タイから日本へ帰国したら、濃厚接触者になってしまった【実録】

サワディーカー!LABタイ語学校です。

日本では3月30日からは濃厚接触者は同居する家族のみに変更されました。ところが、アタシが日本へ帰国した3月25日、前後左右の席に陽性者が出てしまったため、濃厚接触者に認定されてしまいました。わずか5日の差で命運を分けたのです。在タイ日本人が一時帰国の際に濃厚接触者になってしまった体験談です。

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿

 

 

1.アプリ「My SOS」はファストトラック(日本入国前事前登録)が便利

アプリ「My SOS」とは、入国者健康居所確認アプリのことで、具体的には、質問票、誓約書、ワクチン接種証明書、検査証明書の登録を日本帰国前に行なうことで、入国時の検疫手続きが早くなります。現在、羽田空港、成田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港で、このファストトラック(日本入国時の検疫手続きの一部の事前登録)が試行運用されています。帰国が決まった方はアプリをダウンロードして、案内に従って入力をしていけばいいだけなのですが、気をつけなければいけないのが、搭乗便到着予定日時の6時間前までがリミットだということ。これを過ぎると、入力できなくなり素早い検疫ができなくなりますので、ご注意を。

【詳しくは厚生労働省のファストトラックご案内のページ】

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24332.html

 

 

2.アプリ「My SOS」の過酷なチェックを1週間

濃厚接触者となってしまったアタシだけかもしれませんが、アプリ「My SOS」のチェックはかなり激しいものがありました。

(1)健康チェックの報告(忘れていると催促される、毎日1回)

(2)所在確認(コール音が鳴り、クリックする、毎日3~4回)

(3)顔認識確認(コール音が鳴り、テレビ電話のようなものに対応、毎日2回)

朝10時くらいから夜18時くらいまでの間に、合計6~7回チェックされ、なんだか悪いことしているような、落ち着かない気分でした。

世間の噂になっている、もしも電話に出なかったり、所在確認のプッシュが出来なかったらどうなるのか、という件ですが、先に答えを言ってしまうと、問題ありませんでした。数回だけでしたが、シャワーを浴びていたり、スマホの近くにいなかったり。正直にいうと、少しだけ散歩に出たりもしました。桜のキレイな時期だったので、つい。ただ独自の理論ではありますが、コンビニなどお店に入ることは我慢しました。日本のコンビニには久しぶりだったためとっても行きたかったのですが、我慢。自宅待機解除の知らせが来た時は、真っ先にコンビニに行きました。

 

 

3.帰国翌日、突然、濃厚接触者であることが判明した、と通知が

話は前後しますが、帰国した翌日、アプリ「My SOS」のコール音が鳴り、突然「【重要】あなたは濃厚接触者であることが判明しました」との知らせが。これにはビックリしました。恐怖もあったのですが、ワクチン3回未接種者であったアタシは1週間の自宅待機でしたが、帰国後3日後にPCRテストを指定された施設で受ければ自宅待機解除されるため、その予約をしていたのです。日本でPCRテストを受けると2万円以上と高額なのですが、約3,000円で受けられるところを見つけました。これは、帰国した際にPCRテストを受けられる場所の一覧がもらえ、その中から探しました。

ところが、濃厚接触者になるとPCRテストを受けることができなくなり、1週間の自宅待機が必須となります。なので、慌てて施設でのPCRテストはキャンセル(無料)しました。家には学生の親族がおり、彼らのためにも自分が陰性かどうか気になり、けれども動けず、どうしたものかと調べたところ、宅配でPCRテストが同じように3000円ほどで受けられることがわかりました。

宅配でキットを送ってもらい、唾液を採取し、返送して、メールで結果を知らせてもらうというもののため、日数がかかります。結果、自宅待機1週間終了の翌日に陰性であるという結果が届きましたが、家族へもしものことがあった場合を考えれば、受けて良かったです。

【日本で宅配でPCRテストを受けられるおすすめ「コロナPCR検査センター」】

https://covid-kensa.com/pcrkit.html

 

 

4.保健所からの電話で、突然、濃厚接触者が解除に

濃厚接触者になったと連絡を受けた日の夜20時半頃、保健所からメールが来ました。質問内容は、

・現在の居所(都道府県名とホテル名)

・ホテルであればいつまでホテルに滞在するか

・帰国時の座席はあっているか(帰国便名と座席の確認をされた)

・健康観察はMY SOS活用でよいか

・帰国時以降にPCR検査を実施している場合はその日付と結果

という内容のものでした。できることなら、近くのクリニックで無料でPCRテストを受けたいと考えたアタシは、その旨を尋ねたいので電話が欲しい、とメッセージを送りました。というのも、保健所は電話をかけても繋がらないので、電話をもらう方が早いと考えたのです。結果的には電話がきたのは4日後の3月30日で、その保健所の方に「本日から、濃厚接触者の定義が、陽性者と同居する家族のみに変更されたので、あなたはもう濃厚接触者ではなくなりました」と教えてもらいました。

もうひとつ保健所の人に教えてもらったのですが、同乗飛行機で前後左右の座席に陽性者が出た場合、濃厚接触者になるのですが、このケースで陽性者になる人は皆無に近かったそうです。そうですよね、飛行機は密室とはいえ、ずっとマスク着用、食事の時だけマスクを外しますが、もちろん黙食です。しかも、座席は空いているため、前後左右の座席とはかなり離れています。まあ、何はともあれ、無事に濃厚接触者での自宅待機1週間が過ぎ、自費で受けたPCR検査も陰性で、周囲にも迷惑をかけずに安心しました。

 

 

5.自宅待機終了の知らせも突然に

3月25日に帰国したアタシの自宅待機終了日は4月1日。1週間目のこの日もチェックは続き、次の日の4月2日の朝、9時前に「入国者健康確認センターと連携を解除しました」とメッセージが届き、「My SOS」の呪縛から解き放たれました。この時の開放感たるものはなく、すぐに外へ飛び出しました。ひょんなことから濃厚接触者になりましたが、これも貴重な体験、と前向きに捉えて、久しぶりの日本を満喫したいと思います。

 

 

タイ・クラビ在住のchinagaの記事でした。

 

 

 

 

 

 

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