クラビで自力で初めての90日レポートオンラインでのやり方も解説【体験談】
サワディーカー!LABタイ語学校です。
以前は、今も通っているタイ語学校を通うことで取得したEDビザでクラビに滞在していました。必要書類を全部用意してくれて「 EDビザの3カ月更新」という名の元「90日レポート」は免除(なのかな!?正直、真相は今も闇の中)され、行なっていませんでした。しかし、EDビザはこの9月で終了。アタシの通う学校では第三国に出ることなく、EDビザからEDビザの更新が出来なかったため、バンコクのビザ取得専門会社に依頼。EDビザではないビザ(というと怪しげですが、正式なもの)をゲットしました。そして、外国人がタイに滞在し続けるための必須条件のひとつ「90日レポート」を行なうために、初めてひとりで、クラビのイミグレーションまで行ってきました。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿
1.「90日レポート」って一体なに!?
2020年12月現在、コロナの影響により、観光目的で外国人がタイに入国することは、時間的にも経済的にもむつかしい状態にあります。が、仕事や投資などを含む諸事情を持つ方や状況によっては、コロナ禍に関する諸条件や環境をクリアすれば、タイへ入国することは可能です。そんな方たち、アタシたちタイに居続ける外国人など、長期間タイに滞在するためには、ビザが必要なことは周知のことだと思います。そして、タイに滞在し続けているアタシたち外国人がクリアしなければならないことのひとつに、今回のテーマである「90日レポート」があります。
これは、居住地のイミグレーション(イミグレ)に90日ごとに「アタシはタイに住んでいますよ」という、申告を各自がしなければならない、タイ政府が定めた決まり事、といっていいでしょう。ビザ有効期限内に(ほとんどの場合1年)のうち、入国したり出国したりして連続90日間以上滞在にならない限りは必要のない届け出です。
これは、お金持ち、庶民に関わらず、タイに滞在する外国人すべてがしなければいけない義務なのですが、基本無料で各居住地のイミグレに申請します。「90日レポート」を代行してくれる業務会社もあり、アタシがビザ取得を依頼した会社も1回500THBにて代行してくれると連絡がきました。そこに任せてもよかったのですが、本来は「90日レポート」はイミグレーションにて、無料で行なわれているものであるということ、タイ人と結婚している日本人の話によると「タダでめっちゃ簡単やのに、業者にお金払うのはもったいない!」ということを聞き、これは、失敗しても経験になると考え、とりあえず、自力で「90日レポート」にトライしてみることにしました。
2.「90日レポート」提出期限は、期日前2週間から期日後1週間。もしもに備え、初めては、期日3日前に行ってみた
アタシの「90日レポート」の期日は、12月19日。もしも、に備え、3日前の12月16日にクラビのイミグレに行きました。この3日前というのは、都合上、この日がよかったこともありますが、不測の事態を考慮しての設定日でした。実は同時期にビザをゲットした友人に「ビザを取得してくれた会社がプロモーションしていて、今月なら100THBで「90日レポート」の代行をしてくれるみたいよ」と聞いていたのですが、もしも何かあったり、面倒なことが起こった場合には利用するかもしれないけど、まずは、自力でやってみたかったのです。「もしも、うまくいかなかったらお願いするね」とホケンを確保しつつ、ドキドキしながら、クラビのイミグレに向かいました。
わかってもらえるヒトにはわかってもらえると思いますが、何も後ろめたいことはしていないのに、なぜかドキドキするんですよね、イミグレって場所は。なぜなら、警察の管轄なので。日本に居る時にも時々感じたことのある、悪いことはしていないけれども、おまわりさんやパトカーを見たときになぜか後ろめたさを感じてしまう、という感覚に似ています。
ネットで「90日レポート」を調べると、ほとんどがバンコクの体験談で、しかも混んでいて一日仕事になる、だの、代行依頼したほうが時間の節約にもなるから、結局は代行依頼したほうおトクだよと誘導されているのか、と勘ぐりたくなるものばかり。「実際のところはどうなのか!?」 と自分自身の力で確かめたくなったことも、自力でイミグレに行こうとした理由のひとつではあります。
クラビは南部の地方都市です。なのでバンコクやチェンマイに比べて(行った経験はないのですが)、イミグレの規模は小さいと思います。クラビで「90日レポート」を行なう場合、奥にある別室(ビザ更新や新規取得の際に担当者との会話も必要になる個別面談ルームのような部屋)へ行くこともなく、ちょっと安心。ひとりだけファラン(タイ在住の西洋人)が、入り口正面にある受付カウンターに立ち、何やらやりとりしていたのですが、すぐに別の担当者が来たので、「Ninety Days Report, Please」と告げます。(残念ながらタイ語でどう言うのかわかりません)
コロナ前には、その受付カウンターですら日本の銀行で順番待ちするような、待機システムが採用されていたのですが、在住外国人が少なくなった今、それは撤去されていました。そして、必要種類をすべて添付しているパスポートを提出したのもつかの間、次回2021年3月期限日が記された「90日リポート」書類が添付されたアタシのパスポートがすぐに手渡されました。時間にして3分の出来事でした。
ちなみに、必要書類は以下の4点。
1.ビザ(3カ月以上滞在するためのビザが必須)
2.タイへの入国カード(TM6。タイに入国する際に飛行機などで配布されるもの)
3.タイの滞在地証明書(TM30。部屋を借りてる場合は大家さんまたは管理会社が、ホテル滞在の場合はホテルが、申請する居住地証明書)
4.90日レポート証明書(TM47。初回は新規ビザ更新時に発行される)
ちなみに、一連の流れを受付カウンター越しに注意深く観察していましたが、クラビのイミグレでは、ビザの種類の確認などをすることもなく、滞在証明書(TM30)をチェックし、90日レポート証明書(TM47)だけを抜き取り、パソコンを操作し、すぐに新規の(次回分)の90日レポート証明書(TM47)を出力し、ホッチキスでパスポートに留め、ポーンと投げるようにして、戻されました。
3.90日レポートの提出場所・アクセス情報
【住所】หมู่ที่ 7 382 Sai Thai, Mueang Krabi District, Krabi 81000
【電話番号】075611097
4.クラビのイミグレに尋ねたら「来たほうが早いよ」と言われた「90日レポート」オンライン申請方法
自力でやるんだ!と意気込んだ「90日レポート」は、あまりにもあっけなく終了。諸手続きをしてくれたイミグレの方に「次回の90日レポートはオンラインでやりたいのですが、方法を教えてください」とたずねると「ここに来たほうが早いよ!」と言われてしまいました。しつこく食い下がって聞いてみると「とにかく、イミグレーションサイトにアクセスしてみて」と。
言われた通りタイイミグレのサイトにアクセスしてみました。ビザやパスポートを更新した最初の「90日レポート」の場合は、オンラインでの申請は行なえず、居住地管轄のイミグレに行かなければならないキマリです。ゆえに、今回新規ビザを取得したばかりのアタシがイミグレに行ったのは、正解でした。
「タイ・イミグレーションサイト(https://www.immigration.go.th/)」にいくと「オンラインサービス」の中に写真のような「90」という文字が記されたアイコンが見つかります。そこから日本語翻訳に変換し、進んでいきます。ただ、サイトへアクセスする方法とアプリをダウンロードする方法があるのですが、アプリは「このアプリはあなたのいる国では使用できません」と表示されました。タイにいるのですが。なので、こちらでは申請ウェブページでの申請方法をご紹介します。
「ウエブサイト上」というボタンをクリックすると「90日レポート」に関する注意書きが記されたページへとびます。アタシはサイトを翻訳したので、日本語で表示されていますが、本来は英語で表示されます。
この時、大切なのは一番下に「同意しました」という赤字文があるので、それにレ記しをつけ、「accept」をボタンをクリックしします。
すると上記のような3カラーの選択肢が表示されます。
ブルーの「滞在通知」をクリックすると、必要記入事項を記入するページが示され、必要事項記入し、必要書類の写メを添付します。必要書類は、3で紹介したものと同じで、基本はパスポートに存在するものです。
オンライン申請は正直、まだ試していません。これは、少しお年を召したクラビ在住20年の日本人女性に聞いたものです。彼女は「イミグレの職員とLINE交換して教えてもらったのよ」と言っていました。IT系に疎い方ですが、タイ語も英語もコミュニケーション能力も高い彼女。IT系にも言語にもアタシは自信ありませんが、次回はトライしてみようと思います。1〜2週間程度で、更新書類が発行されるので、それを出力してパスポートに添付しておきましょう。
5.まとめ。タイのイミグレーション事情は、場所と担当者とタイミングによって変わる
我々がコワイと思おうが、外国だからと怖じけつこうが、タイのイミグレのヒトだって人間です。忙しいとき、機嫌がすぐれないとき、その時によって、表情や状況はいろいろ変わると思います。まして、何度も言っていますが、バンコクなどの都市部とクラビなどの地方部では、規模やシステムが異なってきます。聞くところによると、クラビのイミグレは、かなりソフトだとか。近くのプーケットでも待ち時間やシステムも含め、相当違うようです。
アタシたちだって、いかなる場所のイミグレのヒトだって人間です。法にふれることをやっていなければ、正々堂々と自分のチカラで出来る事は、こなしていきたいものです。たとえ失敗したって、構うもんですか。凹みながらも、失敗したらその時はその時で、次回へとつなげ繋げていきたいものです。もちろん、そのためにはリスクヘッジは用意しながら。
タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。