒト、歌うヒトがいて、まるで、秘密の大人キャンプ。主催者であるホテルオーナーの友人もファランなのですが、何だかとても洗練された雰囲気で、一緒にジョン・レノンの「Imagin」を歌ったりして、穏やかに時が流れていきます。
わずかなライトをつけただけ、まさに月の光だけでのような雰囲気を醸し出す無人島での楽しい時間はまたたくまに過ぎ、みんなで後片付けを手伝いながら、帰路の準備を始めます。ところが、どこの国にもいるのですね。お調子モノが。後片付けを手伝いたくないのか、片付けの目処がたったからなのか「最後に、海で泳いでから帰ろう!」というツワ者が現れます。
ホロ酔い気分なので知らんふりをしていると、いきなり腕をつかまれ、海の中へ連れ込まれました。「Oh My God!!!!」ですが、後のまつり。仲の良い友人を夜の海へ道連れにし、アタマを押さえてドボンしたり、されたり。大人のバーベキューから一転、子どもの海遊びです。そしてスタッフのヒトの「帰るよ!」の一言で、べしょ濡れの大人たちが、トボトボと海から上がり、ボートへと向かいました。
4.漆黒の海の中、帰還。友人のホテルのプールで塩分を洗い流す
おふざけが過ぎすぎたこと、夜なので大人(老人!?)たちは、すっかりパワーが衰えてしまったこと、夜風が思いの他カラダを直撃したこと、などなどが重なり、あれだけ元気にはしゃいでいた大人たちは、帰りの約50分のボートタイムは、完全に沈黙。皆「早く温かいシャワーを浴びたいなぁ」と思っていたのではないでしょうか。アタシも実際、そう思っていましたし。
ところが、です。海でまとった塩分をぬぐいたいからなのか、次々と到着した友人のホテルのプールに飛び込みます。友人のボーイフレンドは「プールでリフレッシュしたから、シャワーを浴びなくても大丈夫」と、とうとうその日、シャワーを浴びずに寝てしまいました。ボートではあんなにおとなしかった大人たちは、陸に戻った瞬間、すっかり通常モードに戻っており、そのパワーにはびっくりしてしまいました。
ちなみにこのスペシャルイベントは、アルコールを除きひとり1,000バーツ。時間にして6.7時間ほどでしょうか。仲間内のスペシャル価格だとは思いますが、このベストシーズンであれば、通常の3分の1程度の価格でなないでしょうか。通常では考えられないスペシャルイベント。バーベキューなどの手配はむつかしいかもしれませんが、サンセットクルーズというパーソナルなボートツアーの企画は、この時期ならではの賜物なのかもしれません。
【パクビア島(Koh Phak Bia)】
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。
1.ไปทะเลทั้งที เอาชุดว่ายน้ำไปด้วยนะ
パイ タレー タンティー アウ チュット ワーイナーム パイ ドゥアイ ナ
せっかく海に行くんだから、水着を持って行ってね。
”主語+動詞+目的語+タンティー(ทั้งที)=せっかく~だから” で使えるタイ語音声はコチラ