日本にも進出。タイ最大級のコーヒーショップ「カフェアマゾン」。人気メニューも!

サワディーカー!LABタイ語学校です。

タイ全土に2300店以上展開するカフェアマゾン(Cafe Amazon)。親会社は石油公社の「PTT」 。ロイヤルプロジェクトと協力してコーヒー豆の研究開発、日本への店舗展開など、タイにも日本にも貢献とゆかりが深いコーヒーショップなのです。

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿

 

มีโต๊ะว่างไหมคะ (お客さん)

ミー  ワーン マイ カ?

空いているテーブルがありますか?

 

กี่ที่คะ/กี่คนครับ (店員さん)

ギー ティー カ?/ギー コン クラップ?

人前ですか?/名様ですか?

レストランで使える”会話形式と単語”のタイ語音声と動画コチラ

 

1.「カフェアマゾン」の誕生秘話とコーヒー豆のこと

1988年に誕生したタイの「 ロイヤルプロジェクト」。前プミポン国王が「農村部支援」「生活用水の改善」「医療関連の充実」「教育の平等」の4つの柱を掲げスタートしたものです。そもそも、タイ北部の山岳地帯では、大麻の原料となるケシを違法栽培していることが多く、これを改善するために、まず最初に北部チェンライ県のドイトゥン地区に、現国王の母で今は亡き皇太后が自らの手で植林。コーヒー豆栽培の一大プロジェクトが始まりました。

一方「カフェアマゾン」が誕生したのは2002年。石油公社「PTT」が、ガソリンスタンドに利益をもたらし、旅行者や消費者のライフスタイルに対応というコンセプトでスタートしました。今では街中でもポツポツと見かけるようになりましたが、以前は国道沿いにある「PTT」のガソリンスタンドがあるドライブインにしかありませんでした。ちなみに「カフェアマゾン」が併設されているセブンイレブンではコーヒーは売られていません。コーヒーを飲むなら「カフェアマゾン」で、ということなのでしょう。

「カフェアマゾン」のコーヒー豆は当初から「ロイヤルプロジェクト」のコーヒー豆を使用していたわけではありません。「コーヒーの栽培と生産の研究開発プロジェクト」の実施を目的として、2014年に「ロイヤルプロジェクト」と覚書を締結。

コーヒー栽培の研究を行ないつつ、 国際基準のコーヒーに関する資格を取得し、共同でさらなる優れたコーヒー豆を開発すること。天然資源の保護に携わりながら、コーヒー豆生産者のスキルと自己啓発活動を推進すること。などいくつかの契約のもと、チェンマイ県のチョームトン地区を軸に、新しいオリジナルのコーヒー栽培を開始しました。

このプロジェクト期間は2017年までの3年間、と「PTT」のサイトに記されているので、現在は、買い取りや取引が行なわれているのかどうか不明ですが、いずれにしても、国と石油公社経営のコーヒーショップ「カフェアマゾン」が手を取り合い、真剣にコーヒー豆の将来に向き合ったのは事実のようです。

 

 

2.タイ人も大好き。「抹茶シェイクあんこ入り」ほか、人気メニューとスイーツも

これだけコーヒー豆の説明しておいてナンなのですが、「カフェアマゾン」の一番人気のメニューを聞いてみると「抹茶シェイク」なのだとか。で、初めて注文してみたところ、おいしい~!タイに抹茶のメニューはたくさんありますが、なんせ甘い、甘すぎるのですが、注文してから「しまった。甘さ控えめ!と言うのを忘れた!」にもかかわらず「カフェアマゾン」の「抹茶シェイク」は、甘さ具合が抜群なのです。

今回特別に「あんこ入り抹茶シェイク」をオーダーしてみたのですが、これがまたおいしい。シェイクの上にあんこがちょこっと乗っており、大事にとっておいて最後にシェイクに溶かして飲んでみると、これまた別の味わいが。茶と抹茶の混じり合った色あいはなかなかの渋さなのですが、最後まで日本の風味を楽しむことができます。

もちろん、コーヒーの味もおすすめです。ホットコーヒーであれば35バーツ。この価格もうれしいしありがたい。セブンイレブンのコーヒーはもっと安くて、まぁまぁおいしいのですが、なんせ、店内でゆっくり飲めてこの価格はうれしい。

スターバックスはこの何倍もするのではないでしょうか。でもちろん、本格的ドリップコーヒーなので、注文してから少々待ち時間はありますが、芳醇な薫りのクセのない万人に愛されるコーヒーを楽しむことができまし。

個人的な好みなのですが、アタシはブラックコーヒーが好きなので、必然的に!?甘いものと一緒に飲む場合が多いです。ケーキやマフィンなど生菓子もいろいろ試してみたのですが、「ココナッツワッフル」という焼き菓子がいちばんおすすめ。サクサクとしていて、ほんのりとした甘みなので、コーヒーとよく合います。今回改めて「カフェアマゾン」を観察してみたところ、お土産物的キャラクターグッズもあるのですね。店内に入ってきた子どもたちが、まっしぐらにぬいぐるみコーナーに向かっていたのを見ると、人気があるのかもしれません。

朝食や軽食メニューにもなる、たとえばトーストやサンドイッチなどのメニューがあればいいのにと思いますが、これがないのが残念。このパンなどの軽食メニューがあれば、もっとお客さんが増えるのになあと思います。しかしながら「カフェアマゾン」のコンセプトにもある、温かみのある、心地よい空間で飲むコーヒーは、タイで暮らす様々なヒトたちの日常の癒しになっているのでしょう。

 

 

3.日本で展開するタイの「カフェアマゾン」。その理由とは

現在、日本で2店舗の「カフェアマゾン」が展開されています。いずれも福島県にあります。そう「カフェアマゾン」は東北大震災の復興の思いを込めて作られたものです。特に最初に作られた第1号店は福島県川内村にある唯一のカフェなのだとか。もちろん、タイから輸出したコーヒー豆を使い、タイでは当たり前の「タイミルクティー」も人気。さらには、タイにはないフードメニューも充実しており、タイ料理「ガパオ」などはなかなかな本格的な味わいと評判。パスタなどのメニューも充実しているようです。

もう1店舗の「Jビレッジ店」は、サッカー場を眺めることができる好立地。エアコンディションが整った室内よりも、外のテラス席が人気なのだとか。実はもう1店舗、和歌山県にも店舗があったのですが、コロナの影響により閉店となってしまったようです。南国をイメージした凝ったつくりの空間だったようですが、うーむ、残念。この記事を書くまで「カフェアマゾン」が日本にあることを知りませんでしたが、いまだに見たことのない震災後の福島を見てみたいという想いもあるので、いつか訪ねることができたらいいなあと思います。

「日本カフェ アマゾンのサイト」

https://www.amazon-cafe.jp/

*なぜか店名が「カフェ アメィゾン」と表記されていて可愛らしい。タイと同じ赤いオウムのロゴも健在です。

 

 

4.タイ国内最強のコーヒーショップ「カフェアマゾン」

歴史はそんなに長くないものの、今やタイ国内で最大のチェーン展開を誇る「カフェアマゾン」。単にドライブインによくあるコーヒーショップという印象でしたが、タイの自然や農地や農民のことを考えて、ひとつの産業としてコーヒー豆を真摯に研究開発している姿勢に、なんだか感慨深くなってしまいました。そして、何よりも安くて、おいしいコーヒーと心地よい空間を提供してくれているのがうれしいですよね。

 

タイ・クラビ在住のchinagaの寄稿でした。

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