タイ・クラビの雨季(スコール)とビール(氷)の話

こんにちは。タイ・クラビ在住のchinagaです。

5月になり、本格的な雨期の到来を告げるように朝から豪雨でした。今は激しい雨がウソだったかのように、鳥たちがさえずり、太陽が顔を見せ、陽が差し、南国特有の暑さと匂いが戻ってきました。そして、待ちわびていた酒類販売の再開。そう、現在、タイではお酒の販売が禁止されています。半月前に予想してビールをストックしていましたが、これまた予想通り、酒類販売は延期となりました。たぶん、あと1カ月、お酒を売ってくれません、ここタイでは。さて、雨とビール。その共通点は、タイならではといっても過言ではないでしょう。

※5月3日から酒類販売が解禁になると、タイ政府によって発表がありました。ただし、同日、営業再開される飲食店での飲酒は不可とのこと。ご注意ください。

 

 

1.突然変異するタイの空。なかなか慣れないタイ独特の天気

木々が揺れはじめ、強い風が吹き「あー涼しいなあ。心地よいなあ」と思った瞬間、雨。本当に突然。今朝もそう。ずっと空の様子をうかがっていたのですが、とてもいい天気で、でも、爽やかで。こんな時は要注意です。 そう、雨が降ります。 これは、最近、会得した知恵です。予想した通り、猛烈なスピードで雲が現われはじめ、雨の香りがしたとたん、ものすごい勢いで降り始めました。

 

日本にいた頃は、雨の降り出す瞬間など気にしたことはありませんでした。なぜなら、あちらこちらに傘が売っているから。出かける時に雨が降っていれば、もちろん傘を持っていきます。おかげで家のビニール傘は常に十何本ありました。ところが、タイで暮らしはじめて、傘を買ったことはありません。タイの人たちは傘をあまりささず、カッパを常用します。バイクに乗っていても、歩いていても、外国人も、旅人も。

【2020年版】タイ 4月~5月の気温やイベント

 

2.やる気を起こさせてくれる、雨上がりのタイランド

雨上がりには、日本と違った景色を見せてくれます。道路の状態や下水処理の不備なのでしょう。冠水したり、道路に葉っぱや土が残り、なかなかな名残りを見せつけられます。これは、日本では体験したことはありませんでした。どんなに豪雨でも、よほどでない限り、また、冠水を教訓として、その都度、整備が行なわれていたからか、清掃が行き届いていたからか、道路が乱れていることはあまりなかったような気がします。

 

タイの暑期は 4・5月 で、暑い時は35度を越えます。息をしているだけで、汗をかきます。この後6~10月まで雨期を迎えるわけですが、4・5月もなかなか激しい雨が降ります。今年は異常気象の影響か、4月も結構、涼しい日がありました。猛暑と豪雨が交互にやってくる日もありました。タイの人にタイの気候について聞くと「少し暑い」「暑い」「とても暑い」のどれかだ、と答え、さすが!と感嘆した記憶があります。時と場合によりますが、雨上がりのつかの間の涼しさは、とても感慨深く、公園に行って、ジョギングでもしてみようっかなあ、とやる気を起こさせてくれる力があります。

 

3.タイ全土でビールが、酒類が、販売禁止延長になってしまった

バンコクやチェンマイでは4月10日~20日、ここクラビでは4月12日~15日の期限付きで禁止になったビールなどの酒類販売。いつの間にか、それは、タイ全土で4月30日まで延長され、今日、5月1日からもさらにそれは引き続き延長されてしまいました。発表があったのは昨日4月30日。本当に突然です。しかし、想定していました。延期も突然の発表も。なぜなら、酒類販売禁止の発表も突然の出来事だったからです。

 

アタシの場合、友人たちからの助言もあり、前もって備えていましたが、多分、5月31日まで販売禁止でしょう。在庫、なくなっちゃいます。それはさておき、ここクラビでは、当日の4月12日に店に行って初めて販売禁止を知った人が多いように思います。アタシの友人もそうでした。ただ、ちょっと意外だったのは、お酒を売ってくれ、とごねている人を見かけませんでした。欧米人滞在者も含めて。この突然発表される厳しいルールでも、きちんと守るタイの人たちの姿勢、好きです。

新型コロナウィルス・ロックダウン中のタイ南部クラビより実況報告(酒類販売禁止令と街中の状況)

 

4.やめられない。慣れてしまったビールに氷

通常、タイの人は賑やかなこと、楽しいことが好きな人が多く、お酒を飲む人も多いです。家飲みではなく、家の外、家の前に集まってお酒を飲む人も多く、いつもその中に混ざりたいなあ、と思うほど愉快にお酒を楽しんでいます。実際に一緒に飲んだときは、バーッとタイ語で話しかけられます。何を言っているのかわからないけど「ふんふん、へえー」とわかったフリをして、一緒に笑っておきます。ただ、こんな時「ああ、もっとタイ語が理解できたり、話せることができればなあ」と思います。だって、「コップンカー(=ありがとう)」と言っただけで、ニコニコしてくれるんですもの。

氷を入れたコップでビールを飲む。これも最初は、なんじゃこれ、と抵抗がありましたが、今では、氷なしにビールを飲むことは考えられません。理由はカンタン。すぐにヌルくなってしまうからです。クーラーの効いた、冷凍庫でキンキンに冷やしたグラスを出してくれるレストランでビールを飲むときでも、最近は氷を頼みます。慣れというのは、不思議なものです。

 

タイ人が、ビールを飲むときに氷を入れるようになったワケ

 

5.タイの雨とビールの共通点は、「突然」と「予想」

突然降り出す雨、突然発表される酒類販売禁止。ある程度、予想をたてておかなければ、いずれも、とんでもない目にあってしまうかもしれません。そして、想定していても、次から次へと「エッ!」と驚くようなことが起きるかもしれません。それでも、受け入れて、学んで、想定して、またギョッという展開が起こっても動じない「マイペンライ(=まっいいっか)」精神をもっともっと身につけていきたいなあ、と思っています。

 

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。

 

LAB thaiko先生のブログ

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